第91回ル・マン24時間、12時間を前に7号車トヨタが不運のリタイヤ 詳細ページ(22093) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 海外イベント・レースレポート
  3. 第91回ル・マン24時間、12時間を前に7号車トヨタが不運のリタイヤ

第91回ル・マン24時間、12時間を前に7号車トヨタが不運のリタイヤ




レース開始序盤から天候悪化によるアクシデントで荒れ模様の展開となっている100周年記念大会のル・マン24時間レース。激しい雨が一旦落ち着いたものの、その後も現地時間の夜10時、スタートから6時間が経過した頃になると、再び不安定な天候に変わり雨が降り始めた。
 

瞬く間に本降りとなった雨になり、足元をすくわれる車両が続出、単独スピンでクラッシュしてボディを損傷するなど、落ち着かない展開となる。なかでもLMP2トップを快走していたNo.28 オレカ07・ギブソンがテルトルルージュでクラッシュ、No.85 オレカ07・ギブソンにトップが変わっている。その後、雨は小一時間ほどで上がり始め、ハイパーカークラスの中で真っ先に50号車フェラーリがウェットからドライへとタイヤ交換を実施、一方で75号車のポルシェはマシントラブルに見舞われ、レースを断念。最高峰クラス初のリタイヤとなった。また、51号車フェラーリはピットアウトの周、アウトラップ中の第1シケインでスピンを喫し、5番手にダウン。これでついに94号車のプジョーがトップに躍り出た。
 

状況が慌ただしく変化する展開となった今年のル・マン。そのなかでレース開始から8時間を迎えたばかりのテルトル・ルージュ入り口で多重クラッシュが発生、ここでまさかの事態が起こってしまった。クラスが異なる車両3台による接触が起こったのだが、そのうちの1台が7号車のトヨタだったのだ。LMP2車両に追突されるという”不意打ち”に遭った7号車はなんとか再スタートするも、スピードはなくユノディエール付近で停止してしまう。リヤタイヤと足回りを損傷した7号車のドアが開き、降りてきたのは小林可夢偉。「どうすることもできなかった。純粋に運がなかった」と、TV中継で目線を落としながら悔しげな表情を見せていた。なお、この多重クラッシュにより、レースは3度目のセーフティカーがコースイン。修復まで1時間を要し、レース開始から9時間17分後にリスタートを迎えることになる。
 

また、開始10時間を目前にして、4番手を走行だった50号車フェラーリがピットイン。損傷したラジエターの修復に着手したことで6周遅れになってしまう。一方、このタイミングでルーティンのピットインを行なった8号車が94号車を攻略してのちにトップへと返り咲き。開始から11時間をすぎるとトップ8号車に51号車が僅差で続き、94号車が3番手というトップ3を構築することになった。
 

しかし、まもなくレース折り返しの12時間を迎えるというタイミングで94号車が第1シケインでタイヤバリアにヒット。このアクシデントで右フロントを大破したがスロー走行ながら自力でピットへの帰還は叶った模様だ。
 

例年以上に大荒れのル・マンは12時間を経過。トップは再び51号車の手にわたり、これを約4秒差で8号車が猛追。さらに2号車キャデラックが3番手に浮上している。
 

12時間経過後の総合トップ3、および各クラストップは以下のとおり。
 

ル・マン24時間レース途中結果(6月11日午前4時・12時間経過/総合トップ3および各クラストップ)

HYPERCAR
1.No.51 フェラーリ499P(A.ピエール・グイディ/J.カラド/A.ジョビナッツィ) 12H01’46.510 155周
2.No.8 トヨタGR010ハイブリッド(S.ブエミ/B.ハートレー/平川亮)+3.701
3.No.2 キャデラックVシリーズ.R(E.バンバー/A.リン/R.ウエストブルック)+1’00.422
 

LMP2
1.No.30 オレカ07・ギブソン(N.ジャニ/R.ビンダー/N.ピノ)149周
 

LMGTE Am
1.No.56 ポルシェ911 RSR-19(PJ.ハイエット/G.ジャネット/M.カイローリ)143周
 
(TEXT : Motoko SHIMAMURA)










スポーツカーの中古車情報ならGTNET