初開催10時間レース、唯一の不安は台風!? 詳細ページ(14007) - イベント・レースレポート

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初開催10時間レース、唯一の不安は台風!?




昨年まで「鈴鹿1000km」が行われていた三重・鈴鹿サーキット。今年から「サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」として生まれ変わる。国内外の参戦チーム、ドライバーによって作り上げられる新たな耐久レース「鈴鹿10h (スズカ・テンエイチ:略称)」は、どんな展開になるのか?
 
■真夏の10時間レース、主役はGT3カー
初めての”10h”を迎えた鈴鹿サーキット。早くも現地では参戦チームがサーキット内で着々と準備に取り掛かっているが、折しも近畿や中部地方が台風20号の接近に伴い、この先の天候が気がかりになっている。23日には、鈴鹿市内で実施予定だった『鈴鹿モータースポーツフェスティバル「〜交通安全を世界へ〜レーシングカーパレード」』はじめ、トークショーなどのイベントが、大雨警報発令のためにあえなく中止となってしまった。GT3というレーシングカーがサーキットからイオンモール鈴鹿までの道路(サーキット道路の名称で知られている)をパレードする、つまり公道をレーシングカーが走行するという話題のイベントだっただけに、”お流れ”になってしまったのは極めて残念。天候に泣かされる事態となったが、今後も台風の進路によっては天候が激変する可能性も高いだけに、注意が必要だ。
 
さて、この”10h”だが、鈴鹿で過去に46回開催されてきた1000kmレースに変わって開催されることになったわけだが、いったい昨年の1000kmと何が異なるのだろう。もちろん、1000kmと10時間では走行時間の違い、という点が挙げられるだろう。ちなみに昨シーズン、SUPER GTの第6戦として開催されていた1000kmでは、お昼の12時半過ぎにスタートを切り、トップチェッカーの車両が171周を走破してチェッカーを受けたのがゴールは午後6時半前だった。つまり、およそ6時間のレースというわけだ。
 
一方、”10h”は、伝統の鈴鹿1000kmレースのコンセプトを継承しつつ、 IGTC(インターコンチネンタルGTチャレンジ)の第3戦として行なわれる。結果、このカテゴリーにシリーズ参戦する海外勢をはじめ、日本のSUPER GT(ただしGT300300クラスのみ)やスーパー耐久シリーズなどに参戦する日本のチームも数多く出場することができる。つまり、鈴鹿での開催によって、IGTCで活躍中のチーム、クルマと日本のレースに参戦するチーム、クルマが一堂に会して戦うことになるのだ。海外からの参戦チームのクルマを観戦する楽しみはもちろんのこと、国内でもSUPER GTとスーパー耐久の車両が同じレースイベントでサーキットを走行するというのは、なんとも興味深いく、貴重なイベントと言えるだろう。特に、日本オリジナルのJAF-GT車両(2台がエントリー)の参戦は、IGTCにシリーズ参戦するチームやドライバーにとっても大変興味深い存在になるはずだ。なお、装着タイヤはワンメイクとなり、鈴鹿ではピレリタイヤがサプライヤーとなる。すでに今シーズンからスーパー耐久がピレリタイヤのワンメイクとなっているものの、SUPER GTでは装着チームがないため、参戦チームは初めてのピレリタイヤで鈴鹿を戦うことになる。これもまた普段との戦い方の違いなどの影響があるのか、見どころになると思われる。
 
■国内参戦組は特別編成チームも
SUPER GTからの参戦チームとして注目を集めるのが、Modulo Drago CORSE(NSX GT3)だろう。SUPER GT第5戦富士では、土曜朝の練習走行で他車との接触で大クラッシュ。そのダメージは大きく、修復不可能ということでレースをキャンセルした。また、その時点で”10h”への参戦そのものも危ぶまれていた。チームとしては苦渋の判断で車両を新たに投入。このレースウィークにシェイクダウンしてレースに挑むという。鈴鹿にはレギュラードライバー(道上龍、大津弘樹)に加え、普段はGT500に参戦する小暮卓史が3人目として参戦。道上とのコンビでGT500を席巻したことも記憶に新しいだけに、どのようなパフォーマンスを披露してくれるのか、楽しみだ。
 
さらに、同じNSX GT3で新たなトリオを結成するのが、「Honda Team MOTUL」。まるでドリームチームのような布陣を敷く。というのも、ドライバーにはGT500クラスに参戦中の武藤英紀、中嶋大祐、そして山本尚貴がトリオを結成するからだ。さらにはそのチーム監督を、もとF1ドライバーの中野信治た務めるという。ちなみにNSX GT3を駆るこれら2台の車両は、みなプロドライバーがステアリングを握るため、クラスとしては「プロ」に区分されるが、エントリーとしては、このほかジェントルマンドライバーとプロドライバーで構成される「プロ-アマ」や、文字通りジェントルマンドライバーばかりのアマチュアチームは「アマ」、というように3つにカテゴライズされている。
 
願わくば、台風一過での開催となってほしい”10h”。新たな日本の耐久レースに歴史を刻む一戦で、どのようなドラマが見られるのか実に楽しみだ。
 

■主なタイムスケジュール
・8月24日(金)
9:40〜11:40 【10H】特別スポーツ走行
13:00〜13:30 【Ferrari】予選1
13:50〜15:50 【10H】フリー走行1
16:10〜16:40 【Porsche】フリー走行
17:20〜 【Ferrari】決勝1(30分)
18:30〜20:00 【10H】フリー走行2

・8月25日(土)
9:50〜10:20 【Porsche】予選
10:40〜11:10 【Ferrari】予選 2
11:35〜12:35 PIT WALK
13:00〜13:15 【10H】予選 (Driver 1 Time Attack) 
13:30〜13:45 【10H】予選(Driver 2 Time Attack) 
14:00〜14:15 【10H】予選 (Driver 3 Time Attack) 
14:45〜15:00 【10H】ポールシュートアウト(上位20台) 
15:40〜 【Ferrari】決勝 2(30minutes)
17:00〜 【Porsche】決勝(30minutes)

・8月26日(日)
8:00〜8:20 【10H】フリー走行
10:00〜20:00 【10H】決勝










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