とんでもないパワーばかり発生するカーコレクションを持つと、ストリートカーまで１０００馬力オーバーになってしまう
 

Christmasストーリー

どう考えても1,000馬力を超えるビレットブロック仕様1999日産Skyline R34 GT-Rを「マイルド仕様」と呼ぶのはおかしい。しかし、Christmasファミリーが持つとんでもないカーコレクションのことを考えると話は違う。そこには1500馬力ツインターボFord GT、1400馬力ランボルギーニーウラカンと、忘れてはいけないハーフマイルで250mphも出せる「Cotton Candy」という3000馬力ウラカンがある。
 

このファミリーは、ハイパーカー以外にも様々なR35も制作している。中には去年のGT-R World CupでAlexandria Christmasが自らパイロットした、7.610秒＠185mphで走った2500馬力ワールドレコードホールダーGTRも含まれている。
 

つまり、このファミリーは全員本格的なレーサーであり、Alexandriaの旦那Coy, 息子のCoy Jr.も全員、自らモンスタマシンを様々なモータースポーツイベントで運転している。一番下のHadleyはまだ１０歳にもなっていないのに、カートやATVに乗っているのでモータースポーツの影響は大きい。
 

Eyeing the Import

そして、今回の車に戻るが、Alexandriaは子どもの頃からR34を尊敬していた。彼女の地元では、アメ車の様な伝説的なステータスはなかった。しかし、ある有名なハリウッド映画がすべてを変えた。「90年代アメリカでは「ワイルドスピード」が登場するまで、R34 はコルベット、カマロ、BMW、バイパーに比べて広く認識されていなかった。 あまり注目されなかった理由について不思議に思った。」
 

2015年に運良く、家族の友人からいい話が舞い込んできた。「私たちの友人がある日、夫に電話をかけ、彼の親しい友人が取っておきの車を持っていたが、ルマン24レースに参戦していたと言った。そして、その車がずっとガレージに手つかずのまま、長時間眠っているのを見て、身内の中で車を大事にしてくれる人を探したかったと説明した。」交渉はすぐに始まり、そのV-Spec IIはChristmasファミリーのコレクションに入ることになった。
 

R34購入時のチューニングメニューは18-inch Advan ホイール、 StopTechブレーキとHKSシングルターボだった。2015年の夏と翌年はこの仕様で楽しみ、そこでChristmasファミリーは本格的なチューニングに踏み切ることにした。具体的に言えば大胆なパワーアップとフルオーディオ。彼達が描いていた究極のストリートカーを作ることにした。
 

Quadruple Digit Fun

ストリートカーで１０００馬力を超えることは特に難しい。これを可能にするためにビレット製RB26ブロックを使用した。このビレット製ブロックは、ノーマルでも優秀なエンジンブロックよりもっと軽く、強度製も高く、楽に1800馬力まで対応できる。
 

Precision 7275ターボは、Hypertuneビレット製インテークマニホールドとスロットルボディに大量のブーストを送り込み、CP HDピストンとCarilloロッドがその負担を抱えている。ガスはそこからTomeiパーツが組み込まれたヘッドに流れ、そのままTrust製マフラーから出て行く。
 

Subtle Expression

この車のビレットブロックとパワー出力は派手かもしれないが、Alexandriaは昔から車のオリジナルラインとスタイリングが気に入っていたので、内装は意外とシンプル。
購入時についてきたAdvanホイールは純正Bayside Blueとマッチングの良い、チタンブルー 19-inch Advan GTに交換された。Adjustable Motion Control Systems で乗りやすい、程良い車高に設定し、必要であればサーキットでも十分性能を発揮できる仕様になっている。
 

Sound Decision

軽い車は早い。そして、アンプとサブウーファーは重いので、オーディオ系のパーツは最小限に抑えたいはず。その考えはよく分かる。しかし、彼女はオーディオに拘っており、1000+馬力とそれに耐えられる駆動系があれば、多少の重量増なんて大したことないと考えた。オーディオ以外に、車両の下にはLEDランプが設置され、あの映画と同じ様に地面を光らしている。Alexandriaはこの映画のおかげで、Skylineが有名になったと思っていたので、ちょっとしたオマージュだった。
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Restraint and Excess

Christmasファミリーのカラフルで派手なランボルギーニとR35レースカーを見ると、このR34は全然違う…だからこそ面白い。90年代後半のNissanルックスに拘り、アグレッシブばエアロを避け、オリジナルの雰囲気を大事にした。「マイルド」なストリート仕様でもとんでもないパワーを発生しており、ハイパワー好きのChristmasファミリーにはぴったりな仕様だ。
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Tuning Menu

Car:1999 Nissan Skyline R34 V-Spec
オーナー:Alexandria Christmas
Instagram:@jamsvixen