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S耐第5戦 オートポリスはサバイバルな戦いに




前大会からわずか3週間という短いインターバルで迎えることになった「ENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE」第5戦。舞台は九州大分にあるオートポリス。戦いは5時間という長い一戦になった。レースは各クラスで激しいポジションアラソを展開する一方、トラブルやアクシデントが多発。そのなかでタフな戦いを”生き抜いた”No.23 TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/中山友貴/元嶋佑弥)が予選3番手から逆転勝利。シーズン2勝目を達成している。
 

今大会はシリーズ中盤の一戦。富士での24時間レース以来となる1グループでの戦い。5時間レースのため、獲得ポイントも多く、参戦チームとしては、是が非でもシーズンベストのリザルトを残したいところだ。”お休み”の対象クラスは、ST-2、ST-4の2クラスで、他の9クラスが一堂に会してのレースとなった。
 

【予選】予選も真夏の暑さとの戦いに

予選日の7月25日、現地は強い日差しのなかでタイムアタックが繰り広げられ、まずAドライバーが、そして続いてBドライバーによるアタック合戦が繰り広げられ、タイム合算による決勝グリッドが決定した。
 

ST-Xクラスでは、Aドライバー予選でNo.777 D’station Ferrari 296 GT3が奮闘してトップタイムをマーク。一方、Bドライバー予選では、第3戦富士24時間で優勝争いを繰り広げたNo.81 DAISHIN GT-R GT3がトップタイムをマーク、さらにその富士で優勝したNo.23 TKRI松永建設AMG GT3がこれに続き、前週のスーパーフォーミュラ選手権で2勝を挙げた太田格之進がステアリングを握ったNo.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3が3番手時計をマークする結果になったが、これに次いで4番手となった777号車が合算タイムによって今シーズン初となるポールポジションを獲得している。2番手には81号車、3番手には23号車が続く結果となった。
 

ST-Zクラスでは、前回のSUGO戦でシーズン初優勝を遂げたNo.52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2がAドライバー予選でトップ通過を果たすと、Bドライバー予選でも同様にトップタイムをマーク。文句なしにクラスポールを掴んでいる。2番手、3番手もAドライバー、Bドライバーがそれぞれ2番手、3番手と同じポジションで決勝グリッドが決定。No.25 TECHNO FIRST R8 LMS GT4とNo.25 日産メカニックチャレンジ Z NISMO GT4が続く結果となった。
 

ST-TCRクラスは、No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVICが前戦に続き、クラスポールポジションのタイムアタックを披露。レースで結果を残すことができなかったリベンジを、翌日の決勝で披露することになる。一方、今大会にはNo.100 HITONOWA TTS CIVIC-TCRが今シーズンからスーパーフォーミュラとSUPER GTのGT5000クラスにステップアップを果たした野村勇斗を起用しており、話題を集めた。参加台数は少ないものの、注目が高いST-USAクラス。今大会もNo.250 BRP★HOJUST MUSTANG DHR1台による参戦になったが、オートポリスという走り甲斐の有るコースを、”アメ車”がいかに攻略するのか、注目が集まっている。ST-Qクラスでは、前回No.28 GR YARIS M conceptの1台と淋しいエントリーだったが、今回は5台が顔を揃えた。そのなかでクラストップタイムをマークしたのは、No.271 CIVIC TYPE R HRC Concept。第2戦鈴鹿以来の参戦ながら、前回に続いてクラスポールポジションを手にしただけでなく、総合でも8番手という速いタイムを刻んでいる。
 

ST-1クラスはつねにNo.2 シンティアム アップル KTMとNo.47 D’station Porsche 992によるガチバトルが続く。だが、結果は速さに強みを持つ2号車がレース中のトラブルに苦しめられている。結果、47号車に3連勝を許していたが、前回のSUGO戦でようやく2号車が今シーズン初優勝。溜飲を下げる結果を手にした。今回の予選でも2号車の速さは健在。今回は連勝を意識しての戦いとなる。そして、ST-3クラスも少ない参戦車両で激しいバトルを繰り広げているが、堅調のNo.39 エアバスター Winmax RC350 EXEDYが開幕から負け知らずの4連勝を継続中。予選でもクラストップタイムを刻んだ。そして、ST-5Fクラスでは前回もクラスポールだったNo.4 THE BRIDE FITが、ST-5Rクラスも、No.88 トレジャーワンwith 村上モータースMAZDAロードスターが前戦に続いてポールポジションを手にする結果となっている。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.777 D’station Ferrari 296 GT3 3’43.164
【ST-Z】No.52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2 3’55.206
【ST-TCR】No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC 3’56.387
【ST-USA】No.250 BRP★HOJUST MUSTANG DHR 4’10.483
【ST-Q】No.271 CIVIC TYPE R HRC Concept 3’53.789
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 3’50.874
【ST-3】No.39 エアバスター Winmax RC350 EXEDY 4’15.245
【ST-5F】No.4 THE BRIDE FIT 4’33.189
【ST-5R】No.88 トレジャーワンwith 村上モータースMAZDAロードスター 4’26.880
 

