ZCON: 36年の歴史を誇るイベント:Zを称える一週間のフェスティバル
記事提供元:MOTOR TREND NETWORK
ライター:Rodrez
フォトグラファー:Marvin Recinos
世界の各地域では、幅広い車種の日本車をベースにしたカーコミュニティーやクラブが存在する。特に、最近では忠実にレストアされ、レストモッドされ、尊敬を集める古い車種が含まれている。しかし、長い歴史を持ち、うまく組織化されたZ Car Club Association(ZCCA)のようなグループを見つけるのは難しいと思う。
30年以上前に設立されたこの熱狂的なZクラブは、それ以来、毎年ZCONというイベントを主催し、ダットサンと日産全てのZモデル、古いものから新しいものまでを称える場となり、ファンやオーナーにとっての1週間にわたるお祭りとなっている。昨年のイベントはアラバマ州バーミンガムで行われ、36回目の集まりは南カリフォルニアとなった。
早朝の集まりや数時間程度のカーショーに慣れているなら、1週間は過剰に感じるかもしれないが、ZCONには参加者を楽しませ、次の日のアクティビティに興奮させるための複数の要素が含まれている。今年の集まりでは、仲間のZ好きとの交流、食事会、カートレース、峠ドライブ、屋内カーショー、複数のサーキット走行会などが行われた。私たちは一週間全て参加することはできなかったが、カメラマンのマービン・レシノスはその中の3日間楽しむことができた。
1日目は早朝に到着し、すぐに受付が行われた。また、サーキット走行に参加する人々のために車両インスペクションも行われた。マービンは2日目に到着し、その日はダウンタウンLAから1時間ほど離れた、GMR(カーブの多い山岳道路)ドライブに参加した。この道路は21マイル以上にわたる長さがあった。
フォトギャラリーでは、GMRへのドライブが描かれ、長いカーブのある道路に乗り出した車両の様子や、Doubletreeホテル内に設置されたZストアが見られる。ここではイベント専用の商品やコレクタブルが展示されていた。
3日目はオンタリオ・コンベンション・センターに移動し、そこでZCON参加者用のホールが用意された。本格的なカーショーが、他のイベントに混じって開催されるのは初めて見た。ZCONは、まさに唯一無二の体験だ。
木曜日のスケジュールには、主催者が提案したカリフォルニア観光ツアーがあり、訪問者にSoCalの景色や雰囲気を楽しむ機会を提供した。また、Willow Springsのサーキットイベント含まれており、そこでHPDE(ハイパフォーマンスドライビングエクスペリエンス)とドリフトイベントも行われた。グリッドにはクラシックなZとモダンなZ車がたくさん並んでおり、さらには数台の510も現れ、サーキットで充実した午後を楽しむことができた。その様子は以下のギャラリーでご覧いただける。
サーキットイベント後、ゲストはフォックスシアターでのハリウッド上映会に招待され、翌朝にはダットサン/日産の歴史ツアーや業界リーダーによるテクニカルトークショー、Irwindale Speedwayへのジムカーナとゼロヨンイベントが用意された。アクション満載の週を土曜日に締めくくるため、ホストホテル近くでPeople’s Choice Car Showが開催され、その後に閉会ディナーパーティーが行われた。翌朝、ZCONは参加者にコーヒーを提供し、最終の別れを告げることで、歴史的な36回目の記念イベントを締めくくり、2024年にも続く更なるイベントの約束をした。