86 Akira: NFSから影響受けたプロジェクト
CAR FEATURE By Trevor Yale Ryan
大きなプロジェクトを始める前は、事前にいろいろ確認したいものだ。車の場合は特に確認したい。個人、ショップ、メーカーでも満足できない企画にはお金を使いたくないはず。しかしプロのKhyzyl Saleem、Ash ThorpやAaron Beckの様にレンダリングができない場合、予算が少ないショップやメーカーはどうすればいいのか?答えは意外と簡単。誰でも使ったことのあるゲームのNeed for Speed (NFS)を使えばいいのだ。
Sanderは幼い頃からゲームに夢中であり、そこで車に興味が湧いたという。最近になってそのゲーム機がもっと役に立つ使い方をした。彼は本物のエンジンパーツ、ホイール、ワイドボディーとカスタムカラーリングなどを自由に組み合わせられるNFSでKhyzylのレンダリングをベースにこの車両を作った。カラーリングはラフに仕上げ、その後思い切って実現することにした。
そしてその結果がこれだ。ビデオゲームで作られた様な86だ。86Akiraというインスタ名なのでSanderは他からも影響を受けた事が分かる。Sanders はNeed for Speed 2015を使って車の次のビジョンを現実させたが、NFS Paybackでまたデザインをやり直した。彼と一緒に少し時間を過ごしたが、このスクリーンキャプチャーをその後送ってくれた。彼のインスタを見れば過去のSpeedhuntersテーマも分かるはず。そして既にこの車を3年所有しており、今回の目標は達成できたので次は機能的なエアロを手に入れるという。サーキットで車を走らせたこともあるが、ストリート性を無くさないタイムアタック仕様に変えたいらしい。
外見カラーリングは自分でラップした。V3 Pandem ワイドボデイーを強調するデザインは好きだ。SanderはRWBナカイさんのファンだったため、RWBのウィングも手に入れた。一番気に入ってるパーツらしく、また予想外の場でRAUH-Welt Begriff の影響が感じられた。
ワイルドなデザインテーマは室内にも現れる。Sandersが選んだゴールドとホワイトのDND Performanceステアリングとおちゃめなシフトノブは通常やりすぎとも言える。Cypher harness barを使ってTakata Racing4点ハーネスが使える様になり、コクピット内にはベストなものを取り込んでいる。エンジンルームには58mm Precision Turbo kitが4気筒4U-GSEボクサーエンジンと組み合わせられ、FR-Sが必要としているパワーを与えている。K&NエアフィルターとBorlaマフラーを付けてSanderは300whp、 270ft-lbトルクを発生している。
車両のスタンスには今Megan Racing車高調整ダンパーを使っているが、次は全て見直すという。
街乗りには低すぎず、サーキット仕様に変更してもこれくらいの高さにするそうだ。マイアミのドライブウェイや、スピードバンプをクリアするにはエアカップを入れる必要があるかもしれない。しかし今は車高長、ISS鍛造カスタム3pcホイール、Hankook Ventus V12タイヤで楽しい街乗りはもちろん、Sanderがサーキットに行きたい時も対応できる仕様に仕上がっている。ストリートで見ると格好いい車なのでSanderは今後もストリート性を残したいと考えている。
ヘルメットも気になっていたかもしれないが、これはScorpio Exoといい、車のテーマの一つでもある。Sandersはショーと撮影の時に被っているという。この86はかなりワイルドな仕上がりでSanderはどこに行っても注目浴びている。彼の家の近くで雨の中撮影していた時も近所の人たちが寄ってきた。
みんなと同様、Sandersは86が初めて出た時に一目惚れした。そして購入し、すぐにチューニングを始めた。きっと永遠にチューニングするだろう。Need for Speedで限界まで進み、デジタルバージョンにハマってからずっとこの道を進んできた。Sandersは自分の車を使ってクリエイティビティを発揮し、オリジナルパフォーマンスがあるマシンを完成させた。もうここまでくればこの86には自分のパーソナリテイがあるとも言える。
Trevor Yale Ryan
■詳細記事
http://www.speedhunters.com/2018/06/86-akira-need-for-speed-inspired-build/