スーパーフォーミュラ第5戦SUGO プレビュー 詳細ページ(22107) - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ第5戦SUGO プレビュー




早くもシーズン折返し! チャンピオン争いの行方はより混沌としたものに!?
 

日本列島がどっぷりと梅雨シーズンを迎えているなか、今週末の宮城・スポーツランドSUGOにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開催される。前回のオートポリス同様、年に一度の、しかも事前のテストもないサーキットでの戦いだけに、短期決戦の色合いが強い。レースウィークの天候もさることながら、あらゆる状況にいち早く適合できるのは果たしてどのチームか?
 

”年イチ”SUGOをいち早く攻略せよ!

気象台が東北地方の梅雨入りを発表したのは先週11日。平年よりもやや早いタイミングで梅雨入りを迎えたことになる。ニューマシンSF23でSUGOに臨むのは初めてのことだけに、やはり一番気がかりなのは、レースウィークの天候ではないだろうか。現時点(15日・木)では、設営日にあたる金曜日まではしかりと雨が降り、気温も20度とかなり低い。だが、レース初日・予選日を迎えると一気に好転し、晴れて気温もグッと上昇する予報になっている。となれば、路面状況をいち早く把握し、コンディションに見合うセッティングと用意することが求められる。もちろん、投入するタイヤも内圧調整等、細かな点においてライバルを出し抜く準備が求められるだろう。
 

なにしろ、高低差に富み、3.6km弱というコンパクトなコースレイアウトを持つSUGOはセッティング泣かせのコースとして知られる。ただ、観る側としては魅力たっぷりのコースレイアウトを持つサーキットだけに、さまざまなドラマが待ち受けていることも良く知っている。臨場感たっぷり、迫力満載のSUGOでは、他のサーキットよりも筋書きのないドラマを期待できるのだ。また、目まぐるしく展開するであろう攻防戦をさらに盛り上げるのは、オーバーテイクシステム(OTS)の活用だろう。自らのタイムアップだけでなく、競る相手との駆け引きで有効活用できるOTSだが、使い方ひとつで”得るもの・失うもの”もある。”今、このタイミング”を逃さないよう、ドライバーとチームとのコンビネーションにも注目したい。観戦アイテムとしても人気のあるアプリ”SF go”は、実のところチームスタッフにとって今やなくてはならない重要な”戦闘ツール”であり、コース上のライバルの”手の内”を知る唯一の手立てでもある。相手の戦略を読み取り、それよりも一歩も二歩も先手を打つことが求められるため、総力戦としての展開も楽しんでいただきたい。
 

熾烈極める予選にも注目

今シーズンの予選を振り返ると、実績あるドライバーであっても苦戦するシーンが何度も見られた。セットアップ、タイヤの内圧、コースインのタイミング……いずれもほんの少しズレただけでタイムを伸ばすことができない。わずか100分の1、ときに1000分の1という違いでQ1敗退という辛酸を嘗めることさえ珍しくない。こういう展開は、高速サーキット、充分なエスケープゾーンを持つ富士スピードウェイですら起こりうるほど、今シーズンのノックアウト予選はタフなことこの上ない。
 

そんなシビアな展開の予選だが、SUGOへと舞台を移すとどうなるか。そう、とんでもないタフなコンディションになるということは明白だ。なにしろコースが他のサーキットよりも短い。つまりトラフィック発生率が極めて高い。アタックでは少しでもクリアなラインを確保するためにも他車との”間合い”が重要となる。いかに自分のペースをキープできるかどうか。前を走るライバルがちょっとでも想定外の動きを見せたら、たちまち自分の思い描く走行ができなくなるといっても過言ではないだろう。
 

SUGOはコースが短いだけでなく、コースの幅そのものが狭く、エスケープゾーンもグラベルであるため、コースアウトは絶対に避けなくてはならない。自らの理想とするレコードラインをキープすることはもとより、ライバルが仮にアグレッシブすぎてコースアウトでもしようものならすぐに赤旗が提示される可能性もある。そうなればアタックそのものが台無しになってしまう。その過酷な舞台は決勝とはまた異なるドラマなのだということがわかるだろう。自らの速さ、強いクルマは当然のこと、誰よりも”強い運”も掴み取ってこそ、SUGOの予選を制することになりそうだ。
 

短期決戦の予選が終われば、次は翌日の決勝が待ち受ける。1周が短いコースで周回を重ねるうち、あちこち路面コンディションも荒れはじめる。快晴で気温、路面温度が上昇すればなおのことハードワークが求められる。タイヤ交換が義務化されるレースゆえ、前後のライバルとの駆け引きも問われる。他のサーキットよりも不確定要素が多く、先行きを読むことが難しいSUGO戦は、神経戦でもある。すべてを制圧するか、SUGOの気まぐれな女神を手厚くもてなして味方にするか、そこはドライバーとチームの力次第。SUGOに棲むという”魔物”をも味方にして戦うドライバーの勇姿を見届けたい。
 

前回、オートポリスではレースウィーク直前になり、ディフェンディングチャンピオンのNo.1 野尻智紀(TEAM MUGEN)が肺気胸となりレースを欠場した。その中でチームメイトの”大型新人”No.15
リアム・ローソンが予選2位から開幕戦依頼となる2勝目を達成。現在、ランキングでもトップを快走する。これに伸び盛りのNo.37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、復調のNo.38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が続き、野尻は4番手で彼らの背中を追いかける形となっている。シーズン折返しを迎える今大会の結果によって、そろそろチャンピオン争いにおいてもその可能性が見え始める頃。タフな戦いを制してシーズンの戦いをリードすることになるのか、はたまた新たなウィナーが誕生するのか。多くの見どころがある一戦となりそうだ。
 

主なタイムスケジュール

6月17日(土)
09:10 – 10:40 フリー走行1回目
14:00 – 14:10 予選Q1・A組
14:15 – 14:25 予選Q1・B組
14:35 – 15:42 予選Q2
 

6月18日(日)
09:55 - 10:25 フリー走行2回目
14:30 – 決勝レース 51周/最大75分










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