日産のプロジェクトカー製作が趣味の父からの影響を受け、息子はさりげなくワイド化されたハードコアJDMタイムアタック仕様のR33スカイラインGT-Rを作り出した
David Ishikawa –
 

父子の時間は、絆を深め、知識を次の世代に伝える大切な機会である。多くの人にとって、それは裏庭でお父さんとキャッチボールをしたり、プロ野球やサッカーの試合を観戦したりすること。Katsuya Otaniさんとお父さんのMasaoさんは、車のカスタマイズに夢中だった。
 

まずはじめに、父親であるMasao Otaniを改めて紹介しよう。 2年前に彼のプライベートプロジェクトカーコレクションを紹介し、その中には、590馬力のR34スカイラインGT-Tや筑波用のS13 180SXなどが含まれており、どちらも輝かしい白に塗られていた。Masaoは、TMカーボディショップのマスターボディ技術者であり、RE雨宮の主要なロータリー車の塗装やボディワークを担当して来た。面白いことに、彼は日常的にマツダ車を製作しているが、プライベートで選んだメーカーは日産であり、彼の息子に大きな影響を与えている。
 

R33: Least-Loved Generation of the Skyline GT-R

有名ファブリケーターとペインターの息子であるKatsuyaは、父親に相談し、二人でR33を選んだ。R32のようなクラシックな魅力、R34のような魅力的なルックスとハリウッド的な魅力、そしてR35のような筋肉質な魅力がないため、R33はGT-Rファミリーの中で最も人気のない世代と知られている。テールライトのデザイン似ているかもしれないが、R33の外観は兄弟車のように心に響くものではない。KatsuyaとMasoにとって、これは挑戦であり、親子プロジェクトの理想的な候補だった。
 

RB26 Stout; Focus on Exterior, Fenders and Time Attack Theme

Katsuyaにとって初めての本格的なビルドであるRB26は、タービン交換とA’PEXiマフラー以外エンジンには手を加えていない。彼が重視したのは、ルックスだった。ノーマルのR33は、R32の面影を残しつつ、目障りな存在ではないのだが、「すごい！」と思わせるオーラがない。そのイメージを一新しようと、父と息子の二人は、父が所有していた白いS13やR34と同じようなスタイリングにするための準備を始めた。そのためには、市販パーツも使いながら、新しいパーツを一から設計する必要もあった。最大の課題は、オーバーフェンダーキットにありがちな派手さを抑えたエクステリアにすることだった。Katsuyaは、R33の自然なラインを崩さない、アグレッシブかつ繊細なものを求めていた。その結果、片側20mmのワイドなメタルフェンダーを手作業で製作した。思わずOEMのようにも見えてしまう。Masaoは主に金属と加工を担当し、Katsuyaは初期準備と最終的なスムージングを担当した。
 

その他のエクステリアは、タイムアタックをテーマに、オートセレクトのフロントリップやカナード、水平方向のデザインを確立したカスタムサイドピースなど、カーボンファイバーをふんだんに使ってアクセントをつけている。サイドデザインは、ワンオフリアディフューザーに流れ込むようになっているが、これもMasaoが製作したもの。
 

18インチのVOLK RACING TE37Vホイールに、Final Konnexion車高調とクスコアームを組み合わせた完璧な仕様で、このプロジェクトを完成させた。最後にBrideシート、ガナドールミラー、Personalステアリングなどを追加した。
 

車種を決めるところから、モデルを決めるところまで、そしてスカイラインをここまで美しく仕上げるまでには、父の愛情と協力があったからこそ実現できたプロジェクトカーだとKatsuoは語る。父に感謝しつつ、これからのプロジェクトにも期待している！
 

記事提供元：SUPER STREET ONLINE
 

Tuning Menu

オーナー:Katsuya Otani
出身地:Chiba, Japan
Instagram:@tani_bcnr33
パワー:306hp