TOYOTA Gazoo Racing FESTIVAL 2013 イベントレポート 詳細ページ(7795) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 国内イベント・レースレポート
  3. TOYOTA Gazoo Racing FESTIVAL 2013 イベントレポート

TOYOTA Gazoo Racing FESTIVAL 2013 イベントレポート




TGRF_2013_Report052

TGRF_2013_Report117


トヨタ7から最新のGT500マシンまで濃厚なビッグイベント!とても1日じゃ足りない!

寒さが少しずつ厳しくなってきた11月中旬、トヨタのホームコースである富士スピードウェイでこの時期恒例のスペシャルイベント「TOYOTA Gazoo Racing FESTIVAL 2013」が開催された。トヨタの歴代のレーシングカーから今年現役バリバリでチャンピオン争いしていたマシン、更には来年から走るニューマシンまでトヨタのモータースポーツ活動がギュッと詰まったイベントなのだ。丸一日、本コースで様々なレーシングカーが走行を行うだけではなく、パドック裏では事前エントリーした参加者による「愛車自慢コンテスト」が行われたり、普段なかなか乗ることがないだろうレクサス LFAを始めとしたスーパーカーの同乗体験、駐車場を使った特設コースでのラリーカー同乗体験など1日で回り切るのが勿体ないぐらいのアトラクションが数多く用意されていた。


往年の名車から近未来のスポーツカーまでまるで小さな”モーターショー”-パドック-

ピット裏の広々としたパドックにはぎっしりと様々なクルマが展示されていた。「愛車自慢コンテスト」である。トヨタ車だけではなく、ランボルギーニ・アヴェンタドール、ポルシェ962C、アウディ・クワトロといったスーパーマシンからソアラをベースにしたドラッグレーサー、スバル360といったクラシックカーまで”モーターショー”あるいは”車辞典”といった様子だった。あまり見かけることもないタクシーや教習車ではポピュラーなクラウン・コンフォートをトヨタテクノクラフトがコンプリートチューンを施した「GT-Z」はその存在を知らない人も多く、普段見かけるタクシーにウイングやAE86でお馴染みのRSワタナベホイールを装着しているので興味津々に眺めたり写真撮影をする人が多くいた。他に注目を集めていたのは漫画「頭文字D」に登場するAE86とFD3Sのレプリカだ。再現度が非常に高く、漫画から飛び出してきたと言っても過言ではないだろう。パドック1コーナー側に足を運ぶとGazoo Racingが手掛けたコンプリートカー「GRMN」シリーズのクルマ達が勢揃いしていた。貴重な限定車がこれだけ集まるというはこのイベントならでは。再び最終コーナー側に戻ってみるとLFA、マクラーレンMP4-12C、テスラ・ロードスターなどのスーパーカーを同乗体験できるブースが子供連れで賑わっていた。6歳〜18歳までがこのアトラクションを体験できる。コース外周の道路を走るというものだが、要所要所で快音を鳴らせていた。大人からしてみれば非常に羨ましいブースであった。




飛んで、跳ねて、滑ってギリギリいっぱいのダカール仕様のランドクルーザー同乗体験走行

パドックからヘアピンカーブ近くの駐車場に行ってみるとそこでは遊園地ではまず味わうことは出来ないスリリングなスペシャルアトラクションは行われていた。毎年1月中旬に開催されている世界一過酷なモータースポーツ「ダカール・ラリー」にトヨタ車体から出場している三橋 淳選手が駆るトヨタ・ランドクルーザー200のナビシートに乗り、駐車場に設置された特設コースを三橋選手のドライビングでダカール・ラリーの苛酷さをプチ体験できる。特設コースにはいくつかのジャンプ台が設置されている。イベントが開始されると多くの人が列をなした。途中から雨が降り始めウエットコンディションとなり、スピンターンの際に壁にバンパーが接触する寸前にまでマシンがスライドしながらも見事にコントロールをする三橋選手のテクニックに喝采が起こった。




憧れのレーシングカーとレーシングドライバーとともにサーキット同乗体験!

雨が降り始めたお昼から本コースで開始されたのがレーシングカー同乗体験!今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースで活躍したLFA、スバルWRX STIから今年で見納めとあるSUPER GT GT500車両のSC430まで、特別設置されたナビシートに座ってレーシングスピードに近いペースで富士スピードウェイを体感することが出来る。直線ではアクセル全開、所々でオーバーテイクが見られた。たった2周の試乗ではあるが、今年現役バリバリで走行していたレーシングカーを助手席でその走りを体感できる事は一生の思い出になるに違いない。




富士に快音が木霊する「ニュルブルクリンクエキシビジョンレース」

本コースも完全ウエットコンディションになった午後2時近くに今回のメインイベントであるニュルブルクリンク24時間レースに出場したLEXUS LFAx3台、TOYOTA 86×2そしてSUBARU WRX STIx1台、計6台によるスペシャルレースが開催された。短いレースながら趣向に凝らしたものとなった。まず先に2台の86がスタートを切り、20秒後にWRX STI、さらに間隔を置いて3台のLFAが追っかけるハンディキャップ式レースとなった。86はローパワーながら軽量ボディを活かしたウエットコンディションの安定感と速いコーナリングで走行していたが、この状況ではAWDのWRX STIが圧倒的な速さが目立ちみるみるうちに前方の86との差を詰めていった。最後のスタートとなった3台のLFAは等間隔に3台で前方との差を詰めている姿はなかなか不気味さを醸し出している一方で3台のV10エンジンの咆哮が気持ちのよい不思議な印象を受けた。ファイナルラップで団子状態になり最終セクションではデッドヒートになりつつもLFAがレースを制した。



フィナーレは2014年シーズン新型GT500マシン!

TGRF_2013_Report045


このTOYOTA Gazoo Racing FESTIVAL 2013をラスト飾るのは来年のSUPER GTから走行する新型GT500車両のデモ走行である。GT500は来シーズンから車両規定をDTM(ドイツツーリングカー選手権)に準ずるものとし、GT500参戦メーカーはその新型車両の開発に追われている。トヨタ・レクサスは2012年9月にオートショーで公開されたコンセプトカー「LF-CC」をベースにした新型車両を公開した(正式名称は未公開)。エンジンはスーパーフォーミュラと共通開発となる2.0L直列4気筒ターボエンジンとなる。デモ走行は新型車両だけではなく、トヨタのGT500での活動を支えてきた「Castrol TOM’S SUPRA」「ZENT CERUMO SC430」の3台で2周だけではあるが、富士スピードウェイを走行した。まだまだ開発途中である新型車両だが来年のSUPER GTは今までのシーズン以上に激しいものになるかもしれない期待を大勢の観客に与えただろう。全く新しい規定のもとに製作されたマシンでの2014年シーズンのGT500は誰にも予想ができない。


イベントムービー

Text&Photo 栗原 淳



ページ: 1 2








スポーツカーの中古車情報ならGTNET