3ヶ月ぶりの熱戦を制したのは、STANLEY HRC PRELUDE-GT! 詳細ページ(31150) - イベント・レースレポート

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3ヶ月ぶりの熱戦を制したのは、STANLEY HRC PRELUDE-GT!




8月2日、静岡・富士スピードウェイにおいてSUPER GT第4戦「FUJI GT300km RACE」の決勝が行なわれた。不安定な大気の影響を受け、決勝はスタート直後から大クラッシュを含む荒れ模様となったが、その荒れた展開を味方にして今シーズン初優勝を果たしたのは、No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)。デビューイヤーであるPRELUDE-GTに初勝利をプレゼントしている。
 

予選日より気温が下がり、ところどころで雨雲が確認された日曜の富士スピードウェイ。正午からのウォームアップ走行直前に少し雨が降ったものの一旦止んで日差しが出るなかでのスタート進行を迎えた。
 

しかしながら、再び鉛色の雨雲が湧き一瞬にして傘の花が開くことに。10分ほどしっかりと降った雨で路面はウェット状態となり、ダミーグリッドに着く各車もドライタイヤからウェットへと交換するチームも少なくなかったが、メカニックたちがグリッドを離れるまでに天候が回復。気温も高いことから、多くのチームはウェットタイヤでの走行が難しくなると判断し、再びドライタイヤへと戻す作業に追われた。
 

一方、レースはこの事態を受けてフォーメーションラップではなく、セーフティカー(SC)ランでのスタートへと変更。午後1時30分、SC先導で全43台がグリッドを離れた。気温32度、路面温度38度と前日の予選セッションより、路面温度が大きく下がってタイヤのウォームアップが難しいコンディションということもあってか、予選7番手のNo.64 Modulo HRC PRELUDE-GTのペースが上がらない。その状況で3周走行中にSCのフラッシュライトが消灯。4周目からレースペースでの戦いが幕を開けた。
 

すると、メインストレート上では、64号車の背後につける車両がラインを確保しようと鍔迫り合いにとなり、その僅かの接触が思わぬ形に変わってしまう。64号車の背後にいたNo.23 MOTUL Niterra ZはそのうしろにいたNo. 12 TRS IMPUL with SDG Zにプッシュされ、態勢を乱して64号車へ追突。64号車はバランスを失い、宙を舞ってピットウォール寄りに着地するも大クラッシュを被った。
 

これを受け、レースはすぐさま赤旗中断に。64号車をドライブしていたイゴール・オオムラ・フラガの無事は確認されたものの、当然クルマのダメージは大きく、その場で戦列を離れる。一方、23号車はクルマへのダメージが大きく、一旦ピットへクルマを戻し、その後修復を行ないレース復帰を果たしたが、序盤でリタイアとなった。また、12号車にはピットストップペナルティが課されている。
 

コース上の安全が確認され、レースは午後2時15分にリスタート。再びSCが先導し、10周目からレースペースでの戦いが始まった。これをチャンスにしたのが、予選2位のNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT。逆にポールスタートのNo. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTは遅れを取ってしまう。トップを奪取した100号車は勢いに乗り、うしろとの差を引き離す力走。ドライバー交代を含むピットでの作業が可能となるレース3分の1を過ぎて、4台がピットインすると、100号車はそれから数周後の25周終わりでピットへ。8号車もこれに先立ち1周前にピットへ戻っていたが、山本から牧野へとスイッチした100号車はそのままトップをキープ。タイヤ交換を済ませたグループとしては、100、8号車に続き、No.17 Astemo HRC PRELUDE-GTが3番手につけてレース後半の戦いへと突入した。
 

レース折り返し直前の32周終わりで全車両がピットインを完了。再び100号車が名実ともにトップに立つ。100号車が安定したタイムを刻む一方、8号車、17号車よりも速さを見せていたのがNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra。予選6位からスタートすると、ライバルがピットインする間にペースアップ。遅いタイミングでピット作業を行ない、ポジションアップに成功する。逃げる100号車とのギャップは当初8秒近くあったが、終盤には5秒台に。牧野はライバル勢より硬めのタイヤを装着していたことが影響したか、ピックアップに苦しむようになる。37号車にとっては好機だったが、さらにそれ以上にチャンス到来となったのが8号車だった。最終盤になって俄然ペースアップ。59周目のダンロップコーナーでまず目前の37号車を逆転。その勢いで100号車に迫る。この時点でのギャップは7秒近くあったが、毎ラップ1秒ずつ縮める怒涛の追い上げを見せ、チェッカーまで残り2周の時点で1秒差へと追い詰めた。
 

プレッシャーのかかるなかで激闘を見せた2台だったが、最後は辛くも100号車が逃げ切りに成功。今シーズンから新たに投入されたPRELUDE-GTに待望の初勝利を届ける活躍を見せた。2位8号車に続いたのは、37号車。今シーズンは開幕戦から2戦連続で車両トラブル等でノーポイントに終わっており、今回の富士戦では3台が揃ってシーズン初表彰台を獲得することとなった。
 

大クラッシュで慌ただしい展開となったGT500クラスに対し、GT300クラスは各車の戦略の違いから、激しい攻防戦を繰り広げている。クラスポールスタートのNo.45 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗)は2度にわたったSCラン明けのスタートを決め、トップを周回。安定感あるパフォーマンスを見せた。一方、予選2番手のNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)も、選択したタイヤを武器にポジションをキープしていたが、後方からじわじわと詰め寄ってきたのが6番手スタートのNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)だった。
 

チームではタイヤ無交換をひとつの戦略として意識していたといい、ライバルたちが順次ルーティンのピットインを済ませてもなお、野中が周回を重ねる。31周終わりでクラストップの45号車がピットインすると、これを皮切りに後続車も作業を進めたが、52号車はクリーンエアを味方に継続して走行。最終的に無交換ではなく、前輪2本交換を選択し、41周終わりでピットに帰還する。短い作業時間が追い風となり、52号車は見事クラストップを奪取。背後に45号車が迫り、ときに並走で好バトルを展開。最後はブレーキング勝負で競り勝ち、その後はじわりじわりと差を広げることに成功した。
 

一方、45号車はこのバトルの影響か、終盤になると後方から追い上げてきたNo. 7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣 清)、さらにNo.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)からの猛攻でポジションダウンしてしまう。最終盤は52号車が2位以下に8秒近い大差をつけてトップチェッカー。チームとしては3年ぶり、また吉田と野中のコンビとしては初めての優勝を飾っている。そして2位に続いたのは、32号車。GT500クラスでも優勝経験のある石浦が粘りある追い上げで45号車さらには7号車をも逆転。今年デビューしたチームにとって嬉しい初表彰台に。3位には7号車が続き、こちらもシーズン初、そしてルーキーの梅垣にとっても初表彰台獲得という結果になった。
 

次戦の舞台は鈴鹿サーキット。8月下旬の戦いは灼熱の暑さが待ち受ける可能性も高い。今回の富士戦とはまた異なる激戦を見ることができそうだ。
 

第2戦富士:決勝結果(各クラストップ3)


1.No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)2H23’38.345 66L
2.No. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)+0.662
3.No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)+1.478
 


1.No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)2H24’28.038 62L
2.No.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)+7.881
3.No. 7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣 清)+9.156










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