18時間を経過したル・マン24時間。トップは7号車がキープ!
降ると言われながら大きな天候の崩れもなく、安定したコンディションに恵まれているル・マン24時間レース。夜明けを迎える頃になっても大きく気温が下がることもなく、比較的穏やかな状況のようだ。
トップ争いは依然として7、8号車のトヨタが続けているが、他車のアクシデントによるセーフティカーランの間に各車が採った戦略によって微妙な差が発生。結果、ちょっとしたタイミングの違いで7号車が8号車に対して”目に見える”差を構築することとなった。14時間を経過した時点で2台の差は1分15秒強となり、その後もほぼ変わらぬ差での周回が続いている。
LMP2クラスは長らくトップでレースをリードしていた26号車にトラブルが発生。それまでの間36号車との緊迫の争いが途切れることとなった。なお、26号車はガレージ内での修復作業に入っており、大きくポジションを落としている。
18時間後、残り6時間になっても変わらぬバトルを繰り返しているのが、GTEプロクラス。なにか変化があるとすれば、SC導入などの”外的要因”の影響に留まるほど、大半の車両が拮抗した戦いを見せている。51号車フェラーリを筆頭に、93号車ポルシェ、91号車ポルシェと続き、63号車コルベットと都度ポジションを入れ替えてトップ争いをしている。一方、出遅れたのが12時間経過時点でクラスをリードしていた92号車ポルシェ。エキゾーストトラブルでピット内での修復時間を要し、ポジションを大きく下げてしまった。結果、18時間を経過したタイミングでレースをリードしているのは、63号車となっている。
プロクラス同様、アマクラスも緊迫の戦いを続けている。その中で不動のトップを走るのは、85号車フォード。すでに2番手との差を2分以上に広がった。これを追うのは56号車ポルシェ、84号車フェラーリと、異なる車種が表彰台争いを繰り広げている。
なお、日本人ドライバーを擁するチームでは、クラスポールからスタートを切った88号車が走行中の衝突によりリタイヤに終わっているが、18時間を過ぎ、ル・マン初参戦の57号車フェラーリはクラス7位を、また2度目のル・マン参戦となる70号車フェラーリが同12位を走行中だ。
◎ル・マン24時間レース途中結果(9時・18時間経過/総合トップ3および各クラストップ)
<LMP1>
1.No.7 トヨタ・ガズー・レーシング(M.コンウェイ/小林可夢偉/J-M.ロペス)286周
2.No.8 トヨタ・ガズー・レーシング(S.ブエミ/中嶋一貴/F.アロンソ)286周
3.No.11 SMPレーシング(V.ペトロフ/M.アレシン/S.バンドーン)282周
<LMP2>
No.26 Gドライブレーシング(R.ルシノフ/J.バン・ウィタート/J-E.ベルニュ)274周
<LMGTE Pro>
No.63 コルベットレーシング(J.マグヌッセン/A.ガルシア/M.ロッケンフェラー)254周
<LMGTE AM>
No.85 キーティング・モータースポーツ(B.キーティング/J.ブリークモレン/F.フラガ)249周