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EURO HOT SHOWDOWN イベントレポート




スーパーホットハッチが大集合!

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9月7,8日に神奈川県横浜市みなとみらいの「パシフィコ横浜」でヨーロッパ発のホットハッチカーが集合したイベント「HOT EURO CAR SHOWDOWN」が開催された。このイベントは4月に名古屋で稲田大二郎氏の「NPO法人オプションランド国際交流協会」開催した「エキサイティングカー・ショウダウン 2013」を今ファンを増やしつつあるユーロ系ホットハッチマシンでやってみようということで実現したもの。まだまだ数が少ないが、魅力的なカスタムホットハッチが展示されており来場者が興味深く見ていたり、出展者に質問している場面もあった。その中で特に注目を浴びていたクルマを紹介する。


 リアルチョロQ!?とんでもない速さを与えられたスーパーアバルト!

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このコンパクトボディと愛くるしい顔付きとは裏腹にパワフルな走りで発売からホットハッチの人気車種となったアバルト500。アバルト500は発売後、様々な限定モデルを発売し、最近では同じフィアットグループであるフェラーリ社がスペシャルチューンを施した「アバルト695トリビュートフェラーリ」が登場しコンパクトカーなのに600万近いプライスを掲げたにもかかわらずあっという間に完売してしまった。そのアバルト695を上回るスーパーアバルトとして紹介するのがこのロメオ・フェラーリス社のコンプリートカー「チンクオーネ・ストラダーレ」だ。目に飛び込んでくるのは片側50mmずつ拡大されたワイドボディ、ナンバープレートの後ろに隠れた大型インタークーラー、ボンネットのダクト。「普通の」アバルトからするとやり過ぎな感じに思えるがチンクオーネ・ストラダーレには必要不可欠な装備なのだ。そのやり過ぎなボディの中に収まっているエンジンは1368cc直列4気筒ターボ、ベースは135馬力とコンパクトな車体から見れば十分過ぎるのだがロメオ・フェラーリスが吸排気、タービン、ECU変更を行い、約100馬力アップの230馬力を実現した。更なるモアパワーをオーナーが望めば最大305馬力まで引き上げることが可能とのこと。それに伴い、足回りも強化。タイヤは195/45R16から235/35R18。ホイールはロメオ・フェラーリスオリジナル。ブレーキはブレンボの大型のベンチレーテッドディスクブレーキにレーシングパッドを組み合わせたものに強化されている。

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インテリアはカーボン&アルカンターラで製作したダッシュボード、RECARO製のフルバケットシート、2シーター化にロールゲージにヘルメットホルダーというレーシーながらもプレミアム感も兼ね備えている。山形県のRossocarsが代理店となり、値段は790万円からという決して安くはないプライスだ。しかし、細かいオーダーをすることができ、世界に1台の夢のアバルトを作ることができる。


チョップドボディで可愛さアップ?なアバルトとトリビュートフェラーリキラーのアバルト

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ルーフが低く丸みが強調された黄色のアバルト、ノーマルのアバルトにしか見えないこの2台はドイツのチューナー「G-Tech Gmbh」が日本に発売するコンプリートカーだ。左のアバルトは「G-TECH Sportster GT」といい、G-Techの技術が詰まっているコンプリートカーだ。100mm低くされたルーフはベース車をほぼ1から作り直しているので量産車優るとも劣らないクオリティに仕上がっている。メカニズムもエンジンだけでなく、ブレーキ、サスペンション、ホイール、至るまでほぼ全ての箇所に手が入れられている。最高出力は224馬力に引き上げられ、ワイドレシオの特製5速MT、LSDを組み合わせて0-100kmを6.1秒で完了し最高速は232km/hをマークする。インテリアも2シーターに変更されシートはRECARO製のフルバケットシートでドライバーをしっかりサポートするようになっている。価格は698万円からとなっている。
右のモダンなブルーのアバルトは「G-TECH EVO-R 224」。Sportster GTと同じ224馬力のエンジンに大型ブレーキローター、専用サスペンションを装着したモデルとなっておりエクステリア・インテリアはベースのままである。サイドに「EVO R」ステッカーがこのクルマがただのアバルトではないことを示す唯一の印だ。458万円からとなっている。


