第89回ル・マン24時間、昨年に続きトヨタ7号車の小林可夢偉がポールポジションを獲得!
いよいよ明日、フランスの現地時間午後4時(日本時間午後11時)のスタートが切られる第89回ル・マン24時間レース。現地時間19日木曜日の午後9時からは、30分間のハイパーポールが行われた。これは、各クラス上位6台、合計23台が出走して最終的な予選グリッドを決めるタイムアタックセッション。ハイパーカークラスから出場するTOYOTA GAZOO Racingは、7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)、そして8号車トヨタGR010ハイブリッド(B・ハートレー/中嶋一貴/S・ブエミ組)が揃って出走した。
シュートアウト方式の最終予選は、昨シーズンの今大会で初採用。30分という短いセッションを活用し、ドライバーによる渾身のアタックはもちろんのこと、うまくタイミングを合わせるのもチームとして腕の見せどころといえる。8号車はハイパーポールを前に夕方行われたフリープラクティス3で中嶋一貴が思わぬクラッシュを喫するなど、ひやりとする場面も見られたが、無事に修復を済ませてアタックに姿を現した。なお、7号車のアタッカーは可夢偉。一方、8号車はハートレーがステアリングを握った。
セッションは開始10分も経たないうちに、LMGTEプロの1台がクラッシュし、赤旗中断。限られた中で各車が自己ベストタイムを更新しながらライバルを牽制。最終的にセッション序盤、7号車の可夢偉が刻んだ3分23秒900を破るライバルは現れず、ポールポジションを手中に収める結果となった。なお、可夢偉のポールポジション獲得は2019年、20年、21年と3年連続。加えて、トヨタとしてのポールポジション獲得は5年連続に伸びた。また、僚友8号車もセッション再開後にチームベストを更新し、3分24秒195のタイムで予選2位を獲得。これにより、TOYOTA GAZOO Racingがフロントローを独占する形でスタートを切ることになった。
昨年の大会は9月開催ということから、スタート時間が現地時間の午後2時30分(日本時間午後9時30分)となったが、今大会は現地時間午後4時にスタート。WEC(世界耐久レース)およびル・マンで迎えるハイパーカー元年のレースは、トヨタにとってもニューマシンでの初勝利を目指す戦いになる。
第89回ル・マン24時間レース予選順位(LMP1クラスのみ上位3台)
<HYPERCAR>
1.No.7 トヨタGR010ハイブリッド(M.コンウェイ/小林可夢偉/J-M.ロペス組)3’23.900
2.No.8 トヨタGR010ハイブリッド(S.ブエミ/中嶋一貴/B.ハートレー組)3’24.195
3.No.36 アルピーヌA480・ギブソン(A.ネグラオ/N.ラピエール/M.バキシビエール組)3’25.574
<LMP2>
1.No.38 オレカ07・ギブソン(R.ゴンザレス/A.F.ダ・コスタ/A.デビッドソン組)3’27.950
<LMGTE Pro>
1.No.72 ポルシェ911 RSR-19(D.ファントール/A.パレンテ/M.マルタン組)3’46.882
<LMGTE Am>
1.No.88 ポルシェ911 RSR-19(J.アンドラウアー/D.バスティン/L.アーノルド組)3’47.987