第94回ル・マン、キャデラック、BMW、そしてトヨタが奮闘 詳細ページ(29838) - イベント・レースレポート

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第94回ル・マン、キャデラック、BMW、そしてトヨタが奮闘




6月13日、2026年WEC世界耐久選手権第3戦「第94回ル・マン24時間レース」の決勝レースが現地時間午後4時に号砲。スタートから6時間が経過するなか、大きなアクシデント等はなく、僅差でのポジション争いを展開している。
 

レースウィークのル・マンは比較的爽やかな天気が続き、日が暮れると涼しいコンディションが先行していた。しかし、決勝日はからりと晴れ渡り、日差しも強くなる。スタート時点で気温は28度、路面温度は38度とレースウィーク一番の暑さのなかで長くタフな戦いが幕を開けることになった。
 

予選ではハイパーポール「H1」敗退に終わったNo.7 トヨタTR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース)とNo.8 トヨタTR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー)。戦略を駆使してポジションアップを狙いたい。7号車にはコンウェイ、8号車にはブエミと、去年と同じ選手がコックピットに収まった。
 

レースはスタートからさっそく激しいポジション争いを繰り広げる。ポールポジションのNo.15 BMW Mハイブリッド V8(ケビン・マグヌッセン/ラファエル・マルチェッロ/ドリス・ファントール)が出遅れ、2番手のNo.12 キャデラックVシリーズ.R(ルイ・デレトラズ/ウィル・スティーブンス/ノーマン・ナト)がトップを奪取。また4番手からスタートしたNo.20 BMW Mハイブリッド V8(ロビン・フラインス/レネ・ラスト/シェルドン・ファン・デル・リンデ)も前方のNo.35 アルピーヌA424(アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/シャルル・ミレッシ/フェルディナント・ハプスブルク)を逆転し、その勢いのまま、15号車さらには12号車まで抜き去り、オープニングラップをトップで終える。また、これに12号車、15号車が続いた。
 

ハイパーカークラスは13周終了までに最初のルーティンピットを実施したのだが、そのなかで真っ先に作業を行なったのが7号車。8周終わりでピットインすると、8号車も翌周にピットへと戻り、給油を済ませる。トヨタ勢は他車より早めのタイミングでピット作業を行なうことで、コース上のトラフィックを回避。その結果、13周が終わると、8号車がトップに立ち、7号車も5番手までポジションを上げた。
 

戦略を味方にしたトヨタ陣営。レーススタートから1時間が経過すると、8号車は2番手20号車に対して5秒の差をつける。だが、開始3時間を迎えたあと、7号車にはスローパンクチャーが発生。これでイレギュラーのピットインが行なわれ、ポジションを下げてしまった。
 

その後、コース上のデブリ回収のため、数分にわたる初のフルコースイエローが導入される。このタイミングで上位陣がルーティンのピット作業ではなく、規則上のエマージェンシー給油ストップを行ない、FCY解除の翌周に改めてルーティン作業のピットインを強いられた。
 

レースはスタートから5時間を前に、”幻”のポールポジションを獲得したNo.38 キャデラックVシリーズ.R(セバスチャン・ブルデー/アール・バンバー/ジャック・エイトケン)が躍進。この時点でトップだった20号車を逆転し、トップを獲得するとその後も安定した速さを披露した。一方、トヨタ陣営では4時間を過ぎると、日本人選手がコースへ。まず、8号車に平川が、そしてその後7号車に小林が乗り込み、日没に向かう時間帯を担当する。
 

現地時間午後9時59分に日没となったル・マン。レース4分の1にあたる6時間が経過する。この時点でトップは38号車がキープ。27秒ほど後方に20号車が続き、8号車が3番手と戦略が奏功した形となっている。
 

一方、WECではシリーズ戦は行なわれていないが、ル・マン24時間のみ開催されるLMP2クラスでは、「H2」でトップタイムをマークしたものの、ハイパーポール進出を決める予選セッションで車両妨害のペナルティが課されたNo.29 フォレスティア・レーシング・バイ・パニス(ルイ・ルーセ/エステバン・マッソン/オリバー・グレイ)は、クラス2位からのスタートに。代わってクラスポールからスタートを切ったのは、No.28 IDECスポール (ポール・ラファーグ/バレリオ・リニチェッラ/ヨブ・ヴァン・ウィタート)となる。28号車は安定したペースでトップをキープしていたが、後方から追い上げを見せたのがNo.30 デュケーヌ・チーム(ドリアーヌ・パン/ジュリアン・アンドラウアー/リチャード・フェルシュホー)。6時間を前についにトップに立った。また、今回が自身ル・マンデビューとなった太田格之進もNo.9 プロトン・コンペティションをドライブ。6時間が経過した時点で、チームは10番手につけている。
 

LMGT3クラスでは、序盤から予選4番手のNo.78 アコーディスASPチーム(トム・ファン・ロンパウ/アドリアン・デイビッド/ジャック・ホークスワース)がリード。H2でクラスポールを獲ったNo.27 アストンマーティン・バンテージAMR LMGT3(イアン・ジェームス/ザカリー・ロビション/マティア・ドルディ)、さらにH2で3番手だったNo.87 レクサスRC F LMGT3(ペトル・ウンブラレスク/クレメンス・シュミット/ホセ-マリア・ロペス)がこれに続いていたが、6時間を前に27号車が87号車を逆転し、トップに。78号車は3位となっている。
 

スタートから6時間が過ぎ、現地22時を迎えたル・マン。日没を迎えいよいよナイトセッションに突入する。4分の1を終えた時点の総合トップ、および各クラストップは以下のとおり。
 

◎ル・マン24時間レース途中結果(22時・6時間経過/総合トップ3および各クラストップ)気温25度、路面温度31度

 

<HYPERCAR>
1.No.38 キャデラックVシリーズ.R(セバスチャン・ブルデー/アール・バンバー/ジャック・エイトケン) 101周
2.No.20 BMW Mハイブリッド V8(ロビン・フラインス/レネ・ラスト/シェルドン・ファン・デル・リンデ) +27.017
3.No.8 トヨタTR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー) +28.970
 

<LMP2>
1.No.30 デュケーヌ・チーム(ドリアーヌ・パン/ジュリアン・アンドラウアー/リチャード・フェルシュホー) 95周
 

<LMGT3>
1.No.27 アストンマーティン・バンテージAMR LMGT3(イアン・ジェームス/ザカリー・ロビション/マティア・ドルディ) 89周
 

(TEXT : Motoko SHIMAMURA)

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13日午後4時(日本時間同日23時)にスタートしたル・マン24時間レース
 

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トヨタ8号車のピット作業
 

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LP2クラス走行
 










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