トラックの売買で夢の900馬力スープラを完成!コルベットとジープのブレーキ、ホンダのペイントなど利用
記事提供元: MOTORTREND
ライター: Rodrez / フォトグラファー: Marvin Recinos
900馬力の威力!ホンダの塗装、コルベット・ジープ・レクサスのブレーキパーツを駆使したユニークなスープラ
2000年、高校入学初日のストレスと興奮の中、ランチへ向かうときに見知らぬ先輩の車に夢中になることは予想外だった。しかし Jose Gutierrez に起こったことがまさにそれだった。彼は当時、どんなクルマに衝撃を受けたのかまったく知らなかったが、いつか自分もそのクルマを手に入れる日が来るだろうと確信した。
Young Love
「どんな車かわからなかったし、ロケットにしか聞こえなかった」と彼は振り返った。結局、その車が1998年式のトヨタ・スープラであることがわかり、私たちの多くがそうであるように、特に若いうちは、それを買えるようなお金は持っていなかった。最初の出会いから17年後、この1993年型スープラ・プレミア・エディションはついに彼のものとなった。しかし、先輩のクルマと同じようなコンディションではなかった。「ボロボロでほとんど走らなかったけど、関係なかった。33歳の誕生日に、自分から自分へのプレゼントだった」と彼は語る。
完璧な一台ではなかったが、フルチューン計画があり、それなりのベースさえあればよかった。しかし程度の良くない状態でも、MkIVスープラにはプレミアがつき、本格的なプロジェクトをスタートするための資金が必要だった。そこでJoseはToyota Tacomaを売買するようになった。その利益がベース資金となり、車を手に入れるとすぐに解体し、塗装に回した。
先輩の黒いスープラを初めて見たときのことを思い出しながら、Joseは夢のプロジェクトにブラックを選び、ホンダシビック・タイプRからクリスタル・ブラック・パールのペイントコードを借用した。深みのある塗装は、ボンネットとフェンダーを含むスープラのフロントに施されたカーボンファイバーとマッチングし、リアにはPro SpecのトランクリップとTBTスポイラーが装着された。純正のタルガトップの代わりに、キャビン上部のパネルにもカーボンファイバーが採用されている。さらに、ヘッドライト、テールライト、コーナランプ系はすべて1998年仕様にアップデートされた。
シボレー、ジープ、レクサスからパーツを拝借
ホンダのカラーコードを使っただけでなく、Joseは3つの異なるモデルのパーツを組み合わせてブレーキシステムを組み上げた。C7コルベットのブレンボ製6ポットキャリパーをフロントに、ジープ・チェロキーSRT8の4ポットキャリパーをリアに使用。カスタムブラケットを使用し、レクサスISFのフロントとリアローターに取り付けられたパワーコーティング済みキャリパーは、マットブラックのTE37の裏側にマウントされている。
ステルス性を強調したブラックとカーボンに、グリーンの輝きが加わっており、そのデザインテーマは車内にも取り入れられている。引き締まったブラックのタカタ製ハーネスが装着されたレカロ製バケットは、ホイールやキャリパーに合わせてパウダーコーティングされたチタン製ロールバーに囲まれている。カーボンファイバーは、赤でステッチされたカスタム・ステアリングや、外装のテーマを反映した一連のダッシュ・パネルにも採用されている。
Joseは、元のエンジン不具合を補修するよりも、エンジンを下ろしてリフレッシュし、さらにブーストをかけることにした。腰下は1,200ps以上のパワーに対応できるが、今は45psiで900psの仕様となっている。そのようなブーストが3.0Lエンジンに大打撃を与えないように、純正部品に代わってBrian CrowerのH断面ロッドとCPピストンが採用され、お馴染みのReal Streetのビレットキャップと信頼できるARP製のパーツもリビルトに含まれている。
DriftMotion Street FighterターボマニホールドにPrecisionターボとTurbo Smartウェイストゲートセットが排気側に追加され、Sleeper Designビレットインテークマニホールドと90mm Ross Machineスロットルボディが吸気側に装着された。その間には、GSCの実績あるステージ1カムとPower Houseの調整可能なカムギアが、FERREAバルブトレイン一式と高回転用のシムレスバケットによって支えられている。完成したエンジンを乗せる前に、エンジンルームにはマットブラックのベッドライナーが吹き付けられた。
