SUPER FORMULA第6&7戦富士スピードウェイ プレビュー 詳細ページ(25478) - イベント・レースレポート

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SUPER FORMULA第6&7戦富士スピードウェイ プレビュー




昨季最終戦以来の2連戦を開催
 

8月末のもてぎ戦からおよそ1ヶ月半強。ようやくファン待望のフォーミュラレースが帰ってくる。シーズン終盤2大会のうち、静岡・富士スピードウェイで開催される第6、第7戦はシーズンのチャンピオン争いに向けて重要な一戦。ヒリヒリとした激闘が繰り広げられそうだ。
 

チャンピオン争いも佳境に

厳しい暑さでの戦いが続いた中盤のSUPER FORMULA。前回の第5戦もてぎは決勝日に向けて怪しい雨雲が立ち込め、気温、路面温度もぐっと下がる中での戦いとなり、難しいコンディションをも相手にする戦いだった。予選では、山下健太が自身2度目のポールポジションを手にしたが、決勝でレースを操ったのは太田格之進。予選2番手から理想的な戦いを展開する。だが、最後にまさかのマシントラブルが発生。優勝がこぼれ落ちた太田は、脇目も振らず悔し涙に明け暮れた。結果、レースは太田のチームメイトである牧野任祐が予選5番手から躍進し、第2戦オートポリスに次いでシーズン2勝目をマークした。これにより、牧野はシリーズタイトル争いでもランキング2位へと浮上。その一方で、このレースを3位で終えた手堅くレースを運ぶチャンピオン経験者の野尻智紀が、依然として暫定トップの座についている。
 

野尻の強さは、条件が厳しいときに発揮されることが多い。ライバルに対し、ディスアドバンテージを最小限に押さえるためにどういうレースをすべきか、それを実行できるポテンシャルがある。もちろん、これまでポールポジションを量産し、レースでの勝利を味わってきたドライバーだけに、現時点でランキングトップを快走する彼とて、今シーズンの戦い方には納得していないはず。ポールポジションを手にした第3戦SUGOでは、あいにくの悪天候でレースが赤旗終了という残念な結果に終わっている。結果、獲得ポイントも本来の半分となった。以後、第4戦富士と続く第5戦もてぎでは3位表彰台に上がったものの、予選トップ3入りは果たせず。戦いをコントロールする側ではなく、後方からの猛追で手にした結果だけに、まだまだやり残していることがありそうだ。そういう意味では、ランキング3位につける坪井翔とて同じ心境かもしれない。速さはあるものの、開幕戦鈴鹿では悔しいノーポイント。続く第2戦オートポリスでシーズンは3位となりシーズン初表彰台に立ったが、毎戦安定した結果に繋がらず。ようやく第4戦富士で念願のシーズン初優勝を遂げたが、第5戦もてぎでは5位入賞に留まっている。タイトル争いを意識すると、唯一2勝を挙げている牧野の勢いを警戒すべきだろうが、彼もまた、優勝以外で表彰台には立っていない。結果、安定感を優先した場合、やはりチャンピオン経験者である野尻が”猛者”ということになるのか。残り2大会での流れを占う意味で、誰が次の勝者になるのか、富士の結果は大きな意味合いを持つと言える。
 

富士は短期決戦の第一弾

やや季節外れとなった”夏休み”を終えて迎える舞台は、シーズン2度目の富士。チーム一丸で前回の戦いを”おさらい”し、シーズン中のデータをもって次の戦いに臨んでくる。今度こそ! の思いで戦うドライバーも多いはずだ。ただ、今回の富士はじっくり戦いにアプローチするほど余裕はない。なにしろ、2日間のレースウィーク中には、それぞれ予選と決勝を行なう”短期決戦”になるのだから。
 

各日、予選と決勝を実施することにより、レースはより難しくより面白くなる。大きなプレッシャーのなか、勢いに乗って好成績を残すのか、はたまた自分たちのレースを組み立てられずに後方に沈むのか。さまざまな好条件を少しでも多く手元に引き寄せるためには、強固な総合力が欠かせない。どれだけ快調にトップを走っていようとも、ルーティンのピット作業でミスがあれば、すべてが水泡に帰すことになる。順調にスタートを切ったとしても、結果はまさにチェッカーを受けるその瞬間までわからないのがレースの醍醐味だが、そのドラマ性がさらに大きくなるのが、この短期決戦と言えよう。また、富士のあと、いよいよ最終大会となる鈴鹿戦も今回同様の2レース制で実施される。この富士でうまく戦うことができれば、次の鈴鹿でもいいアプローチができるはず。今シーズンの締めくくりに向けていい形を作り上げるには、この富士の2戦がキーポイントとなるだけに、まずはしっかりと準備を整えることが重要となるだろう。
 

季節的には秋を迎え、コンディションに見合ったタイヤの温め方はじめ、”賢い”アプローチをしていかなければならない富士での戦い。シーズンの戦いを経て、多くの”引き出し”を作り出したチームの総合力をもって、強い戦いを見せるのは果たしてどのドライバーなのか。楽しみは尽きない。
 

なお、今大会では魅力あるイベントが盛り沢山! 予選日の正午からは、JRP会長を務める近藤真彦氏がSFのテストカー「赤寅」をデモラン。さらに、スポーツの秋にちなみ、”SUPER FORMULA 大運動会”を開催。トヨタ陣営の“赤組”と、ホンダ陣営の“白組”に分かれ、大会2日間を通じて総合ポイントを競うとしている。このほか、運動会ならではのイベントも目白押し。現地観戦のファンは大いに楽しめそうだ。
 

主なタイムスケジュール

10月11日(金)
13:40 – 15 : 10 フリー走行

10月12日(土)
09:00 – 09:10 第6戦 予選Q1・A組
09:15 – 09:25 第6戦 予選Q1・B組
09:35 – 09:42 予選Q2
11:10 – 11:50 ピットウォーク
14:50 – 第6戦 決勝レース 41周/最大75分

10月13日(日)
09:00 – 09:10 第7戦 予選Q1・A組
09:15 – 09:25 第7戦 予選Q1・B組
09:35 – 09:42 予選Q2
11:05 – 11:45 ピットウォーク
14:40 – 第7戦 決勝レース 41周/最大75分










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