SUPER GT第2戦富士 プレビュー
早くもシーズン2戦目。富士は450kmの長丁場に
コロナ禍の制限もすっかり緩和され、世の中に活気が戻りつつある昨今、今年のゴールデンウィークでは恒例の一戦が歓声とともに盛り上がりそうな雰囲気だ。5月3、4日に静岡・富士スピードウェイにて開催されるSUPER GT第2戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE」は、昨シーズンから開催されている450kmの戦い。長丁場の戦いは、今年新たな局面を迎える可能性もあるだけに、見逃せない一戦になりそうだ。
悪天候で荒れた開幕戦のリベンジ戦に!?
岡山での開幕戦は、予選、決勝ともに不安定な天候となり、とくに決勝では雨が降ったり止んだり、雨量もそのタイミングもまさに不意打ち状態となって、ドライバーはもとよりチーム関係者もすっかり翻弄された戦いだった。途中、再三にわたってフルコースイエロー(FCY)およびセーフティカー(SC)の導入、さらには赤旗中断もあって、極めてタフな展開だったが、そんな状況ながら無事に戦いを終えることができたのはドライバーたちの高い集中力の賜物があったからこそ。しかしながら、開幕戦の行方を見届けようと詰めかけたファンの前で、もっと見どころあるバトルがしたかったはずだ。
レースを制したGT500、GT300両クラスのウィナーたちは、チーム一丸となった総力戦をフル活用。秀でた戦略と戦いにつきものの”運”もガッチリと味方につけていた。一方で、本来の力を発揮できずに終わったチームも多い。そんな”もやもや”した思いを払拭するためにも、第2戦富士は開幕戦のリベンジとばかり、ドライコンディションでのバトルを繰り広げたいところだろう。幸い、現時点で天候が大きく崩れることもなさそう。できれば、まだ少し雪化粧が残る霊峰・富士山の雄大な姿も拝みたい。
レギュレーション変更にどう対応!?
今シーズンはレースフォーマットが一部変更され、全8戦中5戦で450kmが採用されている。これは、昨年よりも2戦増えた形となる。その初戦が今回富士での一戦となるわけだが、GW中の450kmレースは昨年も同じ。ただし、この第2戦富士を皮切りにこの先第5戦まで4戦連続で長距離レースが繰り広げられる予定となっている。つまり、450kmレース初戦となる富士で、その戦い方、勝利へのアプローチなど、ノウハウをしっかり取得することで、今後続く連戦の対処法も見えてくる。今シーズンから使用燃料がカーボンニュートラルフューエル(CNF)の「GTA R100」(第2戦まではGT500車両のみ)となり、また持ち込みタイヤ本数においては、これまでより1セット少ない6セットとなる。この時期は天候次第で気温、路面温度の上下差が大きく、路面とタイヤのコンディションにも影響が出やすい。ドライコンディションであれば、できる限りタイヤに負荷をかけないような走りをするために、ドライバーそしてエンジニアがしっかりと戦略を練って挑むことになるはずだ。
さて、富士戦といえばやはりここをホームコースとするトヨタ勢が勢力的にも有力候補になるだろうか。なにせ、GR Supraと富士との相性は抜群。昨年のこの富士戦でポールポジションを獲得しており、今年もその流れはあるはずだ。雨の岡山戦では、表彰台を日産、ホンダ勢に占領された悔しさ。それだけにこの富士でリベンジすべく臨んでくると思われる。
対する日産勢、ホンダ勢も富士での戦いを心待ちにしているはずだ。昨シーズン、Nissan Z GT500を新たに投入した日産。シーズンを通して”速くて強い”パフォーマンスを存分に発揮しており、シーズンチャンピオンも手にしている。また、荒れた開幕戦では優れたタイヤパフォーマンスを味方にNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が勝利。昨シーズン未勝利に終わった23号車がついに優勝を果たし、勢いに乗っているところだ。サクセスウェイトが搭載される分、メインストレートでの速さはライバルに及ばないかもしれないが、他の日産勢含め好調さをアピールしたいところ。長距離だけにいつも以上に筋書きのないドラマにどう対応してくるかが見ものだ。一方のホンダ勢は富士をどう攻略するか。過去の戦いから見れば、ライバル勢よりやや富士での活躍が”控えめ”だけに、そろそろ富士攻略を見出したいところではないだろうか。なにしろ、今年はNSX-GTラストイヤー。有終の美を飾るべく、オフシーズンからその準備を着々と進めているはずだけに、今シーズンの富士攻略法を見せてくれるかどうか、期待したい。
■GT300は相変わらずの群雄割拠か?
GT500同様、GT300でもトヨタ勢_TOYOTA GR Supra勢のパフォーマンス力は目立つといっても過言ではない。なにせ、2020年から昨シーズンまで富士で4勝を上げているから驚きだ。参戦する各チームが創意工夫をこらし、GR Supraの中のナンバーワンを目指してしのぎを削っている。GT300では、タイヤ交換、給油等でライバルとは異なる戦略を採って勝負するケースも多胃だけに、どういうルーティンで臨むのか、決勝中は各チームの動きにも注目したい。
FIA GT3勢は安定感ある強さが450kmという長いレースでモノを言う可能性が高い。着実にアプローチすることでじわりじわりとポジションアップを果たす姿が見られるかもしれない。一方で、タイヤマネージメントという点においては、装着するタイヤメーカーによって違いも出てくる。さまざまな要素の違いがレースの展開に影響を与えてくることだろう。
クルマ、タイヤの特性や性能をよく理解し、ミスなく緻密な戦略でライバルを出し抜くのはどのチームになるのか。戦いの行方を見逃してはならない。
■主なスケジュール
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE
5月3日(水・祝)
09:00〜10:25 公式練習(GT300+GT500)
10:25〜10:35 公式練習(GT300専有)
10:35〜10:45 公式練習(GT500専有)
11:25〜11:50 サーキットサファリ
12:45〜13:30 ピットウォーク
15:15〜15:25 公式予選Q1 GT300 A組
15:33〜15:43 公式予選Q1 GT300 B組
15:48〜15:58 公式予選Q1 GT500
16:08〜16:18 公式予選Q2 GT300
16:26〜16:36 公式予選Q2 GT500
18:00〜19:00 キッズウォーク
5月4日(木・祝)
10:35〜11:20 ピットウォーク
11:30〜11:40 ドライバーアピアランス
12:00〜12:20 ウォームアップ
12:20〜13:30 スタート進行
13:30〜決勝 450km RACE(100周)
16:30〜17:30 コースウォーク