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2025年にアメリカへ輸入可能となる最もクールなJDMカーたち




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記事提供元:MOTORTREND
ライター:William Irvin Lewis
フォトグラファー:MotorTrend Staff
フォトグラファー:Manufacturer
フォトグラファー:Bring A Trailer
イラストレーター:Alan Muir
 

現在、2000年初頭に生産されたクルマたちが、月ごとにアメリカへの正規輸入が可能になってきている。25年ルールでは「製造月」も対象となるため、毎月のように新たなモデルが合法化され、JDMファンにとっては見逃せないタイミングだ。気がつけば、90年代の名車たちはもちろん、少しマイナーで手頃なモデルまで視野に入る時代に突入。今回は、ちょうど今アメリカで合法になったばかりの注目モデルと、今だからこそ再注目したい「真のJDM」たちをピックアップして紹介しよう。
 

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トヨタ カルディナ GT-T(T210)

ラリーのホモロゲモデル、セリカGT-FOUR譲りの4WDシステムに、MR2ターボの進化版エンジンを搭載したステーションワゴン——それがカルディナGT-T。知名度こそ高くないが、その実力は本物だ。GT-Tはシリーズ最上級グレードで、4速ATが主流ながら、探せば5速MT車も存在する。最高出力256馬力、ブーストも十分で、アメリカ市場のWRXワゴンにとっては侮れないライバルとなるはずだ。状態の良い個体であれば、価格はおおよそ1万〜1万5千ドル前後。
 
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■車名:トヨタ カルディナ GT-T(T210型)
■エンジン:3S-GTE 2.0L 直列4気筒ターボ
■最高出力:256ps
■最大トルク:33.0kgm(239 lb-ft)
■車両重量:1,440kg(3,175ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・フルタイム4WD
■生産期間:1997年〜2002年9月
 

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スズキ アルトワークス RS/Z(HA22/HA12)

 
先代HA11が「通好み」として一番人気なのは間違いないが、5代目アルトのワークスは、価格面で大きなアドバンテージがある。あのHA11の半額程度で手に入ることも珍しくない。軽自動車規格に準じて最高出力はお決まりの64ps(※車種により異なる)ながら、車重は驚くほど軽く、ターボ+4WD+5速MT仕様でも740kg程度(=1,630ポンド)。特筆すべきは、HA22・HA12系では5ドアボディが用意されていた点。理論上は、日常使いにも実用的な「小さなスポーツカー」だ。HA12にはF6Aターボ(59ps)、HA22にはトルク重視のK6Aターボを搭載。燃費は20km/L超えも狙え、輸入コストを除けば1万ドル以下で手に入ることもザラ。この世代のアルト、ちょっとした足グルマとして見ても、かなり「アリ」だ。
 
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■車名:スズキ アルトワークス RS/Z(HA22/HA12)
■エンジン:K6A 660cc 直列3気筒ターボ
■最高出力:63ps
■最大トルク:11.0kgm(80 lb-ft)
■車両重量:740kg(1,630ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・FF/フルタイム4WD
■生産期間:1998年〜2005年
 

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スバル WRX タイプSTi(GC8)

日本からクルマを輸入する最大の魅力は、いわゆる「禁断の果実」を味わえること。その中でも、初代インプレッサのターボモデルは、かつてアメリカ市場では手に入らなかった一台だ。後の「バグアイ」こと2代目では、WRXとしてようやく北米でもターボモデルが登場したが、本場のGC8型には、STi仕様という本命が存在した。あの昆虫っぽいフロントマスクもなく、ブーストも強め。仕様によってはインタークーラースプレーやDCCD(ドライバーズコントロールセンター・ディファレンシャル)など、当時としてはかなり凝った装備も搭載。価格はおおよそ1万5千ドル前後。現行STiの相場を考えれば、まだまだ「狙い目」の一台だ。
 
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■車名:スバル WRX タイプSTi(GC8)
■エンジン:EJ20 2.0L水平対向4気筒ターボ
■最高出力:280ps(自主規制値)
■最大トルク:35.7kgm(258 lb-ft)
■車両重量:1,270kg(2,800ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・フルタイム4WD
■生産期間:1998年〜1999年
 

