第5戦鈴鹿、ポールポジションはAstemo HRC PRELUDE-GTの手に!
厳しい残暑が戻ってきた三重・鈴鹿サーキットにおいて、SUPER GT第5戦「SUZUKA GT300km RACE」が8月22日に始まった。朝から30度を超える蒸し暑い一日となったが、そのなかでNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)がQ2で躍進し、ポールポジションを掴み取った。
8月上旬に3ヶ月ぶりの公式戦が行なわれたSUPER GT。その後、3週間という短いインターバルで鈴鹿に戦いが戻ってきた。鈴鹿は朝8時の時点で気温が30度を超えており、厳しい暑さのなかでセッションが進むことになった。
まず、午前9時45分にスタートした公式練習は、走行中の車両が立て続けにトラブルに見舞われ、間髪入れずに2度の赤旗中断を強いられた。No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)は冷却水の漏れが原因で、また、No.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/ダニール・クビアト)はエンジンブローを発し、デグナーカーブ立ち上がりでストップ。特に2度目の赤旗では、多くの車両がコース上のオイルに足元をすくわれてコースアウトを喫するなど、ハプニングが続いた。
コース上のオイル処理に時間を要し、午前10時45分、ようやくセッションが再開。幸いその後はトラブル等なく順調に進み、最後はGT300、GT500両クラスの専有走行が各10分行なわれた。ここでトップタイムをマークしたのは、No.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)。ひと足さきにNo.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)がトップタイムをマークしたが、16号車はこのあとコンマ1秒上回ってトップを奪取。その勢いでもう1周アタックすると、さらにタイムを縮めて1分46秒184をマーク、トップの座を不動のものとした。これに僚友であるNo. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)が続き、24号車は3番手となった。
午後に入ってなお眩しい日差しが照りつけ、気温もさらに上昇。GT300クラスのQ1を経て、GT500クラスQ1が午後4時過ぎに始まった。気温33度、路面温度43度というコンディションのなか、まずはGT500クラスで唯一ダンロップタイヤを装着するNo.64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)がトップ通過を果たし、2番手に続いたNo. 12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)に対して、約0.5秒という大差をつけた。一方、この時点でランキング暫定トップに立つNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は、サクセスウェイトが足かせとなり、11番手止まり。Q2進出は果たせなかった。さらに、午前中の練習走行でマシントラブルに見舞われた100号車は、エンジン置換の末に出走を果たしたが、ぶっつけ本番ということもあり、14番手にとどまった。
ポールポジションを決めるQ2には10台が進出。10分のセッション終盤、各車がアタックラップに入るなか、16号車の佐藤が1分45秒389でトップに立つ。しかし、スプーンカーブで痛恨の走路外走行をしており、このタイムは不採用に。翌周さらにアタックに挑んだが、タイムを伸ばせず、最終的に4番手に甘んじた。これに対し、チェッカーが振られるなか、64号車の大草が1分45秒206となおタイムを縮め、トップに立つ。これでポールポジション確定かと思われたが、17号車の野村が1分45秒129のタイムを刻んで、トップを奪取。64号車との差はわずか0.077秒というドラマチックな結末となった。野村にとっては、自身初となるポールポジションであり、またチームとしては2年ぶり、8回目の獲得となっている。また、2位の64号車に続いたのは、前回の第4戦でポールポジションを獲得した8号車。ホンダのホームサーキットである鈴鹿で今シーズンから参戦するPRELUDE-GTがトップ3を独占する形で予選を終えている。
GT300クラスでも、新たなポールポジション獲得が誕生した。公式練習では、No.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/新原光太郎)がトップタイムをマーク。これに、前回の富士で勝利したNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が重いサクセスウェイトを跳ね除けるような強さで2番手につけ、3番手には富士でポールポジションを手にしたNo.45 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗)が続いた。
午後からの予選では、まずQ1でNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がA組の、そしてNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がB組のトップ通過を果たした。そして、18台によるポールポジション争いとなったQ2では、ライバルに先んじてアタックを開始した61号車の山内が1分56秒981でトップに。まだ他車がアタックを続けているなか、61号車はさらなるタイムアップは難しいと判断し、ピットへと帰還。すると、チェッカー直前の時点でNo. 9 PACIFIC ウマ娘 NAC BMWの冨林勇佑が1分56秒547の好タイムを叩き出し、トップを奪取する。9号車の冨林にとっては、クラス初ポール。また、チームにとってもうれしいポールポジション初獲得となっている。9号車はQ1・B組でも藤原優汰が2番手通過を果たしており、いい流れに乗ってトップに躍り出た形となった。さらにこれを追うように順位を上げたのが、777号車。ファグが9号車に0.004秒差で2位を掴み取っている。これにより、61号車は3番手から決勝を迎えることになった。
・第5戦鈴鹿 予選結果(各クラストップ3)
<GT500>
1.No.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)1’45.129
2.No.64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)1’45.206
3.No. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)1’45.504
<GT300>
1.No. 9 PACIFIC ウマ娘 NAC BMW(冨林勇佑/藤原優汰)1’56.547
2.No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)1’56.551
3.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)1’56.981