第88回ル・マン24時間、トヨタ7号車の小林可夢偉がポールポジション! 詳細ページ(17184) - イベント・レースレポート

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第88回ル・マン24時間、トヨタ7号車の小林可夢偉がポールポジション!




今年で88回目の開催を迎えたル・マン24時間レース。コロナ禍で開催時期、レースウィーク中のスケジュール等が一新される中、9月18日の午前11時30分から30分間に渡り「ハイパーポール」が行われ、各クラス予選上位6台による決勝グリッドが決定。クラス総合、そしてLMP1クラスのトップタイムを刻んだのは、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド。ル・マン24時間でのコースレコードを持つ小林可夢偉がアタックを担当。3分15秒267を刻み、ポールポジションを獲得した。
 

これまで3度の予選を実施してきたル・マン。すべてのセッションの中からチームベストタイムが採用され、決勝グリッドが決定された。だが、今大会はレーススケジュールを大幅に変更。17日はまずフリー走行を2回を行い、その後予選を実施、さらにナイトセッションとして3回目のフリー走行を行った。翌日18日は午前中に決勝前最後となる4回目のフリー走行が行われ、その後、前日の予選で各クラス上位6台に入った車両による「ハイパーポール」を実施。限られた車両だけが、各クラス上位6台の座を競った。ちなみに、この「ハイパーポール」方式の予選はコロナ禍によるものではないとのこと。すでに2019年末に導入をアナウンスしており、開催にあたっても大きな混乱も見られなかった。
 

前日より気温、路面温度が下がり、やや涼しいくらいの中でセッションがスタート。このハイパーポールでは2セットのタイヤを用いてアタックを実施する。日本人ドライバーの中でハイパーポール進出を決めたのは、LMP1クラスのトヨタGAZOO Racingが7号車、8号車のTS050ハイブリッド2台。7号車は小林可夢偉が、8号車は中嶋一貴がアタックを担当した。そしてLMP2クラスでは、33号車ハイクラス・レーシングから参戦中の山下健太が、ル・マン24時間初参戦ながら、オレカ07・ギブソンでのアタックを担った。
 

アタック早々からハイペースでタイムを刻んだのは7号車の可夢偉。3分15秒台で暫定トップに立つ。途中、1号車のリベリオンが最速タイムをマークし、7号車からトップを奪うも、クリーンラップでアタックした可夢偉が3分15秒267をマーク、ダントツの速さでトップを奪還した。
 

30分間のセッションで途中ピットインし、ニュータイヤを装着した7、8号車は最後のアタックにチャレンジ。そこで再び可夢偉が自己ベストタイムをマークしたのだが、このラップでトラックリミット違反が判明。残念ながら自身の持つコースレコード更新はもちろん、セッション中にもタイムを削るチャンスを失った。とはいえ、可夢偉は自身3度目のポールポジション獲得に成功。3度目の正直を願い、優勝目指して申し分のないポジションを手に入れる結果となった。
一方、8号車はノンハイブリッドの1号車のタイムを上回れず。結果、3位スタートとなっている。
 

LMP2では33号車の山下がアタックを担当。自身初のル・マン24時間だが、1回目のフリー走行で自らトップタイムかつチームベストタイムをマーク、勢いに乗った。だが予選では6位ギリギリで予選を通過。初のハイパーポールでは一時3番手につけていたが、最終的にはクラス4番手で初アタックの大仕事を終えた。
 

従来であれば、木曜日中にグリッドが確定。金曜日は市街地でのパレードが行われるが今年は中止となっており、そのまま翌日、土曜日の決勝スタートを迎えることになる。スタートは現地時間午後2時30分。初ものづくしの88回目のル・マンは、一風変わったドラマを繰り広げるのか、異例づくしの一戦から目が離せない。
 

・第88回ル・マン24時間レース予選順位(LMP1クラスのみ上位3台)

 
<LMP1>
1.No.7 トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)3’15.267
2.No.1 レベリオンR13・ギブソン(B.セナ/N.ナト/G.メネゼス組)3’15.822
3.No.8 トヨタTS050ハイブリッド(S.ブエミ/中嶋一貴/B.ハートレー組)3’16.649
 

<LMP2>
1.No.22 オレカ07・ギブソン(P.ハンソン/F.アルバカーキ/P.ディ・レスタ組)3’24.528
 

<LM-GTE Pro>
1.No.91 ポルシェ911 RSR-19(G.ブルーニ/R.リエツ/F.マコヴィッキ組)3’50.874
 

<LM-GTE AM>
1.No.61 フェラーリ488 GTE Evo(F.ピオバネッティ/O.ネグリ/C.レドガー組)3’51.266
 

TEXT:Motoko SHIMAMURA
 
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