第90回ル・マン24時間、スーパーポールを射止めたのはトヨタ8号車のB.ハートレー! 詳細ページ(19346) - イベント・レースレポート

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第90回ル・マン24時間、スーパーポールを射止めたのはトヨタ8号車のB.ハートレー!




公式テスト、フリープラクティスを経て迎えた第90回ル・マン24時間レースの予選。決勝レースを上位グリッドからスタートを切るには、まずこの予選で各クラス上位6台に食い込むことが第一条件となる。8日(水)の午後7時(日本時間・翌午前2時)、1時間にわたって行われた予選は、気温20度、路面温度33度、欧州のサマータイムならではの西陽が傾きつつある中で行われた。
 

セッション折り返しを過ぎて、LMGTE AmクラスのNo.93 プロトン・コンペティションがユノディエールの第1シケインでスピン、車両がガードレールに激突したことでセッションが赤旗中断となった。その後、再開したものの一部コースでは雨が降りはじめ、文字どおりアタックチャンスに”水を差す”状態となる。セッション終盤になると、アタックに挑む車両も少なくなかったが、トップタイム更新をした車両はほとんど現れなかった。これにより、ハイパーカークラスでは、トップタイムを7号車のトヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)がマークし、暫定ポールポジションを獲得した。逆に8号車はアタックチャンスに恵まれず、総合29位という結果に。しかし、もともとハイパーカークラスは5台のエントリーであるため、翌日の「ハイパーポール」への出場は可能となる。
 

迎えた翌9日(木)のハイパーポールは現地時間午後8時(日本時間・翌午前3時)にスタート。30分間のアタック合戦となる。各クラス上位6台、計24台がそれぞれクラスポールポジションをかけてアタックするが、コースにいる他車のポジションを気にしつつ、アタックラインをうまく確保することが求められる難しいセッションでもある。トヨタ・ガズー・レーシングでは、7号車は小林可夢偉、8号車はB.ハートレーがアタックを担当。それぞれ共にタイムを削りながらのポジション争いを繰り広げていたが、可夢偉はトラックリミット(走路外走行)でベストタイムを抹消されてしまい、3分24秒828がベストタイムになる。逆に8号車のハートレーが後からアタックし、3分24秒408をマーク。可夢偉のベストタイムを上回り、ハイパーポールにおける最速タイムを刻む結果となった。
 

ハイパーカーでの戦いは2年目。決勝では7号車と8号車の”兄弟対決”も見どころに違いないが、24時間という長い戦いを味方に、ライバルたちの戦略も気になるところ。TGRとしては、ハイパーカーでの2連勝、そして大会5連覇に向けて、いよいよスタートが近づいてきた。
 

第89回ル・マン24時間レース予選(ハイパーポール)順位(LMP1クラスのみ上位3台)

<HYPERCAR>
1.No.8 トヨタGR010ハイブリッド(S.ブエミ/中嶋一貴/B.ハートレー組)3’24.408
2.No.7 トヨタGR010ハイブリッド(M.コンウェイ/小林可夢偉/J-M.ロペス組)3’24.828
3.No.36 アルピーヌA480・ギブソン(A.ネグラオ/N.ラピエール/M.バキシビエール組)3’24.850
 

<LMP2>
1. No.31 オレカ07・ギブソン(S.ゲラエル/R.フラインス/R.ラスト組)3’28.394
 

<LMGTE Pro>
1.No.64 シボレー・コルベットC8.R(T.ミルナー/N.タンディ/A.シムズ組)3’49.985
 

<LMGTE Am>
1.No.61 フェラーリ488 GTE Evo(L.ペレッタ/Cグルネワルド/V.アブリル組)3’52.594
 

(TEXT : Motoko SHIMAMURA)
 

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