2日目富士、勝者は予選2位発進の太田格之進! 詳細ページ(27528) - イベント・レースレポート

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2日目富士、勝者は予選2位発進の太田格之進!




7月20日、静岡・富士スピードウェイで開催中の全日本スーパーフォーミュラ選手権「スーパーフォーミュラ夏祭り」。レースウィーク2日目の第7戦は、予選2番手からスタートしたNo. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が終盤に見事な逆転を果たし、今季3勝目を挙げている。

第7戦富士 予選

前日に続き、夏空の下で始まった第7戦。今日は午前10時10分にQ1・A組予選がスタートした。第6戦の結果に基づきクラス分けされ、各組に11台が出走し、うち上位6台がQ2へと進出する。
 

10分のセッションながら、アタックモードへと突入したのは残り1分を切ってから。真っ先にアタックしたのは、昨日の決勝レースでトップフォーミュラ参戦100戦目を迎えたNo.14 大嶋和也(docomo business ROOKIE)。先日は、決勝後に今シーズンをもってフォーミュラレースからの引退を電撃発表したが、その大嶋が1分23秒670というターゲットタイムをマークすると、続々と各車アタックラップへと向かった。そのなかでA組トップタイムをマークしたのはNo.64 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)。1分23秒273を刻むと、これに前日決勝3位のNo.15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、さらにNo.37 サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOMʼS)が続いた。
 

続くQ1・B組には、第6戦ウィナーであるNo.1 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)、同2位のNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)が出走。ラストアタックでタイムを伸ばしたのが、No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がA組より速いタイムを刻んだ。さらに0.081秒差で野尻が続き、No.39 大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が3番手通過を果たした。
 

ポールポジションを確定するQ2は、午前10時45分にスタート。Q1の各組上位6台、計12台が出走する。気温30度、路面温度48度のなか、7分間のセッションで本格的なアタックラップが始まったのは、残り1分を切ってから。真っ先にコースインしていた野尻が1分23秒194の好タイムを叩き出す。すると、野尻のチームメイト、岩佐がこれを上回る1分23秒155をマーク。さらにチェッカーフラッグが振られるなか、大湯そして佐藤がトップタイムを更新していく。このまま確定かと思われたが、1分22秒940とさらにタイムを削ったのが、坪井。ラストアタックで太田が自身のベストタイムを大きく更新したが、坪井にはわずか0.009秒足りず。結果、坪井が今シーズン自身初となるポールポジションを手にした。一方、7番手となった野尻だったが、その後ベストタイムが走路外走行であると判定され、タイム抹消に。結果、第7戦は12番手からスタートを切ることになった。
 

【第7戦富士 予選トップ3】
1.No.1 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)1’22.940
2.No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’23.021
3.No.64 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)1’23.095
 

第7戦富士 決勝

近づく決勝を前にしたレコノサンスラップ中にトランスポンダーのトラブルが発生。急遽、全車のトランスポンダー交換という慌ただしい状況になる。結果、レースはおよそ45分遅れで戦いがスタートした。気温31度、路面温度50度のなか絶妙な蹴り出しを見せた太田に対し、坪井はやや出遅れる。太田は1コーナーをトップで入ったが、粘る坪井はすぐさま反撃に出て逆転に成功。このままトップでオープニングラップを終える。一方、ピットウィンドウに制限がないこのレースではすぐさま3台がピットインする。坪井がトップを守るなか、オープニングラップで3番手に浮上した大湯が2番手の太田をプッシュ。だが、太田はこれを見事にシャットアウトしつつ、トップ坪井との差を1秒以内に留めて周回を重ねていく。逆に大湯はその背後からポジションを取り戻そうとペースアップした佐藤の猛追に遭い、9周目に逆転を許した。
 

レースは序盤から中盤へと向かうなか、坪井に引き続きプレッシャーをかける太田、そして少しギャップがあるなかで佐藤が3番手をキープ。一方、17周目を走行中の後続車がトラブルに見舞われて13コーナーで停止することとなり、これを受けてコースにはセーフティカー(SC)がコースインした。するとこのタイミングを味方にすべく、ピットインを済ませていなかった残る12台全車が一斉にピットへとなだれ込む。難なくピット作業を終えて、再びSCラン明けのバトルに注目が集まったが、この時点で佐藤のSCラン中のオーバーランが判明。のちにレース結果に対して5秒加算のペナルティが課されることとなった。
 

SCラン中にトップに立ったのは、レース序盤の7周終了時にピット作業を済ませていた岩佐。逆転を狙っての戦略が奏功したとはいえ、上位陣がSCランを味方にピット作業を行なったために”旨味”は削減。だが、24周終わりでレースが再開してもトップを死守し、坪井からの猛プッシュに耐え続ける。逆に坪井は再び太田に背後につかれる厳しい状況。それでもなお前を走る岩佐と捉えようとする坪井とのバトルが激化したのが30周目。残り11周となるなか、ときにサイド・バイ・サイドのタフなポジション争いを見せ、その様子を見守る太田が虎視眈々と逆転の好機を狙うような形になる。
 

レースが動いたのは31周目。トップ3台が等間隔で走るなか、まず太田が1コーナーに向かってアウト側に位置取り、イン側の坪井に迫ると、その先で逆転。2位に浮上した太田はその勢いのままトップ岩佐に迫り、33周目にはオーバーテイクシステム(OTS)を活かして見事な逆転劇を披露すると、その後は水を得た魚のように力強い走りであっという間に後方とのギャップを広げていった。なお、3番手にドロップした坪井だったが、その後は佐藤、さらには久々の表彰台を狙うNo. 7 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)からのプレッシャをも寄せ付けず、3位を死守。ディフェンディングチャンピオンらしいタフさを見せつけた。
 

大終盤でトップの座を掴み取った太田は、最終的に2位7秒以上の差をつけてチェッカー。今シーズン3勝目を挙げると、シリーズランキングでもトップ坪井との差が3点の2番手へと浮上した。2位岩佐は、今シーズン2度目となる2位表彰台を獲得したことで、ランキングでも暫定4位につけることとなった。
 

天候同様、文字通りホットな戦いを繰り広げた第7戦。次なる舞台はみちのく仙台のSUGOとなる。シリーズ中盤から後半へと向かうなか、チャンピオン争いはさらに混沌としたものとなっており、坪井がタイトル防衛を果たすのか、はたまた初の戴冠を目指す太田や牧野が奮闘するのか、この先の戦いも目が離せない。
 

【第7戦富士 決勝トップ3】

1.No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1H06’12.813 41Laps
2.No.15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)+7.127
3.No.1 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)+7.947










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