鈴鹿10H、42号車MWチーム・シュニッツァーがポール獲得!
8月24日、三重・鈴鹿サーキットにおいて第48回サマーエンデュランス「鈴鹿10時間耐久レース」の予選が行われた。各ドライバーによる予選タイムアタック後、上位20台によるポールポジション争いのアタックを経て、No.42 BMWチーム・シュニッツァー/BMW M6 GT3(A.ファーフス/N.イェロリー/M.トムチェク)がトップタイムをマーク。今年2度目となる「鈴鹿10H」でBMW勢初のポールポジションを手にすることとなった。
昨年、伝統の耐久レース「鈴鹿1000km」から新たに「鈴鹿10H」としてスタートした真夏の一戦。次なる耐久レースのイベントの目玉に用意された鈴鹿サーキットから近郊の商業施設の間での”パレードラン”も無事に実施され、初めて公道をレーシングカーが走ることになった。
前日の専有走行やフリープラクティスでは天候が優れず、とくに午後からの走行は時折激しい雨となったことで周回を重ねるクルマも決して多くなかったが、予選日にあたる土曜日は終日快晴に恵まれ、安定したコンディションでの走行が可能となった。
朝のフリー走行中は前日の雨の影響でコースのあちこちにウエットパッチが残る状態だったが、時間の経過とともにすっかりドライコンディションに。このまま行けば午後1時から始まる予選では厳しい暑さの中でのアタックになるかと思われたが、意外にも薄曇りの状況となり、想定より気温が下がる中でのアタック合戦が繰り広げられた。
鈴鹿10Hの予選では、各チーム3名のドライバーが各々15分間の予選タイムアタックを行う。さらにその3名の合算タイム順に上位20台が「ポールシュートアウト」というアタックに出走可能となる。今年の鈴鹿10Hには、元F1ワールドチャンピオンであるミカ・ハッキネンが、No.11 プラネックス・スマカメ・レーシングからマクラーレン720S GT3を駆って久保田克昭、石浦宏明両選手とともに参戦。シェイクダウンを済ませ、初レースとなる今大会でのポールシュートアウト出場を目指したが、3名の合算タイムは全36台中25番手どまり。惜しくもラストアタックに挑む勇姿は見られなかった。
Q1からQ3を通じて計108名のドライバーがアタックし、そのトップタイムをNo.25 アウディスポーツ・チームWRTのケルビン・ファン・デル・リンデ(アウディR8 LMS GT3 Evo)がマークしたが、ポールシュートアウトでトップを奪取したのは、42号車。アタックを担当したファーファスは、過去にSUPER GTで鈴鹿サーキットにスポット参戦した経験を活かし、トップタイムをマーク。チームにポールポジションをもたらした。2番手はQ2とQ3でトップにつけていた25号車となり、3番手にはNo.34 ワーケンホルスト・モータースポーツ/BMW M6 GT3(C.クログネス/N.キャツバーグ/M.ジェンセン)が続いている。
なお、今大会にはSUPER GTのGT300クラスに参戦する10チームがエントリー。うち4台がポールシュートアウトに出走し、その中でNo.00 メルセデスAMG・チーム・グッドスマイル/メルセデスAMG GT3(谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉)が最上位となる4番手につけている。
・鈴鹿10時間耐久レース 予選結果(総合TOP6)
1.No.42 BMWチーム・シュニッツァー(BMW M6 GT3) 2’00.455
2.No.25 アウディスポーツ・チームWRT(アウディR8 LMS GT3 Evo)2’00.531
3.No.34 ワーケンホルスト・モータースポーツ(BMW M6 GT3)2’00.729
4.No.777 カーガイ・レーシング(フェラーリ488 GT3)2’00.868
5.No.107 ベントレー・チーム・Mスポーツ(ベントレー・コンチネンタルGT3)2’01.002
6.No.00 メルセデスAMG・チーム・グッドスマイル(メルセデスAMG GT3)2’01.024