Staring Down the Barrel of an 800hp Mk4 Toyota Supra Revolver 詳細ページ(17664) - イベント・レースレポート

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Staring Down the Barrel of an 800hp Mk4 Toyota Supra Revolver




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Garage Revolver Japanが本気で作成したVarisワイドボディーA80スープラ

 

Chris Nicholls –
Dec 5, 2020
 

VarisはこのブルーA80スープラで、2018年Tokyo Auto Salon (TAS) で大きな注目を浴びた。Mk4は20数年以上チューニングカーとして愛され続けられてきたが、当時はデビューしたばかりのLexus LC や ZC33 Swift Sportが並んだ。その中で実際にどのようにして目立ち、成功したのか気になるだろう。 答えは簡単。800馬力モンスターマシンに新しく開発されたワイドボディーを取り付けることだった。
 

もちろん、言うのは簡単だが、現実はそう簡単ではなかった。Garage Revolverの霜村 俊介氏が2016年に、知り合いから購入したベース車両は、理想から程遠かったのである。3.1リッターエンジン、足回りとブレーキチューンはされていたが、コンディションの悪いレーシングカーであった。外装はレーシングカーそのもので、内装もほとんど残っておらず、TASで展示できる様な状態ではなかった。
 

さらに、霜村氏はもともとスープラファンではなかった。彼は日産好きで、直6も気に入ってなかったが、好意でこの車を前のオーナーから引き取った。そのため、トップレベルのスープラデモカーを作成する人とは思えない人物であった。しかし霜村氏は、Varisの矢萩兄弟と長年の付き合いであり、関係も強かった。彼たちはクールなデモカーを作るためには欠かせない味方であり、今回のプロジェクトもサポートしてくれることになった。
 

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「社長・CEOの矢萩 尚宏氏とイベントで話していて、A90が近々デビューすると聞いた。2018は80スープラの25周年記念でもあり、新商品が開発されてから10年も経っていたので、2018オートサロンに向けて新しいスープラを発表するのは良いタイミングだと言われた。」と彼は説明した。霜村氏はその一言で決断し、普段なら手をつけない車をベース車両にし、矢萩兄弟と主に疲れ切った車をどう蘇らせるかを考えた。
 

矢萩氏は実際、前から新しいA80ワイドボディーデザインを考えていたが、霜村氏のテイストに合う様、何回も打ち合わせを繰り返し、修正をかけた。Varisは最終段階までクレーを使って型取りをしたので、数回行った変更は、車にクレーを付けた後であった。オートサロン直前ということもあり、開発期間もなく、スタッフのストレスは増えて行く一方だった。
 

しかし、2018 TASの記事を読んだ人も感じたと思うが、頑張った甲斐はあった。このキットはMkIVワイドボデイーエアロの中でも、ラウンドな特徴的なラインを持ち、クラシッククーペを力強く表現させている。フロントは60mm,リヤは 70mm ワイド化され、エアロだけが目立つこともなく、オリジナルラインとうまくマッチングしている数少ないワイドボディーエアロだ。さらに、Varis製なので機能性も重視している。大きなフロントリップスポイラーは他社よりエアロ効果もよく、ダクト付きボンネットとフロントフェンダーで熱い乱気流を効率よく排出し、車の冷却性に貢献し、同時にスタビリティーも向上している。リヤディフューザーもリフトを抑え、新しく取り付けられたVaris VSDC GT ウィング(TAS時は付いていなかった)で、リヤタイヤのトラクションを確保している。
 
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TASデビュー時のエンジンチューンもレベルが高かった。開発時間が限られていたため、霜村氏は同じ3.1リッター仕様を使ったが、Do-Luck の手により、エンジンはTAS 2018までに最高のコンディションに引き上げられた。レスポンス向上とオートブリップを可能とする、試作品の電子スロットルボディーを使用し、Albins ST6 シーケンシャルに対応させた。さらに、Do-Luckインテークマニホールド、大容量インジェクターとRadiumフュエルセルでエンジンが必要とする空気と燃料を与えた。Do-Luckの伊藤氏はカスタムVマウントARCインタークーラーでパイプの長さを縮め、冷却性も高めた。「ARCワンオフ仕様は通常作ってくれない。しかしDo-Luckとは良い付き合いだったので今回は協力してくれた。」と霜村氏は説明した 。新品Amuseチタンマフラーでエンジンチューンは完成したが、取り付けるために純正燃料タンクが邪魔だったので、トランクフロアを切った 。結果は800馬力。
 

パワーは十分確保し、足回りやブレーキに時間を掛ける暇がなかったので、霜村氏は内装へ移った。まず内装スペシャリストのShadow in the Knack Yard を呼び、パネルをすべてBrideロゴ入り生地とアルカンターラーに張り替えた。次にBride Gias II バケットシートを取り付け、ステアリングはOMP Superquadroに変更。カスタムKoobator K-01 Wi-Fiスイッチパネル(ワイヤレスでステアリングからランプ、インジケーター操作が行える様、ウィンカーレバーも取り外し)とAiM MXSデジタルダッシュボードを追加し、結果としてチューニングカテゴリーのトップ賞を受賞したが、霜村氏は満足していなかった。あれから2年間に渡って車を完成させ、彼がやっと満足できる仕様になり、Super Street取材も可能だという連絡が入った。
 

