SEMAショーのA90スープラ達
トヨタから長い間焦らされ、新しいスープラのリリースをずっと待っていたのはつい最近の様だ。
あれだけ期待していたからこそ、今年の2019 SEMAショーは 「A90 Suprafest」 と呼ばれてもおかしくないくらいである。我々のチームは、搬入エリアとメインホールだけでもで30台以上を確認し、Las Vegas Convention Center内にはもっと展示されていたと思う。
SEMAショーは東京オートサロンに続くユーザーとショップが自分達のA90を受け取ってから最初のインターナショナルチューニングショーなのでこれくらいは予想できた。ニュースープラがデビューしてからどれだけ話題になったかは言うまでもない。また、ここで触れるつもりもない。人にはそれぞれの意見があり、今更変わることはないと思うのでここで議論するのは時間の無駄だと思う。しかし、A90はこの業界にとんでもないエネルギーを注入したことは誰でもが認めることだ。ファクトリーからこれくらい興味と話題性を生み出したスポーツカーは久しぶりだ。
そして、ファクトリーと言えば、トヨタはSEMAショーでもチューニングされたコンセプトカーを何台か展示していた。これは昔のサイオンブランド「Tuner Challenge」と同じだ。
メーカーが積極的にカスタムカーとチューニングをサポートするのはとても良いことだと思う。ニュースープラを一言で表現するとしたら「ポテンシャル」になるだろう。 確かにノーマル状態で角度によって少し変な形をしているが、アフター業界からは既に様々なエアロパーツが開発されており、この弱点を大きく改善している。ホイールや車高を変えるだけでも大きな変化が期待できる。
FT-1 Conceptの極端なラインを再現したPandemワイドボディエアロも今年大人気の組み合わせだ。
Air Lift Performanceの仲間達も実用性を犠牲にしなくても大胆に車高を落とせる高性能サスキットを販売している。Pandem x Air Lift Performanceの組み合わせはとてもパワーフルな印象を作り、ノーマルボディをドレスアップした仕様とはまるで正反対の仕上がりだ。
現在いろいろなアプローチが生まれてきている時期であり、最初からこんなにポテンシャルを見せるA90プラットフォームを開発したトヨタとBMWはとてもいい仕事をしたと思う。外見エアロは先に開発されることが多いが、世界中のBMWチューニングコミュニティ情報により、B58のエンジン性能は抜群だということは既に分かっている。今後はさらなる進化を告げるだろう。チューナーは簡単なボルトオンパーツを付けるだけでノーマルエンジン600HP以上を発生している。さらにチューニングされた車両はSEMAショーでも紹介された。
スープラとBMWコミュニティーの様な全く別のグループが同じ目標に対して協力し合うと必ずいい物が生まれてくる。まだまだスープラのチューニングストーリーは初期段階だが、今後はもっと詳しいA90情報を提供していくつもりだ。この車のチューニング伝説は始まったばかり。A90スープラは本当に注目される程のものなのか?その答えは今から分かることかもしれないが、今年はKen Miuraが圧倒的に主役だということは確かだね。
Paddy McGrath
記事提供元
http://www.speedhunters.com/2019/11/the-a90-supras-of-sema/