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三菱 ランサーエボリューションVI

日本からの輸入車の中でも、「これぞ本命」と呼べる存在がある。4G63ターボを積んだラリーレジェンド——三菱ランサーエボリューションVIだ。軽量・高出力、そして圧倒的なキャラクター。今となっては、現行エボXがファミリーカーに感じてしまうほど。アメリカに正規輸出されたVIII以降のモデルとは一線を画す、まさにホモロゲマシンそのものといえる完成度を誇る。その分、価格も相応。状態の良い個体は、輸入前でも3万〜5万ドル超えが当たり前。それでも惹かれてしまうのは、このマシンにしかない「本物の匂い」があるからだ。
 

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■車名:三菱 ランサーエボリューションVI
■エンジン:4G63T 2.0L直列4気筒ターボ
■最高出力:280ps(自主規制値)
■最大トルク:38.0kgm(275 lb-ft)
■車両重量:1,260kg(2,778ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・フルタイム4WD
■生産期間:1999年〜2001年
 

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ホンダ アコードワゴン SiR(CL2/CH9)

北米ではアフターパーツで武装したホンダのAWDワゴンが増えてきたが、JDMならもっと洗練された一台が手に入る。それが、2000年前後に少量生産されたホンダ・アコードワゴンSiR(CL2/CH9)だ。今ちょうど輸入解禁となり始めたばかりで、目立ちはしないが、上品な佇まいと走りのバランスが魅力。中でも注目は、ホンダ4気筒の中でも高評価を得るH23A型エンジンを搭載している点だ。ガチンコ勝負を挑むタイプではないにせよ、このクルマが輸入前で5,000ドル以下で狙えるというのは、知る人ぞ知る美味しい話。
 
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■車名:ホンダ アコードワゴン SiR(CL2/CH9)
■エンジン:H23A 2.3L 直列4気筒(NA/可変バルブタイミング付き)
■最高出力:253ps(FF・197ps/4WD・187ps)
■最大トルク:22.4kgm(162 lb-ft)
■車両重量:1,500kg(3,307ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・FF/4WD
■生産期間:2000年〜2001年
 

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トヨタ センチュリー G50

レクサスのさらに上をいく存在――それがトヨタ・センチュリー。歴代総理や財界人はもちろん、皇室御用達のセンチュリーロイヤルを生み出したことからも、そのステータスは折り紙付きだ。そんな「帝のクルマ」とも呼べる一台だが、実は価格が驚くほど控えめ。ロールスに迫る静粛性と乗り心地、V12ならではの滑らかなフィールを持ちながら、G50後期型(1997〜2017年式)は2万ドル以下で狙えることもある。日本のラグジュアリーカーの頂点でありながら、アメリカでその存在に気づく人はほとんどいない――それもまた、センチュリーというクルマの美学なのかもしれない。
 
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■車名:トヨタ センチュリー(G50型)
■エンジン:1GZ-FE 5.0L V型12気筒NA
■最高出力:280ps(自主規制値)
■最大トルク:47.0kgm(340 lb-ft)
■車両重量:2,050kg(4,520ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・後輪駆動(FR)
■生産期間:1997年〜2017年
 

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日産 シルビア スペックR(S15)

伝説のS系シャシーを締めくくる最後の一台、それが日産シルビアS15。中身は180SXや240SXの延長線上にありながら、完成度は一段と高く、NA/ターボのSR20を積んでいたこともあり、世界中のJDMファンにとっては「ポスターの中の存在」だ。グリップ、ドリフト、ストリート、タイムアタック――S15で挑戦されたカテゴリーは数知れず。どんなジャンルにも、それぞれの「S15像」が存在する。だがその人気ゆえ、そして崖下に沈められてしまった個体の多さゆえに、価格は高騰中。ターボのSpec-Rであれば、状態の良い個体は2万ドル以上が相場だ。
 
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■車名:日産 シルビア Spec-R(S15)
■エンジン:SR20DET 2.0L 直列4気筒ターボ
■最高出力:250ps(247 hp)
■最大トルク:28.0kgm(203 lb-ft)
■車両重量:1,225kg(2,700ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・後輪駆動(FR)
■生産期間:1999年〜2002年
 

