Nismo フィーバー: ホモロゲーションされたゴジラ 詳細ページ(16624) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 海外イベント・レースレポート
  3. Nismo フィーバー: ホモロゲーションされたゴジラ

Nismo フィーバー: ホモロゲーションされたゴジラ




01
 

Chapters
1. Introduction
2. Nissan Motorsports, Also Known As Nismo
3. A Nissan Kid
4. Gallery
 

CHAPTER 1: Introduction

ホモロゲーションされた車の記事を1ヶ月近く出しているが、「ゴジラ」を紹介しないとでも思った?
 

これを読んでいる人達はみんなNissanの BNR32 Skyline GT-Rのすごさを良く分かっていると思う。ここでもかなり紹介してきた。
 

簡単に説明するとデビュー当時、この車は最新技術を搭載したスポーツカーであり、しばらくの間Nürburgringでレコードホールダーとなり、未だに誇らしいモータースポーツ歴史を持っている。簡単に言えば日本から出てきたベストの車かもしれない。
 

自分もR32乗っているので少し贔屓しているかもしれないがこのレース実績があったからこそ我々みたいな日産、ダットサンファンがGT-Rに引かれる様になった。
 

これ以上R32の歴史で熱くなる前に今回の主旨に戻ろう。それはホモロゲーションGT-Rだ。
 

0203040506070809
 
 

CHAPTER 2: Nissan Motorsports, Also Known As Nismo

1990年2月22日。すでに伝説になり掛けていたR32GT-RのEvolution版が登場した。社内のモータースポーツ事業の名前、Nismoを使った。GT-Rは一年前にリリースされたがGroup A ホモレゲーションのルール上、レース参戦するにはストリートでも走れるレース仕様のGT-Rを500台生産する必要があった。
 

NissanはすぐにNismo限定の車を500台生産し、レーシングカーのベースとなる車をさらに60台作った。
 

パッと見てもNismo R32との違いは分かりにくい。タイムレスなリヤフェンダーボックスフレアと代表的な丸いテールランプ。どう見ても通常のR32 GT-Rにしか見えない。でも細かいディテールを追いかけて行くと違いがだんだん見えてくる。
 

インタークーラーに流れる空気を少しでも増やすため、フロントバンパーにはインテークダクトが二つ取り付けられた。インタークーラー前に付けてあったハニカムフロントメッシュは取り外され、100%抵抗のない空気が流れる様になった。ボンネットにはさり気ないリップをつけ、エンジンへの空気の流れを向上した。トランクのリヤウィング下にもリップスポイラーを付け、さらなるダウンフォースを稼いでいる。
 

2pcサイドステップはGroup A スタイル6pcサイドステップに交換され、リヤワイパーは軽量化と空気抵抗を減らすために外された。
 

ボディーカラーは限定され、Nismo R32 GT-RはカラーコードKH2 ガンメタリックのみで発売された。トランクリッドの右上には古い、丸型のNismoステッカーが貼られた。
 

コクピットではダッシュボード上のラジオコントロール(ラジオはオプションだったため)以外は全て同じだ。今回紹介した車にはラジオが付いており、オーナーはレアなドアパネルニーパッドレストと330mm Nismoステアリングホイールをつけていた。
 

最後に一番大きな違いはメーター類とタコメーターの表記だ。通常GT-Rの最高速表記は180km/hに対して、Nismo R32はロゴ入りの260km/h表記だ。これは最高速リミッターを取り外し、馬力も少しアップしたからだ。
 

通常モデルに比べてメカニカル部分ははっきりと違いが分かる。その中にはクロスドリルブレーキローター、3インチステンレススチールマフラー、ステンレスエキゾーストマニホールド、強化ダンパー、フロント・リヤタワーバー、LMGTホイールと高出力Garrett T04Bターボチャージャーが含まれる。
 

馬力も上げ、パフォーマンス性能を向上したにも関わらず、67lbs (30kgs)の軽量化に成功した。結果として通常のGT-Rに比べて軽く、バランスも良く、レスポンスの良い走りを現実させたのである。
 

不思議なことに北カリフォルニアオーナーズグループには5台もあり、上記で説明したオプションを全て装備している。オリジナルのオーナーが全てそう頼んだのだろうか。私の周りのNismo GT-Rは全て同じ仕様なのでこれは当時ディーラーが押していた人気パッケージかもしれない。それは今後調べてみる価値はあると思う…
 
111213141516
 
 

CHAPTER 3: A Nissan Kid


オーナーのGlenn Chiouは1990年代後半に流行ったハリウッド映画がきっかけで日産ファンになった。彼は特にDatsun 240Zが好きだと言う。「なぜZか?手に入れやすく、心に通じるものも感じ、そしてヴィンテージカーとしては壊れにくいからだ。」とGlennは説明する。「ずっとDatsunとNissanに対してそう思ってきたのでDatsunヒストリックレーシングも積極的にサポートしている。」
詳しく説明すると、Glennは以前からRolex Reunionの様なヴィンテージヒストリックレースに参加している。さらに、セレブが昔所有していた有名レーシングカーも何台か所有している。MontereyやAtlantaサーキットでポルシェ935を煽っている姿も見たかもしれない。
 

この背景があったからこそGlennがR32 GT-R Nismoを週末用に買っても誰も驚かなかった。高校時代から夢の車であり、歴史的にはR33やR34より全然奥深い。アメリカではちょうど25年ルールも適用され、このホモロゲーションモデルが買える様になった瞬間に購入した。
 

この車は驚くことに彼のコレクションの中ではまだノーマルに近い地味な車だ。これ以外にも面白い車が何台かあるので今後紹介していきたいと思っている。
 

でもそれまではこのレアな美しい車の下記の画像で楽しんでくれ。
 
171819202122
 

Naveed Yousufzai
 

記事提供元
http://www.speedhunters.com/2019/03/nismo-fever-the-homologated-godzilla/
 
 

23242526303236










スポーツカーの中古車情報ならGTNET