2013 富士チャンピオンレースシリーズ 第2戦 レースレポート
2013年5月19日、曇り空の富士スピードウェイにてアマチュア・セミプロワンメイクレースシリーズ「2013 富士チャンピオンレースシリーズ 第2戦」が開催されました。今回は注目のレンタルレーシングカー「86 Racer’s」が参戦するクラスが開催されました。その他にも「ロードスターカップ」、「ロードスターカップ(NC)/デミオレース」「ポルシェ GT3 Cup Challenge Japan」が行われました。どれも10周前後のスプリントレースなので最初から全開!激しいバトルが見られました。
ポルシェ GT3 Cup Challenge Japan
ポルシェカレラカップジャパンの1つ下のカテゴリである「ポルシェ GT3 Cup Challenge Japan」。カレラカップにステップアップする為に奮起するアマチュアドライバーが参加しています。カレラカップと同型車(10年~11年仕様)で競う「トライアルクラス」、08年~09年仕様のカテゴリⅠ、05年~06年仕様のカテゴリⅡ、そして996型のみのエントリーとなるオープンクラスの4カテゴリ17台で行われました。(うちトライアルクラス1台はマシントラブルの為、欠場)
1.5kmのホームストレートでは250km/h近いスピードを記録するGT3 Cupマシン。今回行われたレースで最もハイスピードレース、コーナーの進入ではドライバーの技量の差がよりハッキリ出ました。スタートから総合トップを快走したのは #7 D’StationHAI997を駆る星野選手。カテゴリⅠでは#77 MUSASH選手、カテゴリⅡでは#25エディオン選手、そしてオープンクラスは#23 滝澤選手でした。レース中、最もハイスピードから一気に減速するダンロップコーナーでスピンするドライバーが続出、あわやスピンのマシンをいました。カテゴリⅠが特に接近戦が激しく#77 MUSASHI選手と#3 清水選手が抜きつ抜かれつの接戦を続け、#77がトップをもぎ取りしました。
結果は以下の通り
1’54.594 |
ロードスターカップ(NC)/デミオレース
現行ロードスターとデミオが混走して行われる「ロードスターカップ/デミオレース」。このレースを統括するRMA(ロードスター・モータースポーツ・アソシエーション)DMA(デミオ・モータースポーツ・アソシエーション)が定めた範囲でのパーツ変更のみが許されているイコールコンディションが保たれたサンデーレースとなっています。ロードスターが1周2分11~12秒、デミオは2分21~22秒というスピードです。ドライバーのウデの差が出やすいカテゴリーと言えます。
スタートからオレンジの#64 芝本選手が飛び出し2分11秒前半でのラップを刻み2位に6.5秒の大差を付けて勝利!その後方では#21 新井選手、#18 ランマン選手が激しい3位争いを演じ、ダンロップコーナーでは2台並んでのサイド・バイ・サイド!最終ラップまでそのバトルは続いてコンマ2秒で新井選手がポディウムをもぎ取りました。
デミオレースは、1周目の第1コーナーで一気にジャンプアップを狙った#34 常盤選手がコースアウトからタイムロス!ポールスタートの#75 西山選手は安定した走りで2位に13秒という大差をつけてフィニッシュ。エントリー3台という少々寂しいレースとなってしまいました。
ロードスターカップ(NA6,NA8,NB8)
エントリー数28台という賑やかなロードスターカップは新旧入り交じっての混戦となりました。年式は異なりますが、ラップタイムにはそれほどの差があるわけでもないです。初期のNAロードスターを駆るドライバーはNBより軽量な車体を生かしたギリギリのブレーキング、ハイスピードコーナリングを心掛けて走っています。ウデの見せ所であるダンロップコーナーの進入ではドリフトしながら前方のマシンに並びかけるシーンがありました。小さい車体、性能差がないので3ワイドはよく見られるので観客も盛り上がっていました。
2’08.464 |
ロードスター(N1)・86&BRZ
富士チャンピオンレースのラストを締めくくるのは「ロードスター(N1)・86&BRZ」レースです。ロードスターはN1レース仕様のNAロードスター、86&BRZも同様の規定で走行します。このレースが始まる直前から雨が降り始めコースは所々ウエットの非常に難しい状況下でスタートしました。#77 山内選手、#47 落合選手以外の86はレンタルレーシングカー「86 Racer’s」でのエントリーでドライバーは最低条件である4時間以上の練習走行をこなしています。#50 奥田選手のPIAAカラーの86はAT仕様で、このレースが気軽に参加できるという事を象徴しています。
スタートは大荒れで、#57 いとう選手、#47 落合選手、#54 竹内選手が1コーナーで追突しいとう選手、落合選手ともリタイアとなってしまいました。後方スタートのロードスタークラスは#1 雨宮選手と#18 大野選手のチームメイト同士の接戦がスタート直後から始まりました。86&BRZクラスは#77 山内選手が2位 #55 藤巻選手を徐々に引き離し、その後方の86はロードスタークラスと混走となり本来のペースが出せず2台から引き離されてしまいました。5周目には#54 竹内選手が車体のダメージからリタイア、その後30秒のペナルティと科せられてしました。
ロードスタークラスは序盤#18 大野選手がレースの主導権を握っていましたが、後半に入り#1 雨宮選手が一気にペースアップ!ファイナルラップにオーバーテイクしそのままフィニッシュ!86&BRZクラスは#77 山内選手が2位 #55 藤巻選手を最終的に5秒以上引き離し86&BRZ初戦の勝利を獲得しました。
#1 | |||||||||
2’10.503 |