2018年から一番変わった点はカラーリングだ。当時はマットメタリックラッピングだったが、今回は美しいRothmans 風カラーリングに変更。車とのマッチングも抜群だ。パドルシフト付き、シーケンシャルミッションスワップでさらにレーシングカー寄りになったため、インスピレーションをもらったという。滑らかなラインが多かったので、霜村氏はポルシェのカラーリングがマッチングすると考えた。元々履いていた19インチTE37 Ultra とAD08R は、18インチTE37v Mark 2とToyo Proxes R888Rに取り替えられ、車を地面に接地している。
 
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以前装着されていたカスタムQuantum車高調は、3-way BC Racing ZR 3に変更、50kgの軽量化に成功し、重量バランスも変えた。フロントEnzo、リヤF50ブレーキはそのままで、ガンメタリックアノダイズ加工された。最後にダクト入りヘッドライトを付け、Trust T88-38GKタービンにより多くの空気を送り込んだ。
 

内装にも進化があった。パドルシフターとODP Motorsport Track-Pro ペダルが新しく追加されたが、その代わりにセンターコンソール、シフターとサイドブレーキが全てなくなっていた。 (サイドブレーキはカスタムボタン式に変更された)ダッシュパネルも全てホワイトにラッピングされた。
 

BorgWarner タービンを取り付ける予定だったが、時間がなくなってしまったため、エンジンルームはほぼ変わっていない。タービン交換を行い、燃料系もすべてRadium製に変えれば、1200馬力も可能だ。さらに、今後はワイヤータックも行う予定だが、それはまだ先のことらしい。
 

プロジェクトカーに「完成」というものは存在しないので、進化は続く。今の状態でもトップレベルのスープラなので、今後の進化が楽しみだ。
 
オーナー: Shunsuke Shimomura
出身地: Katsushika, Japan
職業: CEO of Garage Revolver
Instagram: @garagerevolver
 

記事提供元
SUPER STREET ONLINE

 

エンジン 272-degree 10.5mmリフトカム ; 強化バルブ・バルブスプリング; HKSカムギヤ; Greddy T88-38GK ターボ, クリアカムギヤカバー; ポート加工ヘッド(スリーアングルグラインド); MLS ヘッドガスケット; 86.5mm オーバーサイズピストン; 88mm ストローカークランク; スーパーハイコンプショートブロックw/鍛造ピストン、コンロッドARC ワンオフマウントインタークーラー; Do-Luck インマニ、カスタム電子スロットルボディー、マスターリンク ;  Ignition Project コイルオンイグニッション; カスタムワイヤータック; Power House Racing フルプーリーキット; Power House Amuse カスタムチタンマフラーw/センター出しマフラー; Radium 80 リッターフュエルセル; TRD オイルキャップ
駆動系 Albins ST6 シーケンシャルw/パドルシフト、ORC トリプルプレートクラッチ、Cusco LSD
ECU HKS F-Con V Pro+ ECU
足回り&シャーシ BC Racing ZR 3-way 車高調、Ikeya Formulaアーム類
ブレーキ・タイヤ

フロントキャリパー:ガンメタグレーハードアノダイズBrembo Ferrari Enzo 6ピストン。
リアキャリパー: Brembo Ferrari F50 4ピストン。
フロント・リヤローター:Brembo2ピーススロット式 ローター。
ブレーキパッド:Brembo w/ガンメタグレーハードアノダイズハット。
ホイール:7タイヤ 18×10 -25 (フロント), 18×11 -30 (リヤ) Volk Racing TE37v Mark 2 。
タイヤ:Toyo Proxes R888R 275/35 (フロント)、315/30 (リヤ)

外装

Varis Supreme JZA80 Supra ワイドボディーキットw/ FRP フロント・リヤバンパー、カーボンフロントリップ、 FRP フロント・リヤフェンダー、カーボンサイドスカート、カーボンフロントフェンダーサイドパネル; VSDC カーボンリヤディフューザー、カーボンボンネットw/カスタムピッチ、リヤ GT ウィング; Car Shop Glow LED テールランプ; Rothmansスタイルカスタムカラーリング w/Avery Dennison ラッピング

内装

カスタム溶接ロールケージ; ドライバー・助手席用Bride Gias IIシート; Shadow in the Knack Yard アルカンターラ& Bride ロゴ生地張り替え; AIMデジタルダッシュ用Do-Luck メーターリンク; Koobator K-01 ワイヤーレスボタンプレート;OMP Superquadro ステアリングホイール; NRG クイックリリースステアリングボス; カスタムプロシフトパドル; ODP Motorsport Track-Pro V2 ペダルボックス; センターコンソールデリート、シフトレバー&サイドブレーキデリート、トランクフロアカット、カスタムAmuse マフラー、フュエルセル

 

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