26年スーパー耐久、開幕! DENSO LEXUS RC F GT3とCraft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3が各レースの初戦を制す!
ENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONEのシーズン第1戦「もてぎスーパー耐久」が栃木・モビリティリゾートもてぎで3月21、22日に行なわれた。国内のサーキットレースとして、シーズン初戦でもあったこの大会には、9クラス全56台が参戦するという”大所帯”。したがって、2日かけて予選と2つの決勝を行なうレーススタイルで行なわれ、各日とも賑わいを見せた。なお、今シーズンのS耐は11クラスに区分されているため、今回開催されなかったST-TCRとST-USAの両クラスは、第2戦鈴鹿が初レースとなる。
レース1、レース2に区分し、決勝は土&日曜で展開
春休みを迎えたばかりの週末。もてぎは穏やかな天候に恵まれた。特別スポーツ走行や専有走行に取り組んだ各車は、まず21日(土)の公式予選に挑んだ。なお、大会を前に、レース1、レース2に出走するクラス分けが行なわれており、最高峰クラスともいえるST-Xに参戦する5台とST-1クラスは、レース1(土曜日決勝)、レース2(日曜日決勝)の両方に出走することになる。その他のクラスは、レース1にST-Q(No.104)、ST-3、ST-4、ST-5F、ST-5Rが出走。ST-Xを含む7クラス、計33台によって戦う。そして、レース2にはST-Z、ST-Q(No.28、No.61)、ST-2が出走し、ST-X含めて5クラス、計30台で競うことになる。
・全車による予選は21日に実施、Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3がポールを獲得
21日(土)の午前8時に幕を開けた公式予選。これまでのシーズンと同様にAドライバー、Bドライバーがそれぞれアタックを行ない、合算タイムで予選グリッドを決定する。そのなかで快走を見せたのが、No.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3。A、B両ドライバーがともにトップタイムを刻み、シーズン初戦の総合ポールポジションを掴んでいる。これに、No.31 DENSO LEXUS RC F GT3も好タイムで2番手となり、3番手にはNo.23 TKRI松永建設AMG GT3が続き、当然ながら参戦する5台のST-Xが予選でトップ5を占める結果となった。
この他のクラスでは、ST-ZがNo.22 KOKUSAI GROUP GT4 RS CS、ST-1はおなじみのNo.2 シンティアム アップル KTM、ST-2ではNo.6 新菱オートDXLネオグローブEVOX、ST-3はNo.39 エアバスター Winmax RC350 EXEDY、ST-4ではNo.884 シェイドレーシング GR86、昨シーズンから細分化されたST-5クラスでは、5FがNo.4 THE BRIDE FIT、ST-5RはNo.88 トレジャーワンwith 村上モータースMAZDAロードスター、ST-QがNo.28 GR YARIS M conceptがそれぞれトップタイムをマーク、初戦のクラスポールポジションを獲得している。
午前中の予選が終わると、ピットウォークや、S耐へのステップアップを目指して参戦する「S耐チャレンジ」レースなどが行なわれるなど、イベントが盛りだくさんとなったもてぎ。今年最初となる国内レースということもあり、決勝を前にして各カテゴリーから首脳陣が集ってのモータースポーツ開幕セレモニーも行なわれた。
レース1は、午後1時45分に号砲。4時間レースには、予選前日の走行中にクラッシュしたST-5Fの1台が出走を取りやめており、合計32台での戦いとなった。
初戦を待ちわびた気持ちが早ってか、レースは序盤から荒れ模様に。車両同士の接触等ではなく単独のトラブルなどが続き、フルコースイエロー(FCY)が導入された。中盤になると小康状態となっていたが、その後も単発での車両トラブルやコースアウト等が発生。結果、4時間のレースで6度のFCYが導入されることになった。
落ち着きのない展開を尻目に安定感ある戦いを見せたのが、予選総合2番手からスタートを切った31号車。総合ポールポジションスタートの33号車も懸命の追い上げを見せるが、レース中のドライブペナルティが響き、逆転の好機を逸することに。これにより、31号車がうれしいシーズン初勝利を達成した。
1台の参戦となったST-Qクラスでは、そのNo.104 GR Yaris DAT Racing Conceptがマシントラブルに見舞われ、レース折り返しを前に戦線離脱している。ST-1クラスもクラスポールだった2号車にトラブルが発生。修復してチェッカーを受けたものの、周回数が足りず完走扱いにはならず。No.47 D’station Porsche 992がクラス優勝となった。
また、ST-3クラスではクラスポールの39号車が圧勝。ST-4クラスは上位3台が激しいバトルを繰り広げたが、クラスポールスタートの884号車に軍配が上がっている。そして、ST-5ではF、R両クラスともポールからスタートを切った4号車と88号車がポール・トゥ・ウィンを達成。幸先良い開幕戦となった。
【レース1決勝結果】各クラストップ3
・ST-Xクラス
1.No.31 DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/蒲生尚弥/小河諒/嵯峨宏紀)4:01’17.915 122周
2.No.777 D’station Ferrari 296 GT3(星野敏/藤井誠暢/上村優太)
3.No.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(J.スン/太田格之進/A.フォン)
・ST-1クラス(1台)
1.No.47 D’station Porsche 992(浜健二/星野辰也/田中哲也/樺木大河)115周
・ST-3クラス(2台)
1.No.39 エアバスター Winmax RC350 EXEDY(高橋裕史/伊藤鷹志/酒井仁/藤田真哉)107周
2.No.21 Hitotsuyama BMW M2 Racing(鈴木建自/藤井政至/飯島宗久/S.ウォーキンショー)
・ST-4クラス
1.No.884 シェイドレーシング GR86(大崎達也/清水英志郎/山田真之亮)106周
2.No.3 ENDLESS GR86(坂裕之/菅波冬悟/小林利徠斗/島谷篤史)
3.No.37 DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスター(ジョニー小倉/尾崎俊介/野上敏彦/大谷飛雄)
・ST-5Fクラス
1.No.4 THE BRIDE FIT(OHTA YU/瀬戸貴巨/芳賀邦行/蘇武善和)98周
2.No.17 DXLアラゴスタNOPRO☆DEMIO(河村恭平/小西岬/加藤芳皓/山本浩朗)
3.No.821 アンドリーガル Moty’s FIT(上田浩司/佐藤勝博/熊谷康男/内田朋宏)
・ST-5Rクラス
1.No.88 トレジャーワンwith 村上モータースMAZDAロードスター(太田達也/黒沼聖那/吉田綜一郎)100周
2.No.610 KOSHIDO RACING ロードスター(佐藤元春/柴田優作/浅井康児/山本謙悟)
3.No.27 Maple Hiroshima MAZDA ROADSTER(松田利之/古谷悠河/武藤壮汰)
レース2では、Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3がリベンジして勝利!
