SUPER FORMULA第4戦オートポリス プレビュー 詳細ページ(22024) - イベント・レースレポート

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SUPER FORMULA第4戦オートポリス プレビュー




ハプニングが多いオートポリス、今シーズンの一戦は?

今シーズン開幕から1ヶ月あまり。早くも第4戦、シーズン中盤戦を迎えることとなる全日本スーパーフォーミュラ選手権。戦いの舞台は本州を離れ、九州・大分オートポリスとなる。年に一度、九州での一戦は、これまで天候の変化を含めて波乱に富むレースになることが少なくない。果たして今回はどんな展開が待ち受けているのだろうか。
 

九州・阿蘇山麓に位置するオートポリスは風光明媚な場所にあるサーキット。ワインディングロードを抜け、その先にある施設は標高が高く、少しでも天候が崩れると霧が立ち込めたり雨になったりと、正直なところ、コンディション的に天候に左右されることが多い。天気予報によると金曜日まで雨が残るようだが、レース開催の土、日曜日は天候が回復し、五月晴れにめぐまれそうな感じだ。気温もそれなりに上がり、なにか”季節外れ”の要素に左右されることなく、アツい戦いを繰り広げてくれることだろう。
 

とはいえ、各チームエンジニアを悩ませるのが、セッティング。今シーズンから投入された車両とタイヤで初めて迎えるオートポリスでの一戦だけに、過去のデータに基づいた持ち込みはできても、実走行からのフィードバックはレースウィークに入ってからでないとわからない。限られた時間の中で、どこまで調整できるかどうか、エンジニア、ドライバーの”共同作業”が見ものになってくる。
 

そんななかで注目したいのが、SF23でオートポリスを初めて走るルーキードライバーたちのパフォーマンスだ。中でも開幕戦でいきなり勝利したNo.15 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)の走りに注目したい。チームメイトは2シーズン連続チャンピオンNo.1 野尻智紀だけに、そのデータを活用してローソンがどこまで合せ込んで来るのか否か。また、オートポリスの路面は攻撃性が高いことで知られるだけに、タイヤの使い方も学ぶ必要がある。まさに”やることが山積”というわけだが、ローソンに限らず、各ドライバーにおいても、習熟度が問われる一戦になることには違いない。
 

クルマが今シーズンのパッケージになって、よりシビアになったのがノックアウト予選だろう。なかでもQ1通過のハードルがぐんと高くなったような感じだ。今シーズン、22台がエントリーするこのカテゴリーでは、Q1予選2組に分けて実施。各組上位6台がQ2進出を許されるのだが、Q1で上位6台に残るために、ときには千分の一秒のドラマが待ち受けることもある。瞬き1回よりも短い時間でQ1を突破できるかどうか……そんな過酷な状況をドライバーはかいくぐらなければならない。短時間ですべてが決まると言っても過言ではないほどのシビアなタイムアタックは、チームやドライバーにとっては胃がキリキリするほどのものであり、またそれを見守るチームスタッフ、そしてファンもハラハラドキドキの瞬間を目にすることができるはずだ。
 

さて、予選を経て迎える決勝だが、今年は”あること”が見えなくなったことで、レースの展開がより複雑になっていることがある。それはオーバーテイクシステムだ。レース中、合計200秒間使うことができるシステムによって、レースは攻防戦がいっそう激しくなるという”見せどころ”なのだが、昨年まで使用中に点滅していたライトを今年は目にすることができない。でも、安心してほしい。新たに「SF go」というアプリを使用すれば、今、この瞬間にどのドライバーがシステムを作動しているとか、残り時間が何秒あるかなど、さまざまな情報がアプリ上で把握することができる。ときに無線からのドライバーの声も聞くことが可能なので、より緊張感あるレース展開を味わいたいのであれば、アプリを活用したレース観戦がおすすめだ。
 

なお、このアプリは各チームでも活用中。ただ、若干のタイムラグが生じることがあるため、僅かなタイミングによって勝負が決まるレースの現場は、アプリを活用する一方でチームスタッフの”分析力”をフルに活かして戦うことになる。その駆け引きもレースの醍醐味だと言えるだろう。
 

前回の鈴鹿では、優勝を目指して快走していたNo.53 大湯都史樹(TGM Grand Prix)とディフェンディングチャンピオンの野尻がまさかの接触という予想外の展開となったが、果たしてオートポリスではどのドライバーが勝ち名乗りを上げるのだろうか。今シーズン初めてとなるか、2勝目となるか……。さらに混戦模様となっている戦いから目が離せない。
 

5月20日(土)
09:35 – 11:05 フリー走行1回目
14:30 – 14:40 予選Q1・A組
14:45 – 14:55 予選Q1・B組
15:05 – 15:12 予選Q2
 

5月21日(日)
10:00 - 10:30 フリー走行2回目
15:00 –  決勝レース 41周/最大75分










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