トヨタのGRスープラは、この世に長くは存在しないかもしれないが、GT4レース仕様は更新されたばかりだ。
トヨタのカスタマーGT4レーシングプログラムは、スープラの生産終了の噂にもかかわらず、依然として好調だ。
記事提供元:MOTORTREND
ライター:Andrew Beckford
フォトグラファー:Manufacturer
永遠にも思えるほど昔、あるいは2019年、トヨタは2020年のレースシーズンに向けたGR Supra GT4 EVOのカスタマーレースカーを発表した。 19万4000ドルという低価格で、購入者は430馬力のGR Supra GT4 EVOを手に入れ、ヨーロッパや米国のさまざまなGT4レースシリーズでレースに参加することが可能になった。2023年に稀な公道仕様車が公開されて以来、レースカーに関する最新情報はあまり耳にしない。GRスープラの姉妹車であるBMW Z4が2026年に生産終了するという噂もあり、GT4レースプログラムも長くは続かないのではないかと考え始めていた。
BMW Z4とGR Supraの関係性から考えて、この2台は多くのメカニカルパーツを共有しており、オーストリアのマグナ・シュタイヤーで一緒に製造されているため、もしこの噂が本当であれば、スープラも2026年に消滅する可能性が高い。それにもかかわらず、トヨタのGR Supraレーシングプログラムは継続されている。
同社は最近、2020年にデビューしたオリジナルのGT4 EVOのアップデート版である「トヨタGRスープラGT4 EVO2」を公開した。TOYOTA GAZOO Racingは、顧客レーサーからのフィードバックを長年受け、EVO2に要求されたアップグレードを行い、GT4サーキットでの競争力を高めたと述べている。具体的には、ABSソフトウェアマップが再調整され、ブレーキが最適化された。
トランスミッションソフトウェアは、スープラのレブマッチング機能を微調整することでシフトダウンの時間を短縮するように調整されている。最後に、ブレーキ、駆動系、コックピットの冷却システムはすべて改善され、GRスープラGT4 EVO2は暑い気候でも運転しやすくなっている。
2025年型トヨタ・スープラGT4 EVO2は、2025年1月のデイトナ24時間レースのIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジ第1ラウンドで、サーキットデビューを果たす予定だ。来年用のレースカーをお探しで、224,633ドルが手元にある方は、TRD USAからトヨタGRスープラGT4 EVO2をご注文できる。