カーボンGT-Rで福岡市沿岸をクルージング 詳細ページ(19676) - イベント・レースレポート

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カーボンGT-Rで福岡市沿岸をクルージング




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記者: Toby Thyer
 

記事提供元:SPEEDHUNTERS
 

Kazushige Sakamotoは、これまでに数台のワイドボディ、フルドライカーボンファイバーのスカイラインGT-Rを製作し、それぞれに個性を発揮してきた。ボディキットの構成、エンジンの選択、チューニング、ドライブトレインのレイアウト、ランニングギアに至るまで、すべてが慎重に選択され、組み立てられている。
 

今回ご紹介するBNR32 GT-Rは、まさに驚くべきものだ。しかも驚くべきことに、これはGarage Activeの中で最高のクルマですらないのだ。
 

2020年、MarkはSakamotoさんの赤いドライカーボンGT-Rを、NA RB30とFR構成で見せてくれた。そして先日、Garage Activeを訪れた際に、2.7L RB26エンジンにHKS GTIII-5Rターボチャージャーを搭載したブルーのドライカーボンGT-Rを少しだけ見せてくれたが、その時の写真だ。このクルマは、富士スピードウェイでエアサスペンションを装着して1/4マイルで9.99秒を記録している優れものだ。
 

これはGarage Activeが製作した数多くのカーボンBNR32のうちの数台にすぎない。まだ紹介したい3世代ものGT-Rもあるが、それはまたの機会に…。
 

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私は細かいことが苦手。しかし、私のいとこは、高級ワインやウイスキーについて何時間も語り続け、ボトルや樽がそれぞれどのように違うのかを説明することができる。ヴィンテージ、香り、どのチーズとどのボトルが一番合うかなどを説明できる。私は、大きなグラスを数杯飲んで、その話題を楽しんでいるだけで幸せだ。だから、この特別なGT-Rは、昨年のSEMAで見たものだと思ったのも当然。
 

そう、フルカーボンのGarage Active BNR32は1台しかなく、無事に日本に帰ったと甘く見ていた。ところが、2021年のSEMAショーのクルマは、まだアメリカにあるそうだ。
 

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しかし普通に見て、外から見ると2台のGT-Rは、リアスポイラーの選択以外は、かなり似ているように見える。しかし、その違いは細部に宿る。
 

多くのビルドがそうであるように、この2台をまったく別物にする要素は、エンジンと駆動系だ。Garage Activeは、あらゆるドライビングシーンを想定し、様々なチューニングメニューを用意している。日常の足として、洗練されたハイレスポンスのものが欲しいのか?日常的な使い勝手はそのままに、時折サーキット走行もしたい?それとも、ドラッグレース専用の、目玉が飛び出るようなモンスターマシンが欲しいか?
 

高級和牛に高級ワインを合わせるように、Sakamotoさんは走りのニーズに合わせた仕様と部品を一つ一つ選んでいくのである。
 

もちろん、簡単に手に入るものではないから、覚悟が必要だ。いくらか?フルドライカーボンGT-Rでクルージングを楽しみたいのなら、ベース車両とそのチューニングに75,000USドル以上かかると予想される。ただし、これは機械的なチューニングは含まず、日本で購入した場合の金額だ。ドライカーボンキットだけで30,500ドルからだ。
 

フルリチューンエンジンにOS技研のOS-88シーケンシャルトランスミッション(この車には搭載されていない)を組み合わせれば、日本の中古ポルシェ997.1 GT3の価値に迫る勢いだ。
 

R32GT-Rと997GT3は似て非なるものだが、Garage Activeのクルマがいかに高品質であるかということがわかる。また、GT-Rがとんでもない価格で取引されていることを思い知らされる。
 

Singer 911が964をモダンにした新車であるように、Garage ActiveのGT-Rは内側から完全に作り直されている。カーボンファイバーがカッコイイと思ったら、エンジンルームも負けないくらいカッコイイ。
 

RB26をフルオーバーホールし、HKSのGTIII-SSツインターボを搭載することで、ストリートでの高速レスポンスを実現している。ノーマルのままでも、HKS F-CON V Pro3.4 ECUで最適なチューニングが施されている。ブラックのクリンクル塗装とアルミタワーバーが気に入っている。
 

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福岡市東部の海岸沿いの道を走ると、まさに地味なスリーパーのようだ。しかし、オープンロードに入り、夕日がブラックカーボンの織物に反射し始めると、この車は息を吹き返した。リアウイングがなくても、その存在感はかなり脅威的だった。
 

もちろんダックテールは、GT-R純正のスポイラーと同等かそれ以上の空力効果があると思われるが、街中でダウンフォースを計測している人はいないのではないだろうか。私より大人向けの仕様かもしれない。
 

日が暮れて空が明るくなり、カーボンに反射する光に包まれながら、ついつい内装を撮るのを忘れてしまった。でも、これだけは言える、贅沢な空間だ。フルトリミングのレザーインテリア、純正シートに刺繍されたGarage Activeのエンブレム、新品のカーペット、そしてGarage Activeオリジナルパーツが随所に使われている。
 

Singerでもなく、GT3でもない、しかし、GT-Rを買う理由は内装の豪華さではない。GT-Rを買う理由は、そのエンジンとAWDシステム、箱型アーチ、そして「ゴジラ」であることです。
 

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日本のGT-Rスペシャリストは、ビッグパワーのストリートカーやサーキットカーに照準を合わせており、Garage Activeもその様なクルマも作っているが、より大人っぽく、洗練されたチューニング仕様車も製作している。期待していたフルドライカーボンのようなクルマではなかったが、それでもこのクルマは私の期待を大きく上回ってくれた。
 

Garage Active本社に戻ると、Sakamotoさんはもう少し強烈なビルドを紹介してくれることになった。それはまた別の機会に…。
 

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