SF第7戦、ワンデーレースを山本尚貴が制す! 詳細ページ(19592) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 国内イベント・レースレポート
  3. SF第7戦、ワンデーレースを山本尚貴が制す!

SF第7戦、ワンデーレースを山本尚貴が制す!




8月20日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第7戦が栃木・モビリティリゾートもてぎに置いて開催された。今大会は、土曜日、日曜日にそれぞれ予選と決勝を行うワンデーレースとして行われる。初日の第7戦は、決勝直前に雨が降り始めてウェットレースとなったが、ポールポジションスタートのNo.64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が落ち着いたレース運びで首位を譲らず。自身9勝目を挙げた。
 

1大会で2レースを行うのは、開幕戦以来。夏真っ只中のもてぎは不安定な上空の影響を受け、強い日差しとは縁遠い曇天模様の朝を迎えた。予選と決勝を1日で行うため、まず午前中にノックアウト方式のタイムアタックを実施。気温26度、路面温度35度という予想よりも低いコンディションの中、Q1はA、Bの二組に分けて行われたが、A組ではランキング3番手につけるNo.20 平川 亮(carenex TEAM IMPUL)がまさかのQ1敗退に。逆にディフェンディングチャンピオンであり、暫定ランキングトップのNo. 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)がB組をトップ通過して明暗が分かれた。
 

続くQ2では、アタックに挑む12台がコース上での位置どりで渋滞が発生。そのとばっちりを受けたのが前回の覇者であるNo.15 笹原右京(TEAM MUGEN)だった。わずかの差でチェッカーが目の前で振られてしまい、アタックラップに挑めず。まさかの12番手に留まった。一方、会心のアタックとなったのは山本。ひと足先にトップタイムをマークしていたNo. 4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)のタイムを0.3秒強引き離すパフォーマンスを披露。自身通算13回目、2020年第5戦以来となるポールポジションを手に入れた。2番手フェネストラズに続いたのは、山本の僚友であるNo.65 大湯都史樹だった。
 

【第7戦もてぎ 予選結果トップ3】

1.No.64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)1’30.423
2.No. 4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)1’30.739
3.No.65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)1’30.801
 

第7戦 決勝

第7戦の決勝は午後2時30分にスタート。予選終了からわずか4時間あまりで迎える決戦だったが、その幕開けを前にして突如コース上に雨が落ち始める。ウォームアップ走行もすでに終了しており、ダミーグリッドに整列していた各車はウェット宣言が出されたことを受け、急遽ウェットタイヤへと交換。これにより、レース中のタイヤ交換の義務は撤廃され、文字通りコース上だけでの戦いが繰り広げられた。
 

レースはコンディションの急変を受けて、セーフティカーランにてスタート。3周先導され、4周目から戦いが始まった。各車、オープニングラップをクリーンに決めて高い水煙を巻き上げながら周回を重ねていく。だが、次第に1台、また1台とコースアウトしたりスピンするクルマが出始めた。レース後に多くのドライバーが口にしていたが、ヘルメットのバイザーが曇り、シールドを開けたところ雨が入り込んで視界の確保が難しくなったこともあり、クルマをコントロールするのに影響が出たようだ。
 

一方でトップは3秒弱のギャップをキープしながら周回。だが11周目のV字コーナーではフェネストラズがタイヤをロックアップ。これで山本との差が5秒近くへと広がった。また、3番手の大湯を背後からNo. 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)が徐々に差を削ってプレッシャーをかけ始めるなど静かな戦いもあったが、激しい雨の中ではバトルもままならず。ところが、大湯のペースが急激にダウン、続々と後続車に抜かれてしまい、挙句のはてに大湯はピットへとクルマを戻すアクシデントとなった。ギヤのトラブルが発生した大湯はその後一旦はレース復帰を果たしたが、完全に勝機を逃す結果となった。
 

これで労せずして3番手についた野尻。ペースアップし、今度は前のフェネストラズにターゲットを絞ったが、逆にフェネストラズもペースアップし、トップ山本との差を縮める走りを見せて応戦した。そんな中、28周目のビクトリーコーナーで平川がコースアウト。グラベルに車両を止めてしまう。これでセーフティカーがコースインし、車両回収を開始。30周終わりでリスタートしたが、トップ3は違いを牽制しつつも逆転の動きには至らない。まるでリスクを回避するかのように、その後も互いに車間をとる形でファイナルラップの37周目を迎え、このままチェッカーを受けた。
 

ポールポジションから一度もトップを明け渡すことなく勝利した山本。自身、2020年第5戦以来の優勝もまた、最初の勝利同様、ポール・トゥ・フィニッシュだった。山本はもてぎがある栃木出身だが、ホームコースであるもてぎでは、これまで一度も優勝はおろかポールポジション獲得もしておらず、今回は初物尽くしという結果になっている。2位のフェネストラズ、3位の野尻はそれぞれチャンピオン争いにおいてもしっかりとポイントを計上。中でも野尻はランキング2位のフェネストラズに対して、30点の差をつけている。一方、前回までランキング2位につけていた平川は、フェネストラズにも逆転を許し、3番手に。またトップ野尻とは40点の大差となってしまった。
 

翌日は第8戦が行われるもてぎ。不安定な天候の影響を受け、まだ雨の可能性もあるという。予選と決勝で異なるコンディションでレースが繰り広げられるかもしれない。
 

【第7戦もてぎ 決勝結果 トップ3】

1.No.64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)1:14’32.841
2.No. 4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)+5.337
3.No. 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)+7.210










スポーツカーの中古車情報ならGTNET