KEN BLOCK`s TOKYO EXPERIENCE レポート
お台場にモンスター達が襲来!
6月16日、初夏ながら暑さが厳しいながら多くの人で溢れているお台場に太平洋を超えてあの「モンスター」がやってきた。その名はKen Block(ケン・ブロック)!若者に人気のアパレルブランド「DC Shoes」の創設者であり、アメリカ国内外で活躍するプロドライバー、ブランドPRでYoutubeで配信したスーパードライビングムービー「GYMKHANA」シリーズは1億回以上の再生数を記録している。そんな彼の並外れたドライビングに無くてはならないパートナー「モンスターエナジー」。日本でも大人気のエナジードリンクである。同社はモータースポーツを通じて宣伝をしている、「モンスターエナジー」に相応しいモンスタードライバーとともに。ケン・ブロックそのモンスタードライバーの長と言える。今回、お台場で行われた「KEN BLOCK`s TOKYO EXPERIENCE」は同氏を始めとしたモンスタードライバー達がそのスーパーテクニックを余すことなく披露するイベントである。
より多くの人に観て貰いたいということでイベントは完全無料!入場者には無料でモンスターエナジードリンクが配布され、購入したレシートを提出するとステッカーがプレゼントされた。無料ということもあり、入場に長蛇の列、中にはモンスターエナジーのマークが描かれたシャツを着て待つ人も多く見られた。
モンスター達の雄叫び!
そして会場超満員の午後3時、遂に「KEN BLOCK`s TOKYO EXPERIENCE」が始まった。イベント開始と同時に空高く舞ったのはFMX(フリースタイル・モトクロス)!モンスターライダーが素晴らしい空中トリックを魅せてつけ会場のボルテージは一気にヒートアップ!それに続くのはドリフト大会の世界最高峰「D1グランプリ」を目指すルーキードライバーが参加する「GYMKHANA GRID」のマシン達が登場し、観客に手を振ったりしゆっくり1周。その次にはスポーツバイク・フリースタイル選手権のライダー・木下真輔(しん)選手のハイスピードかつスリリングなパフォーマンスでお台場の特設会場は歓喜のるつぼで支配された!
そして最後に満を持して9000人が取り囲むステージに飛び込んだのは・・・・
今イベントの主役であるケン・ブロックと彼の愛車「フォード・フィエスタGYMKAHANA仕様」!「やっと俺様の出番だ!」と言わんばかりにステージ上に置いてあるモンスターエナジー型パイロン、ピックアップ、自動販売機を中心に豪快なパワードリフトで駆け抜けあっという間に彼の姿は煙の中に消えてしまった。これを待ち焦がれていた観客からはこれ以上ない歓声で溢れた。そしてマシンを止め、降りたケン・ブロックは2人のモンスターエナジーガールを両肩にステージに。そしてD1でお馴染みの鈴木学と司会のアレックス氏の3人でのトーク、ドリフトバトルに出場するルーキードライバーに激励をした。
これがルーキー!? ハイレベルドリフトの応酬 GYMKHANA GRID

ケン・ブロックと言えば「GYMKHANA」。そんなスーパードライビングテクニックに限りなく近いであろう将来有望な16人のルーキー&ティーンエージャードライバーによるエキシビショントーナメント「GYMKHANA GRID」が開催された。出場しているドライバーはD1レディースカップ、D1SL(ストリートリーガル)やローカルイベントで素晴らしい成績を収めた者達だ。お台場では毎年D1グランプリが開催されており、同選手権最高難易度で有名だ。今トーナメントで用意されたスペシャルステージもD1本戦よりコンパクトだが、そのエッセンスは残したテクニカルなレイアウトとなった。「チーム・オレンジ」で若干20歳の小橋選手(ワンビア S13)とレディースカップ3連覇、「女王」久保川選手(180SX RPS13)がそれぞれのブロックで素晴らしいドリフトを魅せつけ決勝にコマを進めた。あのケン・ブロックがその様子を見守るプレッシャーかかる決勝は1本目で久保川選手が痛恨のスピン!それでも2本目は気持ちを切り替え申し分の無いドリフトを魅せつけたが、安定し、1回戦からチームが得意とする後方からの追走ドリフトを決めてきた小橋選手が勝利!ケン・ブロックからモンスターエナジーのロゴのトロフィーを受け取った。残念ながらが途中敗退となったドライバーも観客の注目を集めた。なんと16歳の笠原選手(シルビアS14)はその年齢を感じさせない落ち着いた、しかし豪快なドリフト。準決勝まで勝ち進みその名を多くの人の記憶に刻んだ。レディースではスコットランド出身のエミリー・グレイ選手(チェイサー JZX100)が男子顔負けの煙モクモクのドリフトで観客を魅了、1回戦で相手のミスでフロントを小破してしまったものの快勝、2回戦で久保川選手と対戦し素晴らしいドリフトを魅せてくれたが惜しくも敗退してしまった。
正にオリンピック級!バイクと一体となったスペシャルトリック!
モンスターエナジー×モータースポーツは4輪よりもエクストリームスポーツが盛んな2輪の方が広まりが早かった。公道で走るスポーツ・バイクにモンスターエナジーのロゴを貼っているのを度々見かけるのはその為だ。今回はFMX(フリースタイルモトクロス)とスポーツバイク・フリースタイルのパフォーマンスが行われた。まず木下真輔(しん)選手のスポーツバイク・フリースタイルのパフォーマンスはドリフト、ハイスピードからのジャックナイフ、バイクが直角に立つぐらいのウィリー走行、後ろ向きでの操作、ノーハンドでの定常円旋回等、忍者の様にスピード感溢れるトリックを次々と魅せつけた。次はFMXでの空中トリックショーで全10台が次々とオープニング以上に高度なバイクと一体となった技を披露し、会場の興奮は最高潮に達した。
そして9000人のファンが待ち焦がれていた・・・
そして最後にこのエクストリームショーの”トリ”を務めたのは当然、ケン・ブロックだ!スペシャルゲストとしてファッションモデル、歌手、女優とマルチに活躍し人気の土屋アンナさんがケン・ブロックのとなりに同乗し、そのテクニックを間近に解説(という絶叫)した。Youtubeのネットを通じたケン・ブロックの走りではなく、日本で、生で見るドラテクをほんの一瞬たりとも見逃さず焼き付ける様に観客は先程とはどこか静まり返ったようになったように感じた。そしてマシンを止め、ケン・ブロックが降り立つと歓声と拍手があがった。そして全ての全てのプログラムが終了した後は写真とサインを求めるファンに囲まれていたが笑顔で対応していた。
Text&Photo : Jun Kurihara (栗原 淳)