ル・マン24時間90周年記念大会、まもなく開幕へ! 詳細ページ(6200) - イベント・レースレポート

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ル・マン24時間90周年記念大会、まもなく開幕へ!




6月19日、第1回レース開催から90周年を迎える伝統の耐久レース、「ル・マン24時間レース」がフランス・サルト・サーキットにおいて開幕する。
自動車産業界のストライキや第二次世界大戦など世情を反映し、レースが中断された時期もあり、大会自体は81回目の開催となるが、
耐久レースの頂きには違いない。昨年、トヨタはガソリン車のハイブリッドカーTS030 HYBRIDをひっさげ、ル・マンデビューを果たすも、
ディーゼルハイブリッド車のアウディに惨敗。速さはアピールできたが、レースを制する強さで及ばなかった。
2シーズン目に入った両メーカーのバトルは、さらに混沌としたものになりそうだ。

 

昨シーズンからル・マン24時間もWEC(世界耐久選手権)のシリーズ戦に組み込まれ、全8戦でチャンピオンタイトルを競うのだが、
それでもこのル・マンだけは特別な一戦。日頃なWECに参戦していないチームも多数参加し、24時間先のチェッカーを目指し、奮闘する。

トヨタは今シーズンのWEC開幕戦から2台を投入、昨シーズンは途中参戦という形ながら、トータル3勝を挙げてその存在感をしっかりアピールしてきた。
それゆえ、今年のル・マンではぜひ結果が欲しいところ。2台そろってトラブルに泣いたリベンジ戦でもある。
日本でSUPER GTやSUPER FORMULAで活躍するトップドライバー、中嶋一貴も去年存分に走れなかったうっぷんを晴らす気持ちでいっぱいに違いない。

一方、迎え撃つライバル、アウディはR18 e-トロン クアトロを3台投入。盤石の体制を築いている。ドライバーの布陣としては
日本でもおなじみのブノワ・トレルイエ、アンドレ・ロッテラー、そしてロイック・デュバルらがステアリングを握るため、
日本人ドライバーvs日本になじみある外国人ドライバーの好バトルも見どころとなるだろう。

 

この他、日本人選手としては、プライベーターがプロトタイプカーで戦うLMP2クラスに、F1やインディでの参戦経験を持つ中野信治や
女性ドライバーとして注目を集める井原慶子が出走。さらに、F1復帰を目論む小林可夢偉は、LM-GTE プロのクラスでル・マン初出場を果たす。
小林が乗るクラスは、量産型のGTカーではあるが、各メーカーのワークス・チームが集結するクラスでもある。フェラーリをはじめ、
アストン・マーティン、ポルシェ、コルベットなどGTカー好きにとっては魅力の多いクラスだ。

 

大会はまず、16、17日にル・マン旧市街で行われる公開車検からスタート。レースファンや関係者に車両をお披露目し、
レースウィークを戦うチームがそれぞれ集合写真を撮る名物イベントとして知られる。予選は19、20日にナイトセッションとして実施され、
20日深夜にポールポジションが決定する。21日は、参加ドライバーたちが旧車で市街地をパレードし、お祭りムードが一気に盛り上がるという、お決まりのパータン。決勝は22日、土曜日。午後3時に24時間レースのスタートが切られる。

 

Text  : 島村元子 / Motoko SHIMAMURA










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