唯一無二──グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2026 詳細ページ(31343) - イベント・レースレポート

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唯一無二──グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2026




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記事提供元:turnpike

 

スケール、規模、そしてスペクタクル。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FoS)は、この3つにおいて30年以上にわたり卓越し続け、今なお他の追随を許さない存在である。

 

FoSは、本格的なモータースポーツイベントであると同時に、走る自動車博物館であり、五感を刺激する体験の場でもある。実際、Praga Bohemiaがコリン・マクレーのステージ優勝車であるスバルインプレッサの隣に並び、そのすぐ近くに最新のBYD Sharkが展示されているような光景を目にできる場所は、世界中を探してもほとんどないだろう。

 

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誤解しないでほしい。読者層は理解しているので、習近平率いる中国メーカーが世界市場へ進出していることについて深く語るつもりはない。しかし、中国自動車産業の驚異的な成長を評価するかどうかは別として、グッドウッドのヒルクライム・ストレート脇に3階建ての移動式自動車ディーラーが設置されているという事実だけでも、そのスケールの大きさには圧倒される。

 

これこそがグッドウッドのスケールの大きさであり、このイベントは年を追うごとに規模を拡大しているように感じられる。今年は私を含め3人でFoSを取材し、AlecとAlenにとっては今回が初参加だった。しかし、2人はクライアントワークに追われ、私は比較的ゆったりとしたペースで取材していたこともあり、会場全体をカバーすることは到底できなかった。そこで頼ることになったのが、仲間たちの力だ。この記事には、Laurie Southern、Jathu Thillai、Stephen FungというTurnpikeの友人たちに加え、Alecと私が撮影した写真を掲載している。それでもなお、このイベントの魅力は紹介しきれていない。

 

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FoS最大の見どころは、言うまでもなくヒルクライムだ。観客やフォトグラファーは、歴史的レーシングカーから世界屈指のエキゾチックスーパーカー、さらには発表されたばかりの最新モデルまで、全開で駆け上がる姿はもちろん、時にはゆったりとしたデモランまで間近で楽しむことができる。戦前の蒸気機関車両(そう、本当に蒸気で走る)や黎明期の自動車から、記録更新を狙う最新の電動プロトタイプまで、そのラインアップは実に幅広く、誰もが楽しめる内容となっている。今年はアメリカン・モータースポーツが特集され、歴代NASCARストックカーをはじめ、IndyCarやAudi GTOなどIMSAを代表する名車が数多く姿を見せた。

 

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Formula 1マシンは毎年多くの観客を惹きつけるが、下位カテゴリーのレーシングカーをオーナードライバーやさまざまなプロドライバーが走らせるのに対し、最高峰のフォーミュラマシンは現役および元F1ドライバーたちがステアリングを握る。今年は、Pierre GaslyがAlpine E20をドライブし、現F1世界チャンピオンのLando NorrisはMcLaren MCL60に加え、開発中の耐久レース車両「MCL-HY」も披露した。

 

フォーミュラカーだけでなく、歴代のF1ドライバーたちはスーパーカー・シュートアウトや、希少なプロトタイプによるデモランにも参加した。例えば、Liam LawsonはGunther Werks F26でヒルクライムを駆け上がり、Kimi Antonelliはフル電動のMercedes-AMG CLA 45を初披露。その走りではタイヤを激しくスモークさせ、観客を沸かせた。

 

Valentino Rossiもサプライズで登場した。愛機Yamaha YZR-M1 MotoGPマシンにまたがっただけでなく、BMW V12 LMRのステアリングも握ったが、2コーナーでダスティな路面に足をすくわれ、マシンはスピンして後ろ向きに停止する場面も見られた。

 

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そういえば、今年のイベントでは土埃がとにかくひどかった。ここ数年のイギリスは暑い夏が続き、その間の降雨量も少なかった。そのため、グッドウッド・エステートの芝生は昨年のイベント以来ほとんど回復することができず、さらにオフロードエリアやフォレストラリーステージがこれまで以上に頻繁に使用されたことで、会場一帯は細かな土埃が舞い上がり、空気は粉塵に包まれていた。

 

その影響で、ヒルクライム上部ではフェイスカバーが必需品となり、伝説的なフリントウォール越しにマシンを撮影するのもひと苦労だった。それでも、土埃まじりの空気程度で足が止まることはない。私はどちらのエリアにも足を運んだ。というのも、Festival of Speedで私が最も好きなのは、オフロードエリアで繰り広げられる走りだからだ。

 

何トンものマシンが宙を舞う光景には、サーキットレースでは味わえない高揚感がある。そして、その興奮に拍車をかけたのがAudi S1 Quattroだった。ジャンプの着地に完全に失敗し、そのまま私のいる方向へ一直線。幸い、私が撮影していた土手にぶつかって跳ね返ったものの、あれにはさすがに肝を冷やした。どうやら私は、スリルを味わうのが好きらしい。

 

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イベントの象徴ともいえるのが、Goodwood House前に設置される巨大なアートオブジェ「Central Feature」だ。2026年はSingerがその主役を務め、会場には初期の控えめなレストモッドモデルから、巨大なウイングを備えたサーキット志向のDLS Turboまで、計7台のモデルが展示された。

 

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スーパーカーおよびハイパーカーでは、新型Porsche 911 GT3 S/Cをはじめ、Adrian Neweyが手がけた自然吸気V10エンジン搭載のロードカー、Red Bull RB17が大きな注目を集めた。どちらもヒルクライムでは圧倒的なサウンドを響かせ、その迫力は凄まじいものだった。Pagani Huayra Rもまた、耳をつんざくようなエキゾーストノートで観客を魅了していた。

 

実際、「Supercar」と「First Glance」の各パドックには希少な車両が数多く並び、その光景はまさにプライスレスといえるものだった。メーカー各社のブースでは、BYDが最も大きな存在感を放ち、それにBMW、Porsche、Lamborghiniが続いた。しかし、アフターマーケットブランドも決して引けを取ることなく、それぞれが十分な存在感を示していた。

 

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OEM各社が並ぶ中、私たちの友人であるRegal Autosportは、小規模ながらチューニングカー展示エリアを設け、CSF Race製冷却コンポーネントを採用したスタンス仕様、モータースポーツ仕様、ドリフト仕様の車両を展示して存在感を放っていた。一方、道路を挟んだ向かいには、AST Motonが手がけたBMW E91のWTCCオマージュ車両も展示されていたが、それを目にしたBMW広報担当者が何を思ったのかは、少し気になるところだ。

 

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今年のFoSで見たものすべてを振り返ろうとすれば、それだけで一本の論文が書けてしまうだろう。「百聞は一見にしかず」ということで、ここからは5人のフォトグラファーが撮影した、今年のGoodwood Festival of Speedの模様を写真ギャラリーで楽しんでほしい。

 

最後にひとつだけ。このイベントの最大の魅力は、そこに集う人々が生み出すコミュニティの存在だ。OEM各社の広報担当者と一杯飲みながら近況を語り合い、メディアテントでは他のフォトグラファーたちと暑さを嘆き合う。FoSには、そんな人と人とのつながりがある。この素晴らしい雰囲気が、これからも変わらず続いていくことを願っている。それでは、ギャラリーをお楽しみいただきたい。

 

フォトギャラリー










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