ル・マン24時間、最速ポルシェが予選トップ3を独占! 詳細ページ(9759) - イベント・レースレポート

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ル・マン24時間、最速ポルシェが予選トップ3を独占!




ル・マン24時間レースの予選2日目が行われた6月11日。前日よりも天候が安定し、気温、路面温度も上昇する中で最後のセッションがスタートした。2日目も前日に驚愕の最速ラップタイムをマークしたポルシェ勢が奮闘。チームの僚友同士がアタックを行い、19号車ポルシェ919ハイブリッドが自己ベストタイムを更新する。だが、残るチームメイト2台は予選1回目の最速タイムを上回るようなアタックは行わず、決勝に向けてのクルマ作りに時間を費やした。ライバル勢も同じような動きを見せ、ポールポジションタイムを奪取するためのアタックというより、チームでの消化メニューに則り粛々と作業を続けるような状況が長く続いた。

 

セッションは、午後7時からの予選2回目で2度赤旗が出るアクシデントが発生。一度はセッション延長のアナウンスがされたが、午後8時過ぎにはGTカーが大クラッシュを喫し、車両が激しくウォールに接触。車両回収やウォールの修復などが長引くと判断され、午後9時直前にセッション終了が決まった。

 

変わって最後のアタックチャンスとなる予選3回目は午後9時30分から深夜12時までの扱いとなり、最後のセッションがスタート。気温23度、路面温度27度と前夜よりもともに10度近く高い気温、さらにコース上はダーティでクリアラップを取りにくい状態ではあったが、9号車アウディR18 e-トロン・クワトロがこのセッションでベストタイム更新。だが、ポジションアップには結びつけることができなかった。

 

一方、16年ぶりのル・マン復帰戦ながら、開発の遅れなどで不安材料を抱えたまま予選へと突入したニッサン勢。夜間での慣熟走行を続けた結果、徐々にタイムアップ。前夜はLMP2車両にも遅れを取っていたが、最後尾ながらようやくLMP1のグループに名を刻むことになった。

 

なお、セッションは午後11時すぎにまたも赤旗中断、残り時間10分強での再開となり、タイム更新のクルマが現れることがないまま、全予選が終了。結果、1日目のセッション序盤で最速ラップをマークした18号車ポルシェがポールポジションを手中に収めることになった。

 

なお、ポルシェに遅れを取っていたアウディ、トヨタ勢もこの日はアタックよりも決勝に向けてのメニューを消化するべく、着々と作業を進めていた模様。よってポジション変動に影響はなかった。

 

2日にわたる予選を終了したル・マン24時間。金曜日はピットウォークやル・マン市内でのパレードなど、ファンサービスに特化した一日に。決勝レースは13日・土曜日の午後3時に号砲を迎える。

◎予選総合結果(各クラストップ)

LMP1 No.18 ポルシェ919ハイブリッド(R.デュマ/N.ジャニ/N.リーブ)3’16.887
LMP2 No.47 オレカ05・ニッサン(M.ホーソン/R.ブラッドレー/N.ラピエール)3’38.032
GTE Pro No.99 アストンマーチン・バンテージV8(F.リース/A.マクドーウェル/R.スタナウェイ)3’54.928
GTE Am No.98 アストンマーチン・バンテージV8(P.ダラ-ラナ/P.ラミー/M.ラウダ)3’55.102

 

 

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3分16秒887という驚愕のタイムをマークした18号車ポルシェ。7年ぶりに予選最速タイムが更新された。

 

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WEC第2戦スパ、雨の中で大クラッシュを喫し、腰椎を損傷した中嶋一貴だったが、無事にル・マン出場を果たし、元気な姿を披露した。

 

16年ぶりの復帰となったニッサン勢のうち、日本人ドライバー松田次生がドライブする21号車はなつかしのカラーリングに。

16年ぶりの復帰となったニッサン勢のうち、日本人ドライバー松田次生がドライブする21号車はなつかしのカラーリングに。

 

(Text&Photo:Motoko SHIMAMURA)

 










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