SF第3戦SUGOはレース序盤に赤旗終了、野尻が今季2勝目 詳細ページ(24849) - イベント・レースレポート

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SF第3戦SUGOはレース序盤に赤旗終了、野尻が今季2勝目




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6月23日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦は、13周目に最終コーナーで発生した赤旗をもって終了。コンディション回復が難しいことから、再開せずに終了することになった。結果、ポールポジションスタートのNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)が今シーズン2勝目を挙げている。
 

前日は青空が広がり、暑い一日となったSUGO。しかし、決勝日は一転して朝から冷たい雨に見舞われ、完全なウエットコンディションでの幕開けとなった。午前9時55分からのフリー走行では、スタートから5分経ったころに予選2番手のNo.16 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)がメインストレート上でスピンを喫し、まるで氷上を滑るようにクルマが後方を向いたまま左リヤをコンクリートウォールにヒット。これによって赤旗が提示され、また、しばらく待機したままコンディションの回復をまったが、改善が見込めなかったために再開することなく終了を迎えた。
 

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スーパーフォーミュラでは、2022年第7戦もてぎを最後にウエットレースをしておらず、また朝のフリー走行もほとんど走ることなくセッションを終えたこともあり、決勝前のウォームアップセッションを従来の8分間から20分間に延ばすこととなった。また、これを受け、その後のスケジュールも変更され、決勝は当初の予定より12分遅れの午後2時42分に幕を開けることになる。
 

その後も雨は降ったり止んだり。だが、止むと霧が立って視界不良に。結果、ウォームアップ走行は5分遅れの午後1時35分にスタートした。ウエットタイヤを装着し、各車タイヤを温めようと周回し始めたが、開始4分の時点で、No.64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が最終コーナー立ち上がりでスピンを喫し、アウト側のタイヤバリアの切れ目部分となるガードレールに激突。フロント、リヤとも激しく損傷した。山本は自力でクルマを降りて自ら救急車に乗っており、大事は避けられた形だ。
 

だが、このアクシデントによってセッションは中断。レース実施に必要となるガードレールの修復作業が始まる。一方、レース開催に向けてスケジュール等の見直しが行われ、午後2時42分にが場内アナウンスにより、午後3時から10分間のレコノサンスラップを行い、フォーメーションラップを午後3時35分にスタートさせることが明らかとなった。
 

午後3時35分、当初の予定より1時間5分遅れのスケジュールでフォーメーションラップがスタート。天候の回復が見込めないことから、セーフティカー先導による戦いの幕が上がる。気温20度、路面温度23度という前日と大きく異なるウエットコンディションのなか、全20台の車両がタイヤをしっかり温めながらSCランを重ねていく。そして5周目、馬の背コーナー手前を走行中のSCのルーフライトが消灯。レースは6周目から実質的な戦いが始まった。
 

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高く大きな水煙が上がるなか、ポールポジションスタートの野尻は落ち着いてトップをキープしたまま1コーナーへ。後続もこれに続いたが、後方では、15番手スタートだったNo.7 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が攻防戦を制して大きくポジションアップを果たした。一方、さらに後続にいたNo.14 大嶋和也(docomo business ROOKIE)がリスタートに向けて加速するなか、最終コーナー立ち上がりでスピン、クラッシュ。山本と同じ場所ながら、リヤから滑ったクルマはタイヤバリアにヒット。再びセーフティカーがコースインしレースを先導する。
 

レース再開は13周目から。2回目のリスタートも絶妙のタイミングで決めて見せたトップ野尻。これに岩佐、予選3番手のNo.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、その後方も順調に続いていたが、7番手までポジションを引き上げていたNo.6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、再開直前の最終コーナーでバランスを崩してアウト側のエスケープゾーンへと飛び出し、ポジションを大きく落としてしまう。その後、上位争いの車両が14周目へと入るなか、13周目の最終コーナーを走行していたNo.38 阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が、またしても最終コーナーアウト側にはらんでガードレールにリヤから激突。その直後に赤旗が提示され、レースが中断する。
 

ドライバー自身は自力で歩いて救急車に乗ったものの、ダメージを受けたガードレールの修復が必要に。また、作業中に再び雨が激しく降り始めたため、コンディション回復の見込みは少ないという判断がなされ、レース中止が決定する。よって、赤旗が提示された13周目の1周前、つまり12周完了の時点をもって最終結果とすることから、トップを走っていた野尻が勝者となり、2位は岩佐、3位には坪井と予選順位そのままで第3戦を終えることになった。
 

なお、レース距離の70%を消化していないことを受け、10位までの入賞ドライバーには、ハーフポイントがそれぞれ与えられる。これにより、第3戦を終了した時点でのランキングトップは、野尻の36点。これにチームメイトの岩佐が6.5点差で2位につけ、第2戦で優勝したNo. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が野尻から9点差で3位となっている。
 

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レースらしい戦いとならなかったSUGO戦。次回第4戦は7月20、21日に静岡・富士スピードウェイで開催される。晴天の下での開催を期待したい。
 

第3戦SUGO・決勝結果 トップ3

1.No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)12周 26’22.982
2.No.15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)+0.674
3.No.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOM’S)+1.550










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