Unexpected Delays
たとえプランや資金があったとしても、作り上げるまでには予想以上の時間がかかった。「スープラを楽しむことができたのは、約4年後のことだった。残念なことに、コロナウイルスの影響でエンジン屋が閉鎖され、エンジン加工はしばらく後回しにされた」
2021年、Joseはついにスープラを走らせることができ、その後もモディファイを続けている。Joseは、「スープラには完成形がない。将来的には、もっと大きなターボやツインターボ仕様など、何か違うものにしたいと思っている。もちろん、カーボンファイバーもセンス良く仕上げるつもりです」と今後のプランを明かしている。
エンジン | CPピストン 10: Brian Crower HD BC625+ H-beamロッド、ARPメインボルト、ヘッドスタッド、Real Streetビレットメインキャップ、オイルポンプ、ウォーターポンプ、カスタムパワーステアリングリザーバータンク、フルードダンパープーリー、ビレットベルトテンショナー、ポート研磨済みヘッド; GSC stage1カム、Power Houseビレットカムギア、Ferreaバルブ、バルブスプリング、リテーナー、Toyotaシムレスバケット、Precision 6466ボールベアリングターボ、ターボガード、DriftMotionストリートファイターターボマニホールド、4インチダウンパイプ、ミドルパイプ、外部ダスト管; Power House Racing 4インチチタンエキゾーストキャットバック、バッテリーリロケーションキット、Turbo Smart Hyper Gate 45 x2、Sleeper Designビレットインテークマニホールド、90mm Ross Machineスロットルボディ、TiALブローオフバルブ、Mishimoto 4インチブラックインタークーラー/カスタムパイピング、Koyo Radiator; Vibrant Vanjenクランプ、Radiumデュアル燃料ポンプハンガー、燃料フィルター、Walbro 255lph燃料ポンプx2、Fuel Injector Clinic燃料レール、1650ccインジェクター、Fuel Lab圧力調整器、XRPホース、1UP Fabrication冷却水リザーバータンク、キャッチ缶、カーボンファイバーワイパーカウル、Pro EFI管理 |
パワー | 900whp @45psi |
駆動系 | オーエス技研トリプルクラッチキット、フライホイール、クラッチマスターズ油圧リリースベアリング、トライポッドシフターブッシュ、トヨタ220mmデフ、TRD LSD、ドライブシャフトショップ1ピースアルミドライブシャフト、デフマウントソリッド |
サスペンション | KW V3コイルオーバー、TRDフロント/リアスタビライザー、Battle Versionスタビライザーエンドリンク、Titan Motorsportsロールバー、Megan Racingフロントタイロッドエンド、リアキャンバーキット、リア牽引アーム、リアトラクションアーム |
ブレーキ | コルベットC7ブレンボ6ポットフロントキャリパー、ジープチェロキーSRT8ブレンボ4ポットキャリパーリア、レクサスISFフロント/リアローター、スチールブレードライン |
ホイール&タイヤ | Volk TE37 フロント18×9、リア18×10、Toyo Proxes R888R フロント265/35、リア305/35 |
エクステリア | Civic Type R Crystal Black Pearlペイント、Seibonカーボンファイバーフェンダー、フード、TBTカーボンファイバータルガトップ、V2スポイラー、Pro Specカーボンファイバートランクリップ、カスタムカーボンファイバー排気口シールド、1998-Supraヘッドライト、テールライト、コーナーライト、シグナル |
インテリア | レカロシート、Takata製4点式ハーネス、Rennscot製ハーネスカラー、カスタムカーボンファイバーステアリングホイール、カーボンファイバーダッシュキット |