WEC富士、可夢偉ドライブのトヨタがポール獲得!
9月9日、静岡・富士スピードウェイにて開催中の世界耐久選手権レース(WEC)第6戦の予選が行なわれ、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスがドライブする7号車トヨタGR010ハイブリッドが総合ポールポジションを手にした。
台風13号の通過の影響を受け、前日から不安定な天候に見舞われた富士。予選日もその流れが続き、午前中に行なわれた3回目のフリー走行も雨絡みとなった。アタックシミュレーションも十分に行なわれないなか、午後2時40分から予選セッションが幕を開けた。
まず、LM-GTE Amクラスから始まったタイムアタック。ウエット宣言下、しかも気温24度、路面温度27度とすっかり秋模様のコンディションとなる。そんな中、各車はウエットタイヤからドライタイヤへと置換してタイムアップ。その中で、コルベット・レーシングのNo.33 シボレー・コルベットC8.Rがトップタイムを刻み、ポールポジションを掴み取った。
LM-GTE Amクラス同様に今シーズンがWECラストイヤーとなるLMP2の予選セッションがスタート。各車タイムアップを見せる中、ライバルの動向と路面コンディションを見極めてユナイテッド・オートスポーツのNo.22 オレカ07・ギブソンがトップタイムをマークしている。
各クラスによる壮絶なグリッド争いが熱を帯びる中、いよいよ午後3時30分から始まったのが、ハイパーカークラスのタイムアタック。路面もドライコンディションをキープしており、すぐさま各車がコースインしていく。その中で、No.5 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツだけがピットでウェイティング。満を持してコースへと向かった。
残り時間が迫る中、まずは6号車のポルシェがトップタイムを刻むが、その直後に7号車トヨタGR010ハイブリッド、つまり可夢偉がライバルを大きく引き離すタイム_1分27秒794をマークし、トップに躍り出る。これに刺激を受けるように、シスターカーの8号車も2番手タイムを刻み、トヨタがワン・ツーのポジションを完成させる。すると、終了目前の時点で、ポツポツと雨が落ち始めたことから、その後のタイムアタックは見られず。結果、トヨタがホームサーキットでのワン・ツーフォーメーションを決めて見せた。
日曜日の決勝レースは午前11時に号砲。6時間先のフィニッシュラインを真っ先に走り抜けるのは、果たしてどのクルマか?
<予選結果>ハイパーカークラスのみトップ3
ハイパーカークラス
1.No.7 トヨタGAZOO Racing(トヨタGR010ハイブリッド)1’27.794
2.No.8 トヨタGAZOO Racing(トヨタGR010ハイブリッド)1’28.418
3.No.6 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(ポルシェ963)1’28.687
LMP2:No.22 ユナイテッド・オートスポーツ(オレカ07・ギブソン)1’32.182
LMGTE Am:No.33 コルベット・レーシング(シボレー・コルベットC8.R)1’38.338
(TEXT : Motoko SHIMAMURA)