SEMA 2025:ラスベガスが迎えるアフターマーケットのカーニバル 詳細ページ(28164) - イベント・レースレポート

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SEMA 2025:ラスベガスが迎えるアフターマーケットのカーニバル




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記事提供元:turunpike
 

SEMA当日の喧騒が落ち着いた今、ようやく今年の狂気を振り返る余裕が出てきた。
 

2025年のSEMAは、これまで以上に「商談会」という枠を超え、オイルの香りに染められた巨大なアートギャラリーそのもの。一つひとつのブースが、職人の執念と、ありえない工学的アプローチと、見た瞬間にクルマ好きの口角を上げる“物語”で満ちていた。その中でも強烈な存在感を放っていたマシンたちを紹介したい。
 

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まずは、今年の SEMA で個人的にベストだった一台から。Ruffian Cars が作り上げた ’35 Plymouth GT-1──アメリカンアイコンを、残酷なまでに獰猛な姿へと昇華させた作品だ。味のある外装に、Corvette Trans-Am GT-1 のシャシー、そして Viper の V10。大排気量の狂気は、時代がどう変わろうと色褪せない。
 

粗削りで、劇的で、見る者をビビらせるために生まれたようなマシン。ハイライトされたパティナと、大量のカーボンが混在する様子はまさに新時代のホットロッド。世代の壁を越えた文法の再構築と言っていい。
 

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もちろん向かったのは RAYSホイールのブース。JDMマニアとしては素通りできない聖域だ。今年もスタンス系からショーカー勢まで、熱量の高いファンであふれていた。
 

ADRO のワイドボディをまとった A90 スープラは期待通りの存在感。巨大フェンダー、カーボンのアクセント、トラック由来の空力スタンス──ADRO の A90 フルパッケージは、ショーとファンクションの二面性を表現しており、RAYS の展示車はそのバランスを見事に体現していた。さらに、過去最大級のTE37を履いたメルセデスGクラスも良い“ご褒美”だった。
 

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Toyo TiresのTreadpassは、もはやスポンサー枠を超えた選抜展示。今年は28台のニューカーが集結。カテゴリーを超えた改造車が密度高く並ぶ、発見の宝庫だ。
 

Treadpass が人気なのは、凝縮された SEAMがそこにあるから。SNS とショップの需要を同時に刺激するブース構成は、ブランドにとっても絶大な露出効果を持つ。
 

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ここに並ぶビルダーたちにはひとつの鉄則がある。──SEMA 直前まで、車両の情報を出さない。この“お預け”が、映画の続編を待つような高揚感を生む。
 

そんな Treadpassで最も心を奪われたのが、このダットサン240Z。
Star Roadによる新設計のオールアルミボディは、隙間の少ない精密さ、惚れ惚れする曲線、まさに工芸品のような仕上がり。
ただ軽いだけではない。日本の美意識が息づく再解釈であり、RB25換装という控えめな遊び心も効いている。
 

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対して、BradBuilds が手掛けた Viper V10 換装の 240Zは、まさにスタジアムアンセム。8リッター V10 を Zに押し込むという暴挙は、ありえないがゆえの快感。軽量シルエットにマッスルカーの心臓。時空をねじ曲げるような組み合わせが魅力だ。さらに驚くべきは、ボディキットを本人が 3Dプリントで造形したという事実。
 

そして禁断の極み──RB26を積んだA90スープラ。リアはドラッグラジアル、パワーは800馬力。CSFブースで毎年話題をさらう異常値枠だ。オーナーはStreet Alphaのポッドキャストで知られる Shaleek Tukes。
 

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TJ Hunt は、GT3 レーサーとストリートカーの境界を曖昧にしたフェラーリ 488 を持ち込んだ。GT3 Evoの影響を感じるワイドボディ、ビッグブレーキ、BBS センターロック、見せと本気の中間を狙ったセットアップ。彼の GT3 風 M4 をさらに一段階進化させた完成度で、常に人だかりが絶えなかった。
 

セントラルホールの奥には、SNS で話題になった中国製のリプロボディも登場。FJ40 から AE86 まで、ラインナップは幅広い。価格は 8,500~10,000 ドル。ただし VIN がなく、公道走行不可という大きな壁がある。
 

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Chris Forsbergの名はドリフトと共にあるが、SEMA ではタフなY60パトロールのレストモッドを披露。TB48を大幅に強化し約1,000馬力へ。
 

レトロな Mobil 1カラーと角張った’90sデザインの下に、現代を凌駕するパワー。その隣には、2026年からスタートする Gridlife GT(GLGT)クラスに投入される新型 Nissan Z レースカーも並んでいた。
 

レトロなMobil 1リバリー、90年代らしい角張った佇まい──その箱の中に、新型車を置き去りにする現代パワートレインを隠し持つ。この奇妙で、そしてどこか愉快な衝突こそが、このパトロールの魅力だ。その隣には、Chrisの最新レースカーとなるNissan Zがスタンバイ。2026年から開幕するGridlifeの新クラス「Gridlife GT(GLGT)」でデビュー予定だ。GLGTはGLTC(Gridlife Touring Car)をそのまま一段階増しにしたようなクラスで、観る側としても期待が膨らむ。
 

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SEMAといえば、忘れてはならないのがHooniganの屋外コーナー。今年もBurnyardの熱量は健在で、さらにスーパーチャージされた演出が加わった。Travis Pastranaが操る新作Gymkhana 用マシン、Subaru Brataroo 9500 Turboの登場だ。
 

ラリーカーとバーンアウト劇場を半分ずつ掛け合わせたような存在。カーボンボディ、アンチラグ、約700馬力という、とにかく絵になる怪物。SEMA の会場を飛び出して SNS へと溢れ出る、視覚的暴力そのものだ。今回はブラータ自身のバーンアウトは見られなかったが、Burnyardのピットでは他の車両が容赦なくタイヤを溶かし、数分間レブリミットに張り付けながら煙を上げ続けていた。あのアドレナリンの高まりは、毎年恒例ながらクセになる。
 

もちろん、ここに書いたのは SEMA 全体のごく一部にすぎない。見逃した変態的なビルドは無数にあるはずだが、それもまたこのショーの宿命。今回の短いレポートが、少しでもあの熱気を伝えられていたら嬉しい。そして──来年の SEMA も、もう待ちきれない。
 










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