【決勝】5時間決勝は壮絶な展開に

快晴に恵まれた決勝戦。午前11時に5時間の戦いが号砲を迎え、各車がチェッカーを目指した。まず、最高峰クラスでは、序盤から激しいポジション争いを繰り広げる。そのなかで最初に悲運が訪れたのは、ポールポジションの777号車。81号車に逆転を許すと早くも序盤にマシントラブルが発生。その後もコース復帰が叶わず、わずか15周で戦いを終えるというショッキングな結果となる。代わってトップに立った81号車は順調に周回を重ね、これにNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3が2番手に浮上、23号車と33号車が攻防戦を見せた。ところが、次に33号車がトラブルに遭遇。ドライバー交代のタイミングでピットでの修復を強いられ、大きくタイムロスとなった。
 

その後はしばらく安定した展開を見せていたが、終盤になると今度は31号車にトラブルが発生。さらにはトップ快走の81号車が他車との接触でダメージを置い、イレギュラーピットインを招いてしまった。アクシデント、ハプニングと各車それぞれ痛手を負いながらも、コース復帰は果たしたが、優勝争いからは脱落。そのなかでトップを奪取したのが23号車だった。とはいえ、23号車もノートラブルではなく、接触等のアクシデントに遭遇。ただ、ライバルよりはその影響が少なかったこともあり、優勝を手繰り寄せることになった。
 

23号車は富士24時間での勝利を含め、毎戦確実なレース運びで高得点を積算。今回入賞を逃した33号車や777号車に対してランキングでも大差をつけることに成功している。一方、2位に続いたのは、No.182 R ZERO Mercedes-AMG GT3 EVO。待望の初表彰台を獲得した。また、81号車はクラス3位、総合4位でチェッカーを受けている。
 

ST-Zクラスもまた接触等の発生でポジションが動いた。だが、まずはクラスポールの52号車が安定した走りでクラスを牽引。一方、その後方からはNo.25 日産メカニックチャレンジ Z NISMO GT4が怒涛の追い上げを見せ、優勝争いに加わる。終盤は52号車と25号車の一騎打ち。プロドライバー同士のバトルを展開した末に、25号車が鮮やかな逆転を披露。第3戦富士に次ぐ、シーズン2度目の優勝を果たし、クラスチャンピオン獲得に向けて、ランキング2位につける52号車との差を広げることに成功した。ST-TCRクラスでは、クラスポールスタートの97号車は予選からの好走をキープ。待望のシーズン初優勝を手にしている。
 

唯一の参戦となるST-USAクラスでは、250号車が序盤の時点でメカニカルトラブルに見舞われ、ガレージイン。オイル周りのトラブルだったために慎重に修復作業を行なうと、レース最終盤にコーフ復帰を遂げ、チェッカーを受けることを優先させた。ST-Qクラスは、No.271 CIVIC TYPE R HRC Conceptがレース開始直後にトラブル発生というまさかの展開。クラスポールに加え、総合8番手と速さをアピールする結果を残したが、決勝ではその勇姿を見せることもなく、リタイアを強いられるという残念な展開になった。これに対し、クラスの争いはNo.104 GR Yaris DAT Racing Conceptによるトップチェッカーが実現している。
 

2台が好バトルを見せるST-1クラスでは、47号車にトラブルが発生。逆に今シーズンは序盤でトラブルが多発、前回の第4戦で待望のシーズン初優勝を果たした2号車がこのオートポリスでも勝利。連勝を達成している。また、ST-3クラスは、クラスポールの39号車が手堅い走りを披露。途中、No.21 Hitotsuyama BMW M2 Racingに逆転を許すこともあったが、トップを奪取してチェッカー。見事開幕戦からの連勝を遂げている。また、ST-5Fクラスでは、レースウィークを通して強さ、速さを見せつけた4号車がポール・トゥ・ウインを達成。クラスチャンピオン獲得の可能性が高まった。そして、レース開始から激しいポジション争いを見せたST-5Rクラス・クラスポールの88号車に、No.27 Maple Hiroshima MAZDA ROADSTERが猛攻。待望のシーズン初勝利を挙げ、ランキング争いでもしっかりと2番手をキープする活躍ぶりだった。
 

続く第6戦まで、8、9月は”夏休み”となるスーパー耐久。すでに終盤戦に向けて、サーキット以外のところで見えない戦いが始まっていそうだ。なお、10月開催の第6戦岡山では、2グループに分けての3時間レースが予定されている。
 

決勝結果・各クラストップ

【ST-X】No.23 TKRI松永建設AMG GT3 149L
【ST-Z】No.25 日産メカニックチャレンジ Z NISMO GT4 143L
【ST-TCR】No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC 138L
【ST-USA】No.250 BRP★HOJUST MUSTANG DHR 36L
【ST-Q】No.32 GR Yaris DAT Racing Concept 135L
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 145L
【ST-3】No.39 エアバスター Winmax RC350 EXEDY 132L
【ST-5F】No.4 THE BRIDE FIT 124L
【ST-5R】No.27 Maple Hiroshima MAZDA ROADSTER 127L










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