第92回ル・マン24時間、序盤は接近戦続く 詳細ページ(24607) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 海外イベント・レースレポート
  3. 第92回ル・マン24時間、序盤は接近戦続く

第92回ル・マン24時間、序盤は接近戦続く




2024_lemans_03_02
 

6月15日、WEC_世界耐久選手権第4戦に位置付けされるル・マン24時間レース。101周年を迎え、今年で92回目の開催となる伝統の耐久レースは、薄曇りのなか号砲を迎えた。1周13.6キロ超の長いコースながら、最上位クラスのハイパーカークラスは僅差の戦いが続いている。
 

現地時間午後4時のスタートを控えたフランス ル・マンのサルト・サーキット。正午から15分間のウォームアップ走行が終わり、決勝スタートを待つだけのなか、午後2時には大雨に見舞われた。幸いながら、徐々に天気が好天。強い風も味方してコースはドライアップ。スリックタイヤでのスタートが可能に。しかし、気温は18度、路面温度は20度と肌寒いコンディションでの戦いとなった。
 

今年の栄えあるスターターのゲストとして招聘されたのは、サッカーの元フランス代表のミッドフィルダー、ジネディーヌ・ジダン氏。フォーメーションラップが始まるなか、ハイパークラスではハイパーポールで総合2番手のタイムをマークした2号車のキャデラックVシリーズ.Rが前回第3戦のペナルティを受けて、5グリッド降格が決まっており、クラス7位からのスタートとなっている。
 

スタートこそ混乱はなく、ポールポジションの6号車ポルシェ963を先頭に進んで行ったが、早くもインディアナポリスを前にして50号車のフェラーリ499Pがトップを奪取する。オープニングラップをトップで通過した50号車に続いたのは、6号車。さらに51号車のフェラーリとなったが、ペースの良いフェラーリ勢がその後トップ2を形成した。僚友同士の接近戦を繰り広げるなか、レース開始から40分を過ぎたあたりから最初のルーティンピットインが始まる。各車給油だけのピット作業だったが、トップの50号車はぴっとからの復帰時の作業がアンセーフリリースの判定となり、2回目のピットインで10秒ストップのペナルティを強いられる。しかし、スタートから1時間が迫るなか、再び6号車を捉えてトップを奪還する好走を見せた。
 

2024_lemans_03_01
 

一方、天候は依然として不安定な状態。スタートから1時間半が過ぎると、部分的に雨が落ち始めてワイパーを作動するクルマも出始める。結果、続々と各車ピットに飛び込みウエットタイヤを装着、慌ただしい展開に輪をかけた。ところが、その後、雨は20分強で上がり、ドライタイヤを装着するクルマのタイムがウエットタイヤ勢を上回り始める。すると、またタイヤ交換のためのピットインが続出した。しかし、この”狂騒”を横目に、ウエットコンディションをドライタイヤで走行を続けたフェラーリ勢がトップをキープ。戦略を味方にした形となった。
 

予選では本領発揮といかず、2台ともハイパーポール進出を逃したトヨタ勢。しかし、レースペースには絶対的な自信を見せていたこともあり、徐々にポジションアップを見せる。結果、現地時間午後9時スタートから5時間が経過した時点で、8号車トヨタGR010ハイブリッドが4番手へ、またクラス最後尾からのスタートに甘んじた7号車が5番手までポジションアップを果たしている。
 

レース4分の1に当たる6時間が経過した時点の総合トップ3,および各クラストップは以下のとおり。
 

ル・マン24時間レース途中結果(午後10時・6時間経過/総合トップ3および各クラストップ)気温14度、路面温度17度

 

<HYPERCAR>
1.No.83 フェラーリ499P(R.クビサ/R.シュワルツマン/Y.イェ)96周
2.No.5 ポルシェ963(M.キャンベル/M.クリステンセン/F.マコウィッキ)+49.546
3.No.8 トヨタGR010ハイブリッド(S.ブエミ/B.ハートレー/平川亮)+55.603
 

<LMP2>
1.No.37 オレカ07・ギブソン(L.フルクサ/M.ヤコブセン/宮田莉朋)91周
 

<LMGT3>
1.No.92 ポルシェ911 GT3 R LMGT3(A.マリキン/J.シュトーム/K.バハラー)85周
 

(TEXT : Motoko SHIMAMURA)










スポーツカーの中古車情報ならGTNET