SF第5戦もてぎ、山下が7年ぶりのPP獲得! 詳細ページ(25279) - イベント・レースレポート

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SF第5戦もてぎ、山下が7年ぶりのPP獲得!




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8月24日、栃木・モビリティリゾートもてぎで、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開幕。この日行なわれた予選において、No. 3 山下健太(KONDO RACING)がトップタイムをマーク。自身2度目のポールポジションを手にした。
 

前回の富士大会からおよそ1ヶ月。夏休みも終盤へと向かうなか、予選では雨の心配もあったが、いい意味で予想を裏切る形で雨の振り出しが遅れ、ドライコンディションでのアタックが可能となった。
 

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この日、まず午前8時55分にフリー相応がスタートする。気温30度、路面温度35度のコンディションで上空は日差しもなく曇り空。しかし、風が吹かないもてぎは蒸し暑さが先行した。
 

まず、このセッションで注目を集めたのは、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車を駆ってスーパーフォーミュラデビューを果たしたニック・デ・フリース。F1参戦の経験もあり、現在はトヨタからWEC(世界耐久選手権)にも参戦するキャリアを誇るドライバーが、この日本最高峰のフォーミュラレースでどんなパフォーマンスを披露するのか、ファンの期待を背負っての走行開始となり、まずは16番手で走行を終えている。
 

一方、トップタイムをマークしたのは、山下。多くのドライバーがチェッカーを受けるなか、最後の最後にアタックを終えた山下が、最速タイムとなる1分32秒366をマークした。7月上旬、富士スピードウェイで実施された2日間の公式テストにおいて、総合トップタイムをマークした山下。その後の第4戦富士では、表彰台はおろか入賞も果たせず、悔しい結果に終わっていただけに、ようやくその流れを断ち切ることができたのか、午後からの予選に向けていい形を作ることとなった。また、山下に続いたのは、No.65 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)。ここのところ、安定感ある走りを見せるも、やはり入賞にあと一歩及ばずの結果が続いてるだけに、このもてぎで大きく躍進したいところだろう。また、3番手には佐藤のチームメイトであるベテランのNo.64 山本尚貴が続くこととなった。
 

迎えた午後のノックアウト予選。朝のセッションを終えてからおよそ4時間後にスタートしたQ1は、気温35度、路面温度46度というタフなコンディションに見舞われた。当初、雨になる可能性が高いと言われていたが、”いい意味”で予想は外れ、ドライコンディションでのアタックに臨むことが叶った。
 

まず、A組には11台がコースイン。この中には、フリー走行でトップに立った山下、さらには2番手の佐藤が出走した。今回のもてぎはロードレース選手権との併催であり、直前に2輪の出走が行なわれたことを受け、まず路面コンディションの確認を望んだのか、全11台がスタートと同時にユーズドタイヤでコースへと向かう。うち、5台がアウトラップを済ませてピットへと帰還。残りはもう1周してからのピットインとなった。次に動きがあったのは、チェッカーまで残り5分を切ってから。アタックラップを最初に行なったNo.15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が1分32秒914をマークしたが、その後、次々とライバルたちがチェッカーを受けるなか、ベストタイムを更新する。そのうち、No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、朝のフリー走行のトップタイムを上回る1分32秒270をマークし、トップに立った。また、山下は一番最後にチェッカーを受け、2番手通過を果たした。なお、この山下のタイムにより、1000分の2秒という僅差で岩佐がQ1敗退に終わっている。
 

それから、5分後にはQ1・B組がスタート。全10台によるタイムアタックとなった。まずは前回のポールシッターであるNo. 8 福住仁嶺(Kids com Team KCMG)がターゲットタイムとなる1分32秒739を刻む。すると、これに0.047秒差で山本が2番手に。だが、その後、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分32秒597をマークし、この組のトップタイムを更新する。さらに、今度はNo. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、またも0.047秒差で野尻を上回り、B組のトップを奪った。なお、注目のデ・フリースは、1分33秒804にとどまり、Q2進出は果たせなかった。
 

いよいよQ2は、午後3時20分にスタート。セッション開始のタイミングで、太田1台だけがピットを離れ、チェックラップに向かう。一方、他車はニュータイヤを装着してピットで待機。チェッカーまで残り時間5分強の時点で10台がコースへと向かった。残る2台のうち、太田は少し間をおいてコースイン。だが、最後までピットに残った福住は、残り3分強まで待機を続け、アウトラップを終えるとすぐそのままアタックラップへと突入した。
 

結果、1分32秒379を刻み、真っ先にチェッカーを受ける形に。自身がトップに立ったQ1・B組でのトップタイムを上回るものだったが、その後からコントロールラインに各車が戻ってチェッカーを受けると、次々と福住のタイムを更新する。まず、野尻、さらにはNo.39 大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が暫定トップタイムをマーク。このまま大湯がポールポジションを手にするかに思われたが、そのなかで山下が32秒台を切る1分31秒995を叩き出してトップを奪取することに成功した。また、最後にチェカーを受けた太田もタイムを伸ばし、山下とは0.079秒差で2番手に。そして大湯は太田に対して0.017秒という僅差で3番手となった。山下は自身2回目のポールポジション獲得。1回目はデビューイヤーの2017年。実に7年ぶりに躍進を遂げた形となった。
 

雨を回避できた予選日のもてぎだったが、セッション終了後には雷を伴う雨模様に。翌日の決勝も不安定な天気になると予想されるだけに、また一筋縄ではいかないレース展開になるかもしれない。決勝は、午後2時40分スタート予定だ。
 

第5戦もてぎ・予選結果 トップ3

1.No. 3 山下健太(KONDO RACING)1’31.995
2.No. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’32.074
3.No.39 大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)1’32.091
 
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