SUPER FORMULA 第9・10戦富士 プレビュー
2ヶ月の”インターバル”を経てシーズン終盤戦へ!
9月になっても続いた残暑から解放されたものの、昨今の日本列島は、台風の接近等で日々不安定な天候に見舞われている。そんななか、久々に全日本スーパーフォーミュラ選手権が開催される。8月上旬に開催されたSUGO大会を最後に、およそ2ヶ月”お休み”状態となっていたが、いよいよ今週末の戦いからシーズン終盤戦へと突入する。静岡・富士スピードウェイを舞台に繰り広げられる第9戦、第10戦は、ファンにとって日本最高峰のシングルシーターのバトルを再び堪能できる楽しい週末となるはずだ。その一方で気になるのは天気。現時点で週末の御殿場周辺は雨を心配する必要はなさそうだが、風の影響は若干ありそう。果たして、トリプル台風の存在が何かしらレースに変化を与えるのか否か。秋晴れのなかでトップドライバーたちが繰り広げる攻防戦を期待したい。
・タイトル争いも大詰め
今シーズンもいよいよ佳境を迎えるなか、現在ランキングトップをひた走るのは、No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だ。8戦を終えた時点で4勝を挙げ、堂々のトップに立っており、2位につけるディフェンディングチャンピオンNo. 1 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)に対して45.5点という大量リードを築いている。そんな太田だが、前大会第8戦SUGOでは予選2位からのスタートながら自身のレースを構築できず、表彰台を逃すことに。ここへきて急ブレーキがかかった感じだが、残る富士、そして鈴鹿での4レースでこれまでと変わらず優勝、表彰台戦いができれば、初タイトル獲得も夢ではないだろう。もっとも、今シーズンの太田は、第6戦、第7戦の富士大会で連勝しており、今大会での2レースに向けても虎視眈々と勝利を狙っているはず。久々のシングルシーターでの戦いという条件に関しては参戦者誰もが同じであるため、何ら迷うことなく攻めの走りを披露するのではないだろうか。
一方、ランキング2番手の岩佐を筆頭に、太田の独走を許すまいと好機を窺うライバルの逆襲も気になるところ。同3番手のNo.14 福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)は、チーム移籍以来、着実に結果を残しており、今シーズンは第5戦鈴鹿でポール・トゥ・ウイン、そして前回のSUGOで優勝と2勝し、上り調子となっている。トヨタ系チームに移籍してからベストリザルトを刻むなか、ランキング上位ふたりがホンダ系チームであるため、ここは是が非でもこれを上回る活躍をしたいと奮起することだろう。
そんななか、少し流れを取り戻したいと願っているのは、ランキング4位から6位の選手だろう。No.65 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)、No. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、そしてチャンピオン経験のあるNo.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)の3名は、レースのなかで、何かが欠けてしまう展開が続き、思うように得点を計上できていない感じだ。近年のスーパーフォーミュラでは、予選で100分の1秒ならぬ1000分の1差でポジションが決まるほど、極めてハードな戦いが常となっている。決勝は決勝で、ピット戦略等の駆け引きが加わり、内容がより複雑になる。搭載するエンジンこそホンダ、トヨタと異なるものの、あとはほぼ同じ道具を使うカテゴリーだけに、ライバルより秀でたものをコツコツと積み上げていくことで勝負が決まる部分も少なくない。速さはもちろん、いかなる状況下でも強い戦いができるよう用意周到にしなければならないというわけだ。
・ワンデーレース開催は3ヶ月ぶり
前回のSUGO大会は予選Q3が採用されたが、今回の富士は第9、第10戦での争いとなるため、ワンデーレーススタイルの戦いは約3ヶ月ぶりとなる。土曜、日曜に各レースの予選および決勝を行なうため、その前日、つまり9日(金)には午前と午後に専有走行が設けられている。午前は1時間、午後は全車出走する50分間に加え、2組に分けてそれぞれ10分間走行を実施する。この10分間では予選アタックのシミュレーションに取り組むことになりそうだ。ただ、翌日からのレースでは、予選が午前10時前後から予定しており、まだ十分に気温が上がっていないなかでのセッションとなる。金曜日の専有走行では、予選を想定したクルマ作りに向けてどうアプローチしていくか、そのあたりからライバルとの駆け引きが始まりそうだ。いずれにせよ、専有走行でしっかりと手応えを得なければ、翌日からの2レースも安泰とは言えないはず。まさにチーム総出で終盤戦の好スタートを切らねばならない。富士ならではの高速バトルを制するのは、どのドライバーになるのか。タイトル争いに一石を投じるドライバーが出現するのか。それぞれの想いがどういうドラマを演出するのか、しかと見届けてほしい。
■主なタイムスケジュール
10月9日(金)
11:00 – 12:00 フリー走行1回目
14:45 – 15:35 フリー走行2回目
15:45 – 15:55 フリー走行2回目・A組
16:00 – 16:10 フリー走行2回目・B組
10月10日(土)
09:40 – 09:50 第9戦 予選Q1・A組
09:55 – 10:05 第9戦 予選Q1・B組
10:15 – 10:25 第9戦 予選Q2
11:45 – 12:25 ピットウォーク
14:05 – 15:00 スタート進行
15:00 – 第9戦 決勝レース 41周/最大75分
10月11日(日)
10:00 – 10:10 第10戦 予選Q1・A組
10:15 – 10:25 第10戦 予選Q1・B組
10:35 – 10:45 第10戦 予選Q2
11:15 – 12:00 ピットウォーク
14:05 – 15:00 スタート進行
15:00 – 第9戦 決勝レース 41周/最大75分