今シーズン初のワンデーレース、第6戦のウィナーは坪井翔! 詳細ページ(25480) - イベント・レースレポート

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今シーズン初のワンデーレース、第6戦のウィナーは坪井翔!




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10月12日、静岡・富士スピードウェイにおいて2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6戦レースが行われた。シーズン初となったワンデーフォーマットのレースを制したのは、No.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOM’S)。予選7位からスタートを切り、速さ強さを遺憾なく発揮してシーズン2勝目を挙げている。
 

第6戦 予選

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およそ1ヶ月半のインターバルを経て迎える富士大会。シーズン2度目の富士ながら、レースフォーマットは前回とは異なり、1日で予選と決勝を実施する”ワンデーフォーマット”が採用される。よって、ドライバーは久々のトップフォーミュラレースながら、1日で予選と決勝のハードワークに勤しまねばならない。もちろん、明日13日の日曜日にも同じくワンデーフォーマットのレースが待ち受ける。是が非でも土曜日のレースで勢いに乗って、翌日のレースでもさらに上を目指す意気込みで戦いたいところだ。
 

土曜日のイベントを前に、金曜日には1時間30分の公式練習を実施。ここでトップタイムをマークしたのがNo.65 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)。僅差でNo.15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、No. 8 福住仁嶺(Kids com Team KCMG)と、未勝利の3人がトップ3となる。これに続いたのが、シリーズランキング2位のNo. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、さらに同トップのNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)と試合巧者が顔を揃えた。
 

前回のもてぎ戦では蒸し暑さが先行するタフなコンディションだったが、もうすっかり富士は秋本番の気配。第6戦は、すっきりとした晴れ間に恵まれ、午前9時から予選セッションが幕を開けた。2クラスに分けて、各10分間のQ1を実施。ここで前戦2位表彰台を獲得したNo. 3 山下健太(KONDO RACING)や中盤以降速さを見せてきたNo.39 大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)がQ2進出を果たせず。また、スポット参戦中のNo.19 ニック・デ・フリース(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も敗退を喫した。
 

各Q1を通過した全12台で臨んだQ2。7分間のセッションで速さを見せたのが、福住。Q1はB組6番手の”ギリギリ”で通過したが、Q2に向けて変更したセットアップが奏効。まず、岩佐が真っ先に1分21秒台でトップに立ったが、これを僚友の野尻が100分の7秒上回る。しかし、その直後、福住が1分21秒726をマークし、トップへ。その後、続々と後方から他車がチェッカーを受けるも、福住のタイムを上回れず。唯一、No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が福住に1000分の4秒という僅差で迫ったが、逆転ならず。結果、福住が第4戦富士以来となるシーズン2度目のポールポジション獲得を果たすこととなった。なお、タイトル争いでは、ランキングトップの野尻が予選3番手を獲得し、予選3位に与えられる1点を計上することに成功した。一方の牧野は9位、ランキング3位の坪井は7位という結果だった。
 

第6戦富士 予選トップ3

1.No. 8 福住仁嶺(Kids com Team KCMG)1’21.726
2.No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’21.730
3.No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)1’21.875
 

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第6戦 決勝

僅差の予選アタックからおよそ5時間。再びコースに張り詰めた空気が戻ってくる。決勝レースは午後2時50分に号砲。41周に渡ってのバトルが展開される。秋晴れが続くなか、まさにレース日和のコンディション。気温23度、路面温度32度のなか、ポールポジションの福住に代わって好スタートを決めたのが予選4位の岩佐。1コーナー飛び込みでトップを奪取し、その後ろには野尻。さらに予選6番手の佐藤もジャンプアップを果たし、オープニングラップを終えた。すると、2周目に向かう1コーナーへの飛び込みでは、野尻が岩佐に大接近。そのプレッシャーもあってか、岩佐はコカ・コーラコーナーで痛恨のオーバーランを喫する。これで野尻の元にトップの座が転がり込み、さらにオープニングラップで4番手までポジションを上げていた坪井も便乗する形で2番手となるなど、慌ただしいポジション争いが続いた。一方、逆にポールから5番手へポジションを下げた福住。攻防戦の最中、前方車両との接触で右の翼端板を損傷。バランスが崩れ、ペースを上げられずにいたが、走行中にそのパーツが外れたことで再びペースを取り戻し、逆転のチャンスを伺う走行を続けた。
 

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レースはルーティンのピットインが可能となる10周終了時点で早くも5台がピットイン。状況に変化を与えようとまず上位陣では岩佐が動いた。同じく、ポジションアップを目論む太田も同様の動きを見せた。さらに、翌周にはNo. 7 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)とNo. 3 山下健太(KONDO RACING)の2台もピットへ。うち、小林はコース復帰後も、上位陣に続く走りを重ね、表彰台も視野に入れた攻防戦を展開する。
 

そんななか、トップを走る野尻が動いたのは21周終了時。背後の坪井との差が0.6秒強という状況ではあったが、坪井はステイアウトを選び、その2周後の23周目にピットインした。作業を終えてコース復帰を果たすと、その背後には野尻。タイヤがすでに温まっている野尻にとっては絶好のチャンスではあったが、坪井は巧みにこれをブロック。逆に攻め立てる野尻は、後続の小林に逆転を許し、勝負権を奪われてしまった。
 

終盤、トップを走る岩佐に対し、着々とその差を縮める坪井。また、太田が3番手で周回を重ねていたが、ペース良く走る小林がぐんぐんと差を詰めてかかる。それぞれのポジションで激しい攻防戦を繰り返すなか、30周目から31周目に向かう1コーナーでオーバーテイクシステム(OTS)を活かして坪井がアウトから勝負に出て一旦前へ。だが、岩佐もブレーキングで対応し、トップをキープ。しかし諦めない坪井はその勢いをもって100Rで岩佐を仕留めることに成功。ついにトップを奪取する。また、この翌周には小林が太田を、そして牧野が野尻を逆転。終盤に向かうなかで慌ただしくポジションが入れ替わった。野尻とのランキング争いを意識する牧野は、34周目に前方の太田もパス。このあと、太田は野尻にも逆転されポジションを落とすと、さらにその背後で様子を伺っていた福住にも先行を許してしまった。
 

トップの坪井はその後も安定した速さを披露。粘る岩佐を寄せ付けず、トップチェッカー。今シーズン2勝目を達成した。続く岩佐はシーズン3度目の2位に。3位にはハイペースでのパフォーマンスが光った小林。2019年第5戦もてぎ以来となる4年ぶりの表彰台となった。さらに4位には牧野、5位には福住。ファイナルラップのコカ・コーラコーナーで野尻を逆転し、ポールシッターとしての意地を見せた。
 

今回の結果を受け、シリーズ争いはますます激化。野尻が64点でまだトップをキープしているが、今回2勝目を挙げた坪井が0.5点差で2位へと浮上。3位は野尻と3点差で牧野が続いている。今大会は明日もワンデーレースが行われるため、土曜日のレース結果がどんな影響を与えるのかも気になるところだ。
 

第6戦富士 決勝結果 トップ3

1.No.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOM’S)59’05.287 41L
2.No. 15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)+4.440
3.No. 7 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)+4.853
 

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