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日産 スカイライン(R34型)

 
シルビアが「ポスターカー」なら、R34スカイラインはその頂点――JDM界の究極のポスターカーだ。特にGT-Rの最上級グレードとなれば、その存在はまさに別格。世界中のサーキットで主役を張り続け、子ども時代の記憶には『グランツーリスモ』や『ワイルド・スピード』と共に刻まれている。まるでアメ車の’Cudaやシェベルのビッグブロック最上級モデルのように、R34 GT-Rはもはや「夢を壊す値段」でオークションを賑わせる存在だ。だが「見せる」より「走らせたい」派にとっては、話は別。実は、R34にはクーペもセダンもあり、FRや4WDを含む下位グレードなら、2万5千ドル以下で狙える個体も多い。搭載されるエンジンはGT-Rより小排気量ながら、チューニングベースとしての素性は抜群。アフターパーツ次第で「GT-R超え」も夢じゃない。今では、GT-Rが単独モデル(R35)として独立したこともあり、「スカイラインGT-R」の歴史全体がついに米国でも手に入る時代になった。
 
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■車名:日産 スカイライン(R34型)
■エンジン:RB系 直列6気筒(NA/ターボ)
■最高出力:152〜493ps(チューニング仕様含む)
■最大トルク:19.0〜55.0kgm(137〜398 lb-ft)
■車両重量:1,330〜1,580kg(2,933〜3,484ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・FR/フルタイム4WD(ATTESA E-TS)
■生産期間:1998年〜2002年
 

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トヨタ チェイサー 2500T(X100)

 
過小評価されがち、かつJDM界ではなぜか影が薄い――それでも「わかってる」人たちの間ではチューンベースとして絶大な支持を得ているのが、トヨタ・チェイサー。そしてその兄弟車クレスタ。オジサン御用達セダン?いやいや、イジればその本性はまるで別モノ。1JZ搭載車を中心に、操る楽しさとパワーのポテンシャルを兼ね備えたシャシーは、まさに「悪さ」をするのにうってつけだ。斎藤太吾がエビスで横っ飛びをキメてからというもの、チェイサー系はグラスルーツのドリフターたちにとっての定番マシンに。湾岸、峠、サーキット――どこでも活躍できる「万能型セダン」として地位を確立している。しかも快適で壊れにくく、輸入前価格も1万ドル以下が当たり前。まさに「使える漢のセダン」だ。
 
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■車名:トヨタ チェイサー 2500T(X100型)
■エンジン:1JZ-GTE 2.5L 直列6気筒ターボ
■最高出力:280ps(自主規制値)
■最大トルク:38.0kgm(275 lb-ft)
■車両重量:1,470kg(3,241ポンド)
■駆動方式:フロントエンジン・後輪駆動/フルタイム4WD
■生産期間:1996年〜2001年
 
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オートザム AZ-1

 
ミッドシップ、ターボ、軽量コンポジットボディ、そしてガルウイング。そんなスペックが30,000ドル以下で手に入る?――いや、AZ-1に関しては「手に入るのはクルマの2/3」ってのが正しいかも。排気量は660cc、まるでスノーモービルのエンジンのような小さな心臓を背負い、そのサイズ感もロードスターの2/3。身長180cm未満ならギリギリ乗れるが、助手席との「ひじ当たり戦」は避けられない。90年代の「ABCトリオ」(AZ-1、ビート、カプチーノ)の中でも最もエキゾチックかつ高額だったこのマシンは、年々評価が上がり、価格も倍増中。それでも、SW20型MR2をさらに尖らせたようなハンドリングに、チューニングでしっかり応えてくれるポテンシャル。あの「キュートすぎる顔」を前に、否なんて言えるわけがない。
 
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■車名:オートザム AZ-1
■エンジン:F6A 660cc 直列3気筒ターボ
■最高出力:63ps
■最大トルク:8.6kgm(62 lb-ft)
■車両重量:720kg(1,587ポンド)
■駆動方式:ミッドシップエンジン・後輪駆動(MR)
■生産期間:1992年〜1994年
 










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