Built By LegendsがスカイラインGT-R シリーズを完成
記事提供元:SPEEDHUNTERS
記者:Dino Dalle Carbonare
昨年のR’s MeetingでBuilt By Legends BNR34日産スカイラインGT-Rのホワイトボディーを見て以来、完成品を心待ちにしていた。 先日、富士スピードウェイで開催された2023 R’sミーティング(本編はお楽しみに)で、BBL R34を1台だけでなく2台も見かけた。これでRB26エンジンを搭載したGT-Rシリーズは完璧だ。
2021年にBBLのBNR32 GT-Rを、そして今年の初めにBBLのBCNR33 GT-Rを取り上げたので、BBLのBNR34 GT-Rの仕様がどのようなものになるのか期待があった。しかし、Built By Legendsはフロントバンパーのオリジナルデザインで皆を驚かせたと思う。
ベイサイド・ブルーのBBLはノーマルバンパーとミドルリップで展示されていたが、こちらもホワイトのRと同じバンパー処理が施される予定だ。
今回、R32とR33のレストモッドで行ったように、BBL R34 GT-Rの試乗特集を計画しているのだが、まずは簡単なファーストルックとして、目についたアップグレードを紹介しようと思う。
真っ先に目に付くものはドライカーボンファイバー製のフロントバンパーだ。他のBBL GT-Rと違うのは、そのデザイン。純正のアッパーセクションとグリルはそのままに、JGTC GT500にインスパイアされたアンダーセクションがペイントされ、さらに強調されている。
ブルーのクルマに装着される予定のバンパーはガレージヨシダのブースに展示されており、実際に手に取ってその軽さに圧倒された。2kg弱というところだろうが、Built By Legendsはまだ正式な重量を発表していない。
BBLバンパーは、見た目の美しさはもちろんのこと、機能面でも大きな違いがある。つまり、より大きなサイド開口部、より大きなセンターインタークーラーセクション、そしてバンパーが最終的にMine’sから間もなくリリースされる新スタイルのドライカーボンフロントディフューザーと合流するトリプルベントにより、エアフローが向上している。
せっかくなので、BBLが作り上げたドライカーボン製V-spec IIスタイルのボンネットを見てみよう。
2台のBBL BNR34には、BBL R32とR33で使用されているものと同じ、Mine’sの600馬力オーバーのRB28エンジンが搭載されている。
詳細は特集の全文を読んでいただくとして、すぐに目についたのが、このまだ発売されていないOEMエアボックスのエアスクープで、これもドライカーボン製の軽量パーツである。
R’sミーティングでは、2台とも特に海外からの来場者の注目を集めていた。海外バイヤーをターゲットにしているBBLにとっては朗報だ。
カーボンファイバーのテーマは、Mine’sのE36 M3スタイルミラーでも続いており、ホワイトRには透明なクリアコート、ブルーRにはわずかに青みがかったクリアでカスタムされている。
どちらのクルマのインテリアも、純正プラスチックのまま残された面はひとつもない。特注のウルトラスエードのトリムワークが、R34ではかつて見られなかった方法でキャビンを格上げしている。吹き出し口やドアハンドルにもCeracoat Ceramicが吹き付けられ、より高級感のある仕上がりになっている。
私にとって2つ目の驚きは、Mine’sのメータークラスターが一新されたことだ。グリーンとブラックを基調としたミニマルなデザインは、ドライバーが常に目にする場所にオーダーメイドのタッチをもたらしている。
R34 GT-Rのかなり重い純正スポイラーはカーボンファイバー仕様に変更され、より軽量なものになっている。そして、伝説的なMine’s BNR34 VスペックN1デモカーに直接リンクするために、トランクリップスポイラーもついている。
リアにはビレットアルミ製のMine’sエンブレムが装着され、完璧な仕上がりとなっている。
Built by Legendsチームは、すべてのBBLエンジンを手作りしている Mine’sの中山さんとともに、この短期間でここまで来たことを誇りに思っているに違いない。彼らは日本で唯一の真のワンストップGT-Rレストモッドショップなのだ。
そして、彼らの仕事はまだ終わっていない。
注文は絶えることがなく、展示されているこのカスタムブルーのBNR32ホワイトボディーは彼らの次のプロジェクトだ。あとはBuilt By LegendsのR34に乗れる許可が下りるのを待つだけだ。