第8戦SUGO、シーズン2度目の予選Q3で野尻智紀が最多ポールを獲得!
8月9日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の公式予選が行なわれた。SUGO戦は今シーズンから復活したQ3を実施する大会となっており、最後のセッションでトップタイムを叩き出したのは、ベテランNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)。自身が持つポールポジション最多記録を25回へと伸ばす走りを披露した。
7月中旬に行なわれた富士での前大会は、天候不良で中止となった第3戦オートポリスの代替決勝レースを含め、3戦を消化するタフなレースウィークだった。今回は久々の土曜予選、日曜決勝のスタイルで実施され、予選では通常のQ1、Q2に加え、Q3を実施するノックアウト方式となった。
レースウィーク直前にようやく梅雨明けとなった東北地方。午前中はに日差しも出て、気温、路面温度も上昇。野尻はこのフリー走行でもトップタイムをマークし、快調をアピール。これに現在ランキングトップをひた走るNo. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番手、そして前週の富士スピードウェイで開催されたSUPER GT決勝で大クラッシュを喫したNo.65 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)もその影響を感じさせないような速さを見せて3番手につけた。
ノックアウト予選は午後2時20分にスタート。これに先立ち、上空には雲が立ち込め曇天模様になる。気温、路面温度もこれに合わせて下降し、それぞれ29度と43度というコンディションへと変化。各車タイヤのウォームアップを意識しながら、ピットイン、アタックラップへの出走のタイミングを見計らい、アタックに挑んでいる。
まず、Q1・A組ではNo.1 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)やNo. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)らが最速セクタータイムを刻んだが、このセッションでトップタイム1分05秒625をマークしたのは牧野。1週間前のSUPER GTでPRELUDE-GTに初勝利を届けた勢いで、今週末のフォーミュラでも優勝を狙う勢いを見せる。そして2番手でNo.39 大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、岩佐が3番手で通過を果たす一方、開幕戦から連続でQ1通過していたNo.64 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が、僅か0.037秒差で敗退、辛酸を嘗める結果となる。フリー走行におけるトップ3が一堂に会した同B組。残り時間5分のタイミングでタイヤ交換を済ませてコースインした野尻を先頭に、太田らが続く。太田は各セクターで最速タイムをマーク。No.38 阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)やフラガも一部セクターでトップタイムをマークするが、太田がより安定感ある速さを武器に1分05秒354のタイムでトップ通過。100分の5遅れで野尻、そして野尻から0.1秒遅れで阪口が続いた。
各組上位6台、全12台によるQ2からQ3に進出できるのは上位5台。アウトーインを済ませてしばしピットで待機していた各車は、残り2分を切ってアタックを開始。Q1突破を果たしたNo.50 野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)、さらにNo. 28 小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)のルーキーふたりが好アタックを見せたが、Q3進出は叶わず。それでも終わってみれば、小林は5位と1000分の3秒という僅差の6位と、存在感をアピールしてみせた。
そのQ2でも快速ぶりを発揮したのが、太田。2番手につけたフラガに対して0.202秒の差をつけてみせる。一方、野尻がフラガと0.03秒差で3番手につけるなど、各車僅差でのアタック合戦を披露した。この結果、太田を筆頭に、フラガ、野尻、トヨタエンジンユーザーで唯一となるNo.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)、そして牧野の5人がQ3進出を決め、改めてポールポジションを目指しての戦いに挑むことになった。
午後3時15分、7分間によるQ3が始まる。足元にニュータイヤをつけ、どのタイミングでコースインするのか、そこから駆け引きが始まっており、コース上には緊迫した空気が漂った。ピットでのスタンバイを経て、残り1分強になるとコース上では激しいアタック合戦を展開。このセッションでは太田と野尻が各セクタータイムでの最速タイムを競うようにしてコース上を疾走する。まずひと足先にアタックラップに入った太田が1分04秒896と、Q2で自身がマークしたトップタイムを上回って暫定トップに。しかし、間髪入れず野尻が1分04秒864をマーク。太田と0.032秒差でトップを奪取した。このあと牧野もチェッカーをくぐったが、先の2台を上回ることができず、3番手に。すると、その後にチェッカーを受けたフラガが太田と牧野に割って入る好タイムを刻んだ。
これにより、野尻が前回の富士大会第7戦に続き、シーズン2度目となるポールポジションを獲得。今シーズンから導入された「SUPER POLE QUALIFYING Supported by YOKOHAMA TIRE」をモノにして、賞金100万円を手にした。太田は悔しい2番手となり、フラガ、牧野、坪井というオーダーでQ3を終了している。
明日決勝を迎える第8戦のスタートは午後2時20分。51周の戦いとなる。
【第8戦SUGO 予選トップ3】
1.No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)1分04秒864
2.No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1分04秒896
3.No.65 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)1分05秒137