翌日、22日(日)には、ST-X、ST-Z、ST-Qではクラスポールを獲った28号車とNo.61 SUBARU HIGH PERFORMACE X VersionⅡの2台、ST-1、ST-2の各クラスが参加するレース2決勝が行なわれた。このなかで、ST-XおよびST-1の両クラスは、前日のレースにも出走しているため、今回の決勝ではレース1の結果をもとにしたリバースグリッドが採用されることになった。
これにより、前日のレース1でリタイヤを喫しているST-1クラスの2号車が総合ポールポジションからスタート。同2番手には同じく決勝でリタイヤしているST-XクラスのNo.44 EAM POP RACE AMG GT3 EVOが続き、レース1のST-1クラスウィナーである47号車、そして同4位だったST-XクラスのNo.23 TKRI松永建設AMG GT3というオーダーとなり、レース1の覇者である31号車は7番手から決勝を迎えることになった。
正午を迎え、4時間の戦いが幕を開けると、30台の車両が一斉に1コーナーへと向かう。早々にST-X勢がトップ争いを展開し、激しい鍔迫り合いを披露した。前日より冷たい風が吹き、また上空も曇が覆うなかでの戦いは、各チームが選択するピット戦略の影響もあり、ポジションの入れ替わりが見られるようになる。前半、トラブルを起こした車両からか、芝生が燃えるハプニングが発生。FCYからセーフティカー(SC)へ切り替わるシーンもあったが、その後は比較的安定した流れとなり、戦いは終盤へ。
そんななか、前日の4時間レースを制した31号車は折り返しを前にしてトラブルに泣き、チェッカーを受けることなく戦いを終えることになった。一方、前日はペナルティに泣いた33号車が手堅くレースをまとめきり、トップでチェッカー。リベンジを果たして総合優勝を手にしている。
ST-Zクラスではクラスポールスタートの22号車を含む、ツワモノ同士のバトルが激化。終盤に奮闘したのが予選クラス2位で、昨シーズンクラスチャンピオンのNo.52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2だった。だが、予選クラス4位のNo.34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4が奮闘。僅差のバトルを制し、開幕戦を制している。2台が出走したST-Qクラスは、予選でクラス最速タイムをマークした28号車が安定した走りを続け、完走を果たす結果となっている。
また、ST-1クラスではレース1でトラブルに泣いた2号車が、このレースでも車両トラブルが発生。またしても完走を逃し、47号車に連勝を許した。そして、ST-2クラスは、6号車がクラストップからスタートを切るも、後方から勢いあるライバルたちに飲み込まれて後退。代わって激しいポジション争いをしていた3台は終盤まで一進一退の好バトルを披露し、No.7 新菱オートDXL☆MART☆VARISエボがクラストップを目指して怒涛の追い上げを見せていたが、チェッカー直前のトラブル発生によりストップ。間一髪の状態でNo.95 SPOON CIVICがクラスウィナーに輝くことになった。
【レース2決勝結果】各クラストップ3
・ST-Xクラス
1.No.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(J.スン/太田格之進/A.フォン)4:01’32.329 124周
2.No.23 TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/中山友貴/元嶋佑弥)
3.No.777 D’station Ferrari 296 GT3(星野敏/藤井誠暢/上村優太)
・ST-Zクラス
1.No.34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4加納政樹/大草りき/安田裕信)117周
2.No.52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2(松井宏太/野中誠太/服部尚貴/吉田広樹)
3.No.25 日産メカニックチャレンジ Z NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/松田次生)
・ST-1クラス(1台)
1.No.47 D’station Porsche 992(浜健二/星野辰也/田中哲也/樺木大河)118周
・ST-Qクラス(2台)
1.No.28 GR YARIS M concept (小倉康宏/佐々木雅弘/松井孝允/加藤恵三)110周
2.No.61 SUBARU HIGH PERFORMACE X VersionII(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史)
・ST-2クラス
1.No.95 SPOON リジカラ CIVIC(小松一臣/小出峻/三井優介)111周
2.No.225 KTMS GR YARIS(富下李央菜/梅垣清/荒川麟)
3.No.743 Honda R&D Challenge FL5(石垣博基/尾藤成/小林天翔)
第2戦の舞台は、三重・鈴鹿サーキット。次戦はST-5F&Rの2クラスが”お休み”となり、代わってST-TCRとST-USAの両クラスが初参戦となり、4月18、19日に9クラスが5時間の戦いを繰り広げる予定だ。