第91回ル・マン24時間、今季から参戦のNo.50 フェラーリ499Pが最速タイムをマーク! 詳細ページ(22081) - イベント・レースレポート

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第91回ル・マン24時間、今季から参戦のNo.50 フェラーリ499Pが最速タイムをマーク!




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第1回大会から今年で100周年を迎えた伝統の耐久レース、ル・マン24時間レース。公開車検、テストデーを経て、お祭りムードがますますヒートアップするなか、7日(水)からフリー走行および予選が始まった。8日(木)にはポールポジションを確定する「ハイパーポール」が行なわれ、今シーズンから世界耐久レース(WEC)の最高峰クラス”ハイパークラス”に参戦するフェラーリ・AFコルセの50号車をドライブするA.フォコが最速タイムとなる3分22秒982をマークし、記念すべき大会のポールポジションを手にした。
 

ル・マン市街地で盛り上がったイベントを経て、4日に行なわれたテストデーでは、フェラーリ・AFコルセの50、51号車が午前と午後のセッションでそれぞれトップタイムを分け合うなど、揃って好調の兆しを見せていた。予選を含む公式走行スケジュールが始まったのは、7日。現地時間午後2時からのフリープラクティス1回目になると、トヨタ・ガズー・レーシングの7、8号車の2台がペースアップ。8号車、7号車の順でワン・ツーを形成。午後7時からの予選に向けていい流れを掴んだようだった。
 

WECで採用されている予選方法は、日本のSUPER GTにおけるノックアウト予選と似ている。午後7時からの1時間のセッションで各クラス上位8台ずつが翌日のハイパーポールへ進出することになり、9番手以下はこの予選セッションをもってグリッドが確定する。なお、ハイパークラスでは今年出場台数が増えており、ハイパーポール進出を目指してタフなポジション争奪戦になっている。そんななか、開始ほどなくしてセッションは赤旗中断に見舞われ、その後もクリアコンディションの確保が難しい状況が続いた。
 

チェッカーまで残り20分、序盤に7号車のアタッカー、小林可夢偉がマークした暫定トップタイムを50号車が破ってトップを奪取。すると僚友の51号車がさらにタイムアップ、だが50号車が再びトップを奪還する走りとなり、チーム内で激しいトップ争いが繰り広げられた。一方、コース上はセッション終盤になってスローゾーンが導入されるなどコース全域でグリーンの状態を確保することが難しくなる。結果、アタック可能となったのはチェッカー5分強という段階であったため、最終盤でのタイム更新には至らず、フェラーリ2台がワン・ツーを取り、7号車、8号車のトヨタがこれに続いた。さらに5号車ポルシェ、75号車ポルシェ、3号車キャデラック、2号車キャデラックまでがハイパーポールへ進出することとなったが、93、94号車のプジョー9X8は、ともにノックアウト敗退が決定。地元ファンにとってはため息が出る結果となった。
 

予選後は、事前のテストデーを通じてはじめてとなるナイトセッションを実施。開始時点ではまだ日没直後のためほんのりとした明るさが残る状況だが、午後10時から深夜0時までの2時間にわたって走行が続いた。
 

迎えた8日も快晴に恵まれたル・マン。まず午後3時から3時間のフリープラクティス3回目が行なわれ、その2時間後の午後8時には各クラスポールポジションを目指す最終予選「ハイパーポール」が幕を開けた。各クラス上位8台、計24台が出走するこのセッション。各車コースインのタイミング等の駆け引きもあるなかで、序盤から接触的にアタックを行ない、トップタイムをマークしたのは51号車。これに50号車が続き、安定した速さをしかとアピールする。一方、トヨタ勢は7号車のアタッカーを務めた小林可夢偉のタイムが3番手となった。セッション中盤となり、各車は2セット目のニュータイヤを投入。満を持してアタックに入るなか、まさかのアクシデントが発生する。なんと残り5分強の段階で、3番手タイムをマークしたばかりの3号車のキャデラック・レーシングから失火。マシンは停止、すぐに赤旗中断となってしまった。赤旗の原因を作った3号車のベストタイムは抹消されて仕切り直しとなったセッションだが、再開後に7号車が3分24秒267の好タイムで自己ベストを更新したが、なんと7号車のタイムに対してトラックリミット違反が課せられ、タイム抹消に。結果、赤旗中断前に最速ラップとなる3分22秒982をマークしていた50号車が記念大会のポールポジションが決定。2位に僚友の51号車が続き、フェラーリがフロントロウを独占することとなった。3番手には8号車のトヨタが続き、以下、75号車ポルシェ、小林がドライブした7号車トヨタは5番手に。さらに2号車キャデラック、5号車ポルシェ、3号車キャデラックという順位となっている。
 

9日はサーキット内での走行セッションはなく、これまで同様、市街地でのドライバーズパレードが行なわれる。迎える記念大会の決勝スタートは10日土曜日、現地時間の午後4時となる。果たしてトヨタとしてハイパーカーでの3連勝、大会6連覇はなるのか? しのぎを削る戦いがいよいよ幕を開ける。
 

第91回ル・マン24時間レース予選(ハイパーポール)順位(ハイパーカークラスのみ上位3台)

HYPERCAR
1.No.50 フェラーリ499P(A.フォコ/M.モリーナ/N.ニールセン)3’22.982
2.No.51 フェラーリ499P(A.ピエール・グイディ/J.カラド/A.ジョビナッツィ)3’23.755
3.No.8 トヨタGR010ハイブリッド(S.ブエミ/B.ハートレー/平川亮)3’24.451
 

LMP2
1. No.48 オレカ07・ギブソン(P.ラファーグ/P.L.シャタン/L.ホア)3’32.923
 

LMGTE Am
1.No.33 シボレー・コルベットC8.R(N.キャツバーグ/B.キーティング/N.バローネ)3’52.378
 
(TEXT : Motoko SHIMAMURA)
 

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