2024年ニスモフェスティバルの駐車場を探索!
記事提供元:SPEEDHUNTERS
Alec Pender
前回の記事では、富士スピードウェイのコースサイドで行われたアクションシーンをレポートした。しかし、今年のニスモフェスティバルに集まった28,500人の観客は、どんな車で駆けつけたのだろうか?今回は駐車場を徹底的に探索してみた。
日本のカーミーティングにおける駐車場は、常に宝の山。その例に漏れず、ニスモフェスティバルの駐車場にも全国各地から日産ファンたちが自慢の愛車で集結した。
富士スピードウェイの広大な観客駐車場に足を踏み入れると、そこに広がるのはまさに「日産ワールド」。軽自動車からレアなシルビア270Rまで、実に多彩なラインナップが揃っていた。日産ヘリテージコレクションの外で、これほどまでに日産の歴史を感じられる場所は他にないかもしれない。
駐車場に向かう途中、突如として約30台の暴走族が轟音を響かせながら道路を走り抜け、周囲の注目を一気に集めていた。
やはり最も多く目にしたのは、R34スカイラインGT-R。まるでトヨタのカムリ並みに見かける光景は、ニスモフェスティバルならではだ。
そんな中、一台だけ目立っていたのがトヨタAE86。当然、シャッターを切らずにはいられなかった。
駐車場の奥でひっそりと停まっていたのが、スターロードによるS30フェアレディZ。この名車が公道を走っている姿を見られるのは最高だ。エンジンルームが覗けたらもっと良かったのだが…。
駐車場を歩いていると、RSワタナベホイールを履いたC10ハコスカが目に留まった。このクラシックな組み合わせ、やっぱり最高!
もう一台見逃せないのが、R33スカイラインGT-Rオーテックバージョン。この4ドアモデルは、わずか416台しか生産されなかった超レア車だ。ボディのワイドフェンダーも専用設計されたもの。こういう車を見るとワクワクするね。
駐車場には、「2ナンバー」車も多数見かけた。「2ナンバー」とは、90年代後半まで発行されていたナンバープレートのことで、こうした車は現在もワンオーナーのものが多い。
R34 GT-Rが多い中、ミッドナイトパープルの車両はわずか1台だけ。おそらく、アメリカに渡ってしまった個体も少なくないのだろう。
駐車場の一角で見つけたのが、シルビア(S13)とR32 GT-Rの組み合わせ。片やエントリースポーツ、片やフラッグシップモデルという同時期の2台が、いずれも今やコレクターズカーになっているのが興味深いところだ。
さらに注目を集めていたのが、オレンジインテリアを備えたS15シルビア「Spec B」。
東京近郊ではほぼ見かけなくなったS13シルビアだが、ここでは多数の個体が大集合していた。この光景は貴重だ。
なんと、世界で18台しか存在しないスカイラインGT-R LMのうち、2台が100メートルの距離を置いて停まっていた。それぞれ異なる個性を放っており、どちらも目を引く存在だった。
個人的に大好きな「AH3レッド」のR32も発見。この色のR32は、今では日本国内でもほとんど見かけなくった。
駐車場の中でも、一際目立っていたのがシーフォームグリーンのツートーンS13。しかも、ホイールはR32 GT-R純正というこだわりよう。
手つかずのオリジナル状態のS13シルビアは、もはや絶滅危惧種。その中でも、RPS13 180SXとS14の間に挟まれていた1台は、まさに宝物のようだった。
駐車場の探索は、私だけが楽しんでいたわけではない。他の観客たちも、自分の車を見つけるまでに駐車場内を一周する姿が見られた。
中には駐車場でキャンプを張る人も!車好きにとっては、これ以上ない特等席かもしれない。
最後に驚かされたのが、日産400Rのタクシー。普通のタクシーとは一線を画す存在感に、思わず二度見してしまった。
以上、今年のニスモフェスティバルの駐車場レポートでした。富士スピードウェイのイベントに参加する際は、ぜひ観客駐車場もチェックしてみてください!思わぬ名車たちとの出会いが待っているよ。