Turnpikeとは、いったい何なのか?

記事提供元:TURNPIKE
ライター:マリオ・クリストゥ
世界中のクルマ好きが集まれる場所であり、僕たちの人生の“ベストヒット”を、未来までも残していくアーカイブ。
こんにちは、マリオ・クリストゥです。これから約1000ワード、僕がご案内します。
とはいえ正直なところ…Turnpikeが何なのか、僕たちにもまだはっきりとは分かっていない。なぜならこれは、自分たちのために始めたものではない。あなたのために始めたものだからです。
僕たちはこれまで、Speedhuntersのような巨大メディアで記事を書いたり、写真を撮ったりしてきました。でも、そんな有名媒体が次々と活動を縮小したり、表舞台から消えていったことで、クルマ文化の世界にはポッカリと大きな穴が空いてしまったように感じています。





クルマ文化には、「居場所」が必要なんです。永続的な居場所が。多様な特集、美しい写真、裏側に迫るコンテンツ、そしてこれまでなかなか表に出てこなかった声…それらを世界に届ける場所。そんなプラットフォームが、今こそ必要だと感じています。
僕はこれまで数え切れないほど素晴らしい経験をしてきました。でも、心から良かったと思える瞬間って、誰かとその体験を「共有」できた時なんですよね。撮影現場で仲間と笑い合ったり、まだ見ぬ誰かに記事を通してその感動を届けられたり。








そんな中、2025年1月にアレック・ペンダーと電話で話したとき、自然と「Turnpike」のアイディアが生まれました。そして僕たちは確信しました。世界中のカーカルチャーを広く、深く届けるには、本気のチームが必要だと。でも、単に「いっぱい取材するぞ」だけでは足りない。アレックの言葉を借りれば、
「どんなに素晴らしいプラットフォームでも、観客がいなければ存在しないも同然。読者がいて、対話が生まれて、はじめて「本当に求められているコンテンツ」が見えてくる。」








僕たちがメインストリームのカーカルチャーに簡単にアクセスできる立場から、こうして偉そうに語るのは簡単です。でも本当の意味で「世界中」をTurnpikeに巻き込もうとしているのは、アレン・ハセタなんです。
アレン・ハセタ:
「カーカルチャーは世界中に広がってる。でも、僕たちが目にするストーリーの多くは、アメリカ、ドイツ、日本といった限られた地域のものばかり。もちろん、それらの国々が注目を集めるのは当然のこと。だけど世界にはまだ語られていない、情熱を燃やすビルダーやレーサー、ファンたちがたくさんいる。僕たちは、それを変えていきたいんです。」
「スカンジナビアや東ヨーロッパ、さらには南米といった、これまであまり注目されてこなかった地域に光を当てることで、型にはまらない、独自のサブカルチャーが息づく世界を掘り起こしていくつもりです。単なる「バリエーションの追加」じゃない。「カーカルチャーとは何か?」という見方そのものを広げて、誰がその会話に加わるべきか…その枠を広げていくことが目的なんです。」





きっと今こう思っている人もいるでしょう。「こいつら一体何者なんだ?偉そうに語ってるけど、誰だ?」って。はい、その気持ちも分かります。熱に浮かされた3人のクルマバカが夢物語を語ってるだけ…そんなふうに見えるかもしれません。
でも、違うんです。熱に浮かされてるのは3人じゃない、5人です。ということで、
僕たちの中でも特に経験豊富な「カーカルチャー界の重鎮」、ディーノ・ダッレ・カルボナーレとラリー・チェンを紹介します。
ラリー:
「僕は20年以上この世界で活動してきました。数えきれないほどのビルドを見て、数えきれないほどのリアルな瞬間に立ち会ってきました。このカルチャーは僕の人生そのもの。だからこそ、Turnpikeの存在意義を心から信じています。」
ディーノ:
「僕たちはトレンドを追うだけじゃない。“クリエイター”という言葉を、もっと広い意味で捉えたい。そこに込められた情熱やこだわりを、ちゃんと拾い上げたいんです。
写真家、週末メカニック、イラストレーター、アマチュアレーサー…どんな形でも構わない。あなたの“創る”を、僕たちは聞きたい。」








さて、ここで避けて通れない話題があります。そう、「SNSソーシャルメディア」だ。
Instagramは、かつてのフォーラム文化を壊し、チューニング車カルチャーの中心から多くの魂を奪った。冷たくて、一瞬で流れてしまう世界。Turnpikeは、その真逆です。
ラリー:
「今のソーシャルメディアの世界では、どれだけ美しいコンテンツでも、ほんの一瞬で流れて消えてしまいます。しかも、低解像度で投稿されることが多く、あとから探そうと思っても、ほとんど見つからない。一度消えてしまったら、もう二度と戻ってこない。」
Turnpikeは、その真逆だ。ここは、カーカルチャーの美しさを記録し、残し、魅せるための「永続的なホーム」。僕たちにとっての「歴史」そのものであり、レース、ミート、狂気のビルド、そして自動車史に残る大切な瞬間を積み重ねた―写真、物語、記憶のアーカイブです。そしてこれからも、どんどん成長し続けていく。








少し感傷的になってしまうかもしれないが…「永続性」って、今の時代において本当に貴重な価値だと思うんです。毎日無数のコンテンツが生まれては消えていく中、昔読んでいたあの雑誌をふと見つけたときのワクワク感…あれって、最高だよね?







ラリー:
「Turnpikeは、僕たちの“これから”です。世界中のクルマ好きが集まれる場所。
そして、この文化を守るための“基地”でもある。今後、僕が撮るすべての高解像度写真は、ここに保存していきます。世界中の人に、いつまでも見てもらえるように。」
それで、Turnpikeって何なのか?最新のカーカルチャー?
最新のカーカルチャーであり、あなた自身の物語であり、これまで埋もれてきた声が、大きく響く場所。そして、僕たちの人生の“ベストヒット”を、その先の未来までも残していくアーカイブ。
これがTurnpike。僕たちはもう、すっかり惚れ込んでます。
あなたにも、きっと気に入ってもらえるはず。