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ル・マン24時間、公開車検が終了




6月7、8日、フランスのル・マン市街地において、ル・マン24時間レースの公開車検が快晴の中で執り行われた。今年は日産チームも16年ぶりにお目見えした。

・いよいよ、ル・マンウィークがスタート!

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7日の午後からスタートしたル・マン24時間レースの公開車検。いわゆる参加受付をする仮設の建物の壁面には、レースウィークのイベントスケジュールが表記されていた。2日間に渡って行われる公開車検は、なかなか時間通りに進まないことが多く、それを見越してドライバーたちもわりとリラックスモード。

・常勝チーム、通算14回目の総合優勝獲得を目指す

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去年のル・マンウィナーであるアウディ。今シーズンの世界耐久シリーズ(WEC)でも開幕戦のシルバーストン、第2戦のスパ・フランコルシャンを連勝。勢いづいている。現状、速さではポルシェにやや分があるようだが、レースでの総合力では盤石の強さを誇っている。その一角を担うのは、日本のレースで腕を磨き、ル・マンで大輪の花を咲かせたブノワ・トレルイエ、アンドレ・ロッテラーと、マルセル・ファスラーが組むアウディ7号車。トリオ結成6年目となる最強コンビの活躍に注目が集まる。


・16年ぶりのル・マン参戦はGT-Rの名とともに

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今シーズンは開幕戦からのチャレンジを表明していたものの、開発が大幅に遅れ、このル・マンがデビュー戦となる日産チーム。GT-R、NISMOという名がつく戦闘マシンが3台勢揃いし、16年ぶりのル・マンチャレンジとなった。うち、日本人の松田次生がドライブする21号車には、1990年のル・マン24時間の予選でポールポジションを獲得したニッサンR90CKをリスペクトトしたカラーリングが施されている。初の実戦で迎える長時間の戦いだけに、チームとしての底力が問われる。


・4年目のチャレンジで勝利を!

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2台体制でアウディ、ポルシェとの戦いに挑むのは、トヨタ。昨シーズンは念願のシリーズタイトルを獲得し、その1号車には新たに中嶋一貴が乗り込むことになった。今シーズンは、速さの部分でライバルにやや先を越されているが、ル・マンの戦いは24時間の長丁場。その中で、粘り強くしたたかな戦いを繰り広げてくれそうだ。


・日産ドライバー、大集合

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3台体制でル・マンに挑む日産勢。公開車検時には、併せてドライバーは参加受付をはじめ、レーシングスーツやヘルメット等の装備品チェックを行う。終了後には日産の9選手が大集合した。日本のレースでもお馴染の松田次生、ルーカス・オルドネス、そしてベテランのミハエル・クルムらが笑顔を見せた。


・怪我を乗り越えて一貴が出走へ

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第2戦スパの練習走行、雨の中で大クラッシュを起こして腰椎骨折のアクシデントに見舞われたトヨタの中嶋一貴。その後、ル・マン出場のために最新医療の治療を行い、リハビリを敢行。5月末のテストデーでステアリングを握って復活をアピール。「ル・マンに出るためにすべて準備してきた。今年は去年よりさらに落ち着いて臨めると思う。目標は謙虚に言えば表彰台」とやる気を見せた。


・公開車検ならではの…

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車検時に参加受付に訪れたドライバーは、最後に記念ポスターへサインをして業務終了、となる。全56チームのドライバーのサインが勢揃いすれば、とってもゴージャスな1枚になること、間違いなし!


2日間に渡る公開車検が終了。9日、火曜日の夕方からはドライバーの集合写真撮影が行われ、徐々にル・マンウィークらしさが濃くなってくる。10日、水曜日には実走行がスタート。現地時間(日本との時差は7時間)の夕方4時から8時までフリー走行、そして午後10時から深夜12時までが予選1回目となる。



Text & Photo : 島村元子 / Motoko SHIMAMURA










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