日本とドイツ、拘りに妥協がない2国の合作スポーツホットハッチ

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この2台のは愛知県にあるBMW MINI専門のチューナーGIOMIC(ジオミック)が製作したチューンドMINIだ。BMW車が持つ走りの愉しさをワンランク上のレベルに持っていくため、ストリートからサーキットまで徹底的なテストを行いパーツを開発製作している。今回のイベントに展示したのは「G156S EDITION-G」(左)と「G156RS」(右)の2台だ。G156SはGIOMICが実際に販売するコンプリートカーだ。決してチューンドカーであることを誇示しない、メーカーモデル最強の「JCW GP」よりも大人し目のエクステリアは女性受けも良さそうだ。だがこれはGIOMICのテストによって機能美を求めた結果でアンダーフロアパネルに至ってはマフラーから発熱による影響を最小限に留めスムーズな空気の流れを作り走行安定性を向上させるという拘り様だ。インテリアは変更をメーターパネルという最小限の変更でMINIのデザインの良さを維持している。エンジンは専用ECUマッピングと吸排気系で235馬力にアップしている。それに伴い、ボディのサブフレーム補強、SACHS製ショックアブソーバーを採用したサスペンションキット(タイロッド・ブッシュ類・ロールセンターアジャスター・リアコントロールアーム)を装着しスポーティーかつ上質な乗り心地を提供できるようになっている。ブレーキはフロントを専用6ポットキャリパー&大型ディスクローターを採用しながら軽量アルミホイールでバネ下荷重を軽量化を実現している。460万円からというプライスはGIOMICがMINIにかける熱意を考えれば決して高いものではないのかもしれない。全てにおいてコンプリートカーのお手本のようなクルマだ。
右の写真の緑のMINI、G156RSはG156Sの誕生の為に開発用として製作されたスペシャルマシンだ。G156Sの違いはサーキットをメインステージに想定しており、エンジンもよりハードにタービン交換、ECUもRS専用マッピングに変更されており275馬力というビッグパワーを発揮。スリックタイヤとの組み合わせ路面を蹴飛ばすような加速を実現のものとしている。筑波サーキットで1分5秒(2010年)を記録している。


世界初公開のコンセプトユーロホットハッチが2台も横浜に登場!

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今回のイベントをサポートしている。ユーロコンパクト専門誌「EURO LIGHTS」のブースには2台のコンセプトカーが展示されており、来場者の多くが足を止めていた。「New MINI MOKE Concept」はその名の通りMINIをベースしたビーチバギー「モーク」の同誌が考える現代版コンセプトカーだ。ベースは2001年式ミニのメカニズムを流用しているがノーマル流用ではなく、エンジンにはHKS GTスーパーチャージャーを装着している。エクステリア・インテリアともにワンオフでメーターはBLITZ製のみでレトロ感とスポーティー感を両立している。コンセプトカーなので公道走行は出来ないがもし夏場の海岸線で走っていたら一躍有名になること請け合いだ。
もう1台は「BEETLE SPORT CONCEPT」だ。このクルマが視界に入ると「えっ」とビックリしてしまうのが日本を代表するスポーツカーR35 GT-Rの20インチの巨大ホイールが装着されていることだ。カウルが取り外されておりまだ製作中であることがより異質な印象を受けるが、2011年のジューネーブモーターショーでVWが発表した「ザ・ビートルR」も20インチが装着されている。こちらもコンセプトモデルでまだ市販には至っていない。BEETLE SPORT CONCEPTはまだメカニズムやインテリア関してはまだこれかららしいのでどう製作されていくのか期待が膨らむ1台だ。


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