このR34スカイラインは本物のNeed For Speed仕様だ
記事提供元:SPEEDHUNTERS
ライター:Toby Thyer
ゲームは脳の「グレイ・マター」を増やすという専門家もいる。また、運動能力や空間認識能力を向上させるという専門家もいる。いずれも科学的には証明されていないが、このあたりではうなずける事実のようだ。
ゲームのもっと具体的な成果は、レーシングゲームがチューナー文化に与える影響だ。オーナーのRyoheiが1999年型日産スカイラインGT-Tのカラーリングを思いついたとき、どのゲームをプレイしていたのか、ヒントを得る必要はないだろう。カスタムペイントされたVoltexのカーボンファイバー製GTウイングに大きなヒントが隠されているからだ。
しかし、たとえ『ニード・フォー・スピード』から影響を受けていなかったとしても、レーシングゲーム全般がチューニング界、映画、ストリートウェア、音楽、ストリートカルチャーに与えた影響は否定できない。
カーデザインやゲームデザインは、彫刻や絵画と同じように芸術的な重みを持つ芸術形態だと言っていいと思う。ピカソの絵画が他のアーティストの彫刻に影響を与えるのと同じように、カーデザインはゲームデザインに影響を与え、その逆もまた然りなのだ。
もちろん、『NFS』のようなゲームはヒーローのパフォーマンスカーをベースにしているが、プレイヤーにエアロやホイール、カラーリングでそれらをカスタマイズする能力を与えることは、デジタル世界と現実世界の間のある程度の芸術的交流を考慮したものに違いない。
明らかに、「ワイルドなスピード」でドライビングを繰り広げる某映画のフランチャイズも、Ryoheiとこのビルドに影響を与えたかもしれない。カラーリングは、『ワイルド・スピード』、『2 Fast 2 Furious』、『ワイルド・スピード/東京ドリフト』のグラフィックを手がけたModern Imageと協力したArt Factory Graphicsが印刷し、貼り付けた。
前にも言ったように、私はゲームにはあまり興味がなく、『ワイルド・スピード』シリーズの映画はすべて見たが、私のトップ10には入っていない。とはいえ、カラーリングからアンダーグローまで、Ryoheiのクルマのすべてが好きだ。この車が20年前ではなく2年前に作られたことを考えると、2000年代初頭の雰囲気が見事に出ている。
キットはC-WESTとワンオフパーツを組み合わせ、フロントフェンダーは大久保製作所製。ヘッドライトとテールライトはカスタムで、キャンディバイオレットを基調としたペイントが施されている。
ボディワークのアップグレードから、落書き風のグラフィック、エアフォース・エアサスペンションによるスタンスまで、スカイラインはユニバーサル・スタジオの地下駐車場で発見されたかのようだ。
そしてホイールはワークマイスターL1の肉厚仕様: フロント19×10インチ-17オフセット、リア19×11インチ-29オフセット。タイヤはフロント245/35R19、リア285/30R19のToyo Proxes Sport。
ボンネットを開けると、GT-TのRB25DET NEOエンジンがトップシークレットによってリビルトされている。2.5LのDOHC24バルブ直列6気筒エンジンは、東名ポンカムカムシャフト、RB26シックススロットルインテーク、GT-R用インタークーラー、Trust/GReddy製TD06-25Gターボの組み合わせで550hpを発揮する。
カーショップグローのカーボン製リアディフューザーから飛び出すのは、Trust/GReddyのTi Power Extremeチタン製フルエキゾースト。
インテリアは、Ryoheiの手によるDIYパネルトリミングに加え、ボルトインロールケージ、Bride Zeta IVシート、Avenueステアリング、ワイルドなサイドブレーキレバー、ニスモメータークラスターが装備されている。プリズマチックな輝きを放つディテールとLEDライティングも見逃せない。
さて、皆さんはどう思うだろうか?このハリウッド・ゲームのストリート・チューナー・スタイルは、我々のひ孫が頭をかきむしるまで生き続けられるだろうか?私